先日、「100年企業研究会」での活動として、所属メンバーとともに新潟県湯沢市の「高半」さんにお邪魔してきました。

全国的に有名な湯沢でも最も古いこちらの旅館は、100年企業どころか、なんと「900年企業」。ここより古いのは金剛組くらいという、長い歴史のある企業さんです。

まさに夏の終わり、秋の始まりという季節にお邪魔して、社労士メンバー6人で2日間、就業規則のヒアリングを行ってきました。

ヒアリングといっても、やはり歴史が歴史ですから、通常の就業規則のヒアリングとはいっぷう変わったスタイルになりました。

当日のヒアリング項目のごくごく一部を紹介すると、こんな感じです。

 

 



 

☑ 創業から現在に至るまでの会社の歴史をお教えください。

 

☑ 長寿企業である御社にとって、もっとも誇らしいことはどんなことですか?

 

☑ 社員さんにはどんな人生を送ってもらいたいですか?

 

 

 

 

ちょっと普通の就業規則を作る場合のアプローチとは違うことに、気づいていただけると思います。

おかみさんでもある女性社長さんへのインタビューから始まった、就業規則インタビュー。

当然のように、制度やルールの話は、いっさい出てきません。

 

とにかく、【温泉の“質”への絶対の自信】。これに尽きました。

言葉にすると平凡ですが、900年企業のすべての原点。

 



そのルーツ、こだわり、歴史と現在、地域との関係、これからの展望。こうしたことに心から耳を傾け、現実のドラマを胸に描くことなしには、とうてい就業規則を考えることはできないのです。

川端康成がかの「雪国」を執筆したことで知られる、高半さん。

このことも、決してまったくの偶然なのではなく、さまざまな歴史の連鎖と縁のひろがりによって現実になっているということが、実際にこの土地に足を運んで、ナマの空気を感じて、歴史を背負ったおかみさんの話を伺うと、しっかりと見えてきます。

 




 

 

 

 

おかみさんのお話で、印象に残ったひとつ。

 

 

Q 「採用面接ではどのような部分を重視してみていますか?」


A 「第一印象。頭の回転の速い人より、人と合わせられる人。

 

自分でどんどん行動する人より、常に指示に従ってまわりに合わせてくれる人。

 

“タイミングを拾う”ということは、とても難しい。

少しくらい学校の成績が悪くても、こういう才能がある人がいる。

気が利くということ。この価値はものすごく高い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目の終了後はメンバーでしっかりと“温泉”を満喫。これはおかみさんからしっかりお話を聴いてから入ったので、肌身にしみて本当の意味、価値が分かりました。

とにかく、シンプルで飾り気がない。だから、それゆえに、他にはないダントツの存在感がある。世にいう一番というのは、こういうことなのですね。

900年変わらない歴史。ここにすべての人と企業の歴史が詰まっている。頭ではなく、心で感じる瞬間です。

 

 



その後、食事会&宴会となりましたが、ある意味、ここからが本番でした。

この企画を素晴らしい就業規則に仕上げるのは当然として、ドキュメンタリーとして小説風にしたいという発案。

すでにその小説化のたたき台が、あるメンバーから示されています。

この熱量感、ワクワク感を、私も確実にカタチにしていきたいと思います。

そして、もちろん、この貴重な経験を他の企業さん、地元のみなさんのためにも、生かしていきたいですね。

みんなそんな志の中で、このプロジェクトを進めています。
 

 


 

 

 

2日目は、4人の従業員さんへのヒアリング。

お一人20分くらいの予定が、ほぼ倍くらいになりましたが、みなさんどんどん前向きにリアルなお話を聴かせてくださいました。

そこで出てきた、ひとつの共通項。

「みんな何をきいても怒らない。だから、仕事を覚えやすい。仕事しやすい。挑戦しやすい。」

 

 


これは、おかみさんのお話にもずっと流れていた基本理念でした。

平凡なようで、とっても深いし、ものすごく普遍的。

勉強になりました。

 

 

 

 

 

 

ということで、帰りのお供は、
名物ばくだんおにぎり🍙と、
笹餅&カベルネソーダ

 

 

 

 

 


明日の研究会での報告も楽しみ。

お客様が、「社労士に来てもらってよかった」。

そして、社労士も、「社労士でいてよかった」。

そう、心から想い合える姿ができそうです。

 



就業規則が、ものすごいカタチになっていきます!

本当に小説になるくらいの熱量で。。

 

湯沢には、また来ることになりそうですニコニコ