映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観ました。

普段はあまり映画館に足を運ぶことはないのですが、今回はなぜか「雪の華」に続いて2週連続。
こんなのは20代の昔以来ですが、今年は何かのご縁があるのかもしれません。
 


 

 



言わずと知れた伝説的ロックバンド「クイーン」を描いた物語。
洋楽音痴の私でもクイーンの音楽くらいは聴いたことがありますが、映画化されるとそれはそれでさらに壮大なドラマになって展開されますね。

ラミ・マ
レックが近づきがたい独特の雰囲気でボーカリスト、フレディ・マーキュリを演じきっていたのが印象的です。

私は勉強不足で知らなかった俳優さんですが、誰が見ても記憶に残る別格の存在感と他にないミステリアスな雰囲気を終始伝えきっていたので、アカデミー賞の主演男優賞を受賞したというのも頷けます。
 

 


フレディはとにかくならずものともいえる独裁的な人柄で、才気走っているけどまったく協調性がなく、狂気とも横暴ともいえる態度でどんどん周りを切り捨てていきます。

一気にスターダムに駆け上がったところで、彼は仲間とも決別してソロ活動を始めますが、自分を追い詰め居場所がなくなり、孤独と不安のどん底に落ちてしまいます。

そんな中、改心して仲間との絆を回復し、自らがエイズにむしばまれていることを告げ、この思いを全世界にと誓って最後の力を振り絞ってステージへ、という感動のストーリー。

昨年世界的にヒットし、日本でも興業収入第1位に輝いただけあって、音楽ファンならずとも心を揺さぶられる名作だったと思います。

私が映画館で見た日はアカデミー賞の発表はまだというタイミングでしたが、その直後の受賞しかも四冠ということで、週末の映画館などは大賑わいかもしれません。


 

 


才能あふれる狂気と孤独、病理からの気づきと再起。マイノリティーゆえに持つバイタリティーと、誰とも相容れないキャラクター。そして、時代の中に生きる自分の意味を見出したときに解き放つ未来へのエネルギー。

これはコトバにするととてもシンプルですが、あらゆる人生や生き方にも共通する人間性の“根っこ”の部分なのかもしれません。それくらい「熱量」の強い映画。観終わるといい意味でグッと疲れたように感じましたが、しっかりエネルギーを浴びて自分自身の感性や価値観の肥やしにしていきたいものです。

2018年に公開され、欧米を中心にブレイクし、2019年にかけて日本でも大ヒットしているこの映画。その背景や理由には、多分に“今”という時代性が見え隠れしているような気がします。このドラマの発するメッセージ性を体感しながら、次の時代を展望していきたいと思います。