ほんまでっせ、ほんま!
国内放送作家 激余り時代到来、作家Aは週3で家にいる6月07日 23時02分 秋元康、鈴木おさむ、世界のナベアツ(渡辺鐘)など、一般の間でも知られている「放送作家」という職業。さぞかし莫大な収入を稼いでいるのかと思いきや、そうした人間はほんの一握りにしか過ぎない。その底辺に右往左往している者が圧倒的に多いのだという。
ここに紹介するのもその一人。15年のキャリアを持つ放送作家のAさん。8年前に結婚し、2人の子どもを持つ。結婚当初は7本のレギュラー番組を持ち、潤っていた。マンションも購入、週末は高級レストランでディナーが当たり前だった。当然、子どもの塾の送り迎えも高級車。 だがここに来て番組のリニューアルや終了などで一気に担当番組が激減。今や奥様も仕事に出なければならず、当のAさんはといえば、週に3日は一日中家におり、仕事に出ている奥様の代わりに子どもの面倒を見ているという。 他にも、3年前までゴールデンのチーフ作家を務めていたベテラン作家が今や近所のビル清掃のバイトを始めたり、また別の作家は転職したり、故郷に帰るなど、夢のないような話を頻繁に耳にする。 日本放送作家協会には1050名の作家が登録しているが、所属していない作家ももちろんおり、それらを合わせると2000人はくだらないと見られている。そんな供給過多な上に、最近の不況で広告費が激減。自然と制作費も出なくなるわけで、一番組にかつてのように10人も15人も作家を入れるなどできなくなってきた。 こうして限られた数の番組を大人数が食い合う形となり、よほど恵まれていない限り、ドーンと儲けることができなくなっているのが現状なのだ。またギャラも抑え気味になるために、拘束時間が長いのに割に合わないなどモチベーションの低下も囁かれているという。 |