先日名古屋で社労士の下田直人さんと安中繁さんのセミナーに参加しました。

お二人とは以前に『駆け出し社労士さんのための実務の学校』でもご一緒し、下田さんは社労士業務の総論を、安中さんは事務所経営について書いていただきました。

打ち合わせや出版打ち上げなどで何回も顔を合わせているので、お人柄などもよく知っていますが、ひとことでいうと社労士としては真逆のキャラクターをお持ちですね。
 

 

 

 

下田さんが人間としての生き方や心のありようを問う存在だとするなら、安中さんはとにかくリアルに社労士事務所の営業と実務に向き合う人。

いっけんすると相容れることのないようなお二人が、今では同じ社労士法人の役員として経営に携わられています。

以前、下田さんと安中さんの事務所が合併すると聞いたときは一瞬驚きましたが、すぐに「なるほど」と心に落ちたことを記憶しています。

ということで、そんなお二人が初めてコラボセミナーをされるとお誘いを受けて、とても楽しみにしていました。


 


渋沢栄一の「論語と算盤」はあまりにも有名ですが、お二人の関係はまさにそれだとある人が評したそうです。

下田さんは、沖縄と東京を往復する中で出会うさまざまな人間模様を引き合いに出されながら、ひたすら陽明学の教えや良心の働きをベースにいかに「人の心を温める」経営や組織が作れるかという視点で話しをされる。

対する安中さんは、4事務所が合併して誕生した都内でも有名な大規模法人の代表として、営業活動を加速して業務を効率化する中で、組織の仕組み化と経営規模の拡大をはかるという目線で話しをされる。

接点がないような二つの目線ですが、それぞれが相補い合っていることはもとより、じつは本質的に必要な「同じことの二つの要素」ですね。

いろいろな経営者を見ていると、どちらかの目線に偏っているケースが多いような気がします。

その意味では、下田さんと安中さんの関係は、本来あるべき姿を体現されているのだと思いました。




 

ひるがえって私たちの事務所(会社)はといえば・・・

なかなか論語と算盤とはいきませんが、事務所運営全体と将来への方向性を担う代表の私と、日々の実務や営業活動の管理を担う役員との間で、やはりバランスをとっていますね。

そのせいか、もう14年くらい一緒に仕事をしている二人は昔は喧嘩が絶えませんでしたが、会社の成長にしたがってそれぞれの立ち位置がはっきりし、自然な形でポジションが固まってきたように思います。

下田さんや安中さんと比べたらおこがましいですが、やはりどこかタイプが似ているし、組織としての関係性も近いなと感じます。

そんなこともあって、学びあり、笑い?ありで、私にとってはとても得るものが多かった半日でした。

仕事で懇親会に行けなかったのが残念でしたが、お二人とは(おそらく)どこかでつながっているので、今後もいろいろ教えていただきたいと思います。



上はできたてホヤホヤの下田さん本にいただいたサイン。さっそく帰りの電車で読みましたが、すっきりとストーリーが入ってきて、心が癒される気がしました。

「致良知」。最近陽明学を学び始めた私にとっても、すごく響く言葉です。下田さんの感性、安中さんの行動力、そしてそのバランスにあやかりたいものです。