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その年のクリスマス
わたしの学校は海外合宿があった。
デザイン系の学校では珍しいと思う。
やっと
想いあえるカレができたのに
クリスマスは別々。
しかも海外。
「はぁー…」
Sのため息。
『はぁー…』
わたしもため息。
まぁ仕方ない。
数ヶ月前、学校で合宿行く人は今週末までに連絡いれること!
入金は来週末までーーー!
と事務の人がか大声でいいはなった。
わたしは
行くつもりはなかった。
だって、60万円って…
親に言えない。充分迷惑かけてる。
と思っていた。
Jは行かないって言ってたよね?Aは?
Hは?と近い友達にきいた。
みんな行かないと言っていた…(数日前)
のに。
J.A.H.「行く。」
『…‼…え⁈ー』
Jは元芸術学科、Aは美術部入賞経験者、Hは小さい頃からデザイン勉強…
みんな
デザインや芸術にかけては
技術や知識、センスや才能を持ち合わせており
わたしはいつもポツンと取り残されたような劣等感でいっぱいだった。
はっきりいって、
落ちこぼれ。
こんだけ落ちこぼれていて
さらにまた落ちるのかと思ったら
居ても立ってもいられなかった。
その昼
親に電話していた。
お母さん!!60万!!
よろしく!一生のお願いの2回目。
わたしコレ行かなかったら一生後悔してしまう!!
という訳です。
でも、
あの選択は間違ってなかった。
今のわたしは
あの時のわたしがわたしで良かったと
思っている。
よくやったわたし!です。
(笑)
自分が望む高い場所に行くには
高い場所にいる人と同じ行動をするべき。
低い自分に慣れるな!って
ことだ。
海外研修は
はっきり言って自分の低さを自覚する為に行ったようなものだ。
できなくて、できなくて、あまりにもできなくて
撮った撮られた写真には
目が赤く腫れあがったわたしばかりが写っていた。
恥ずかしくて恥ずかしくて悔しくて
でも、
先生たちの励ましにまた熱くなり
また目を腫らした。
大丈夫ぜったい伸びるから
信じてごらん。
今でも忘れない。
わたしは最高のクリスマスを迎え
海外なのに
時差があるのに
Sはホテルに電話をくれた。
18なのに今考えるとすごいとおもう。
「メリークリスマス。…R好きだよ。
…って、恥ずかしいな!!早く会いたい。」
と言ってくれた。