消費税という名の悪夢 その8

2020/08/27 21:13

§6 アベノミクスで失った物の数々

 アベノミクスという、今現在までの日本の経済政策は、この日本に何をもたらしたのであろうか?ということに、ここで、私は、言及したい。

 まず、アベノミクスの功績とは何か?ということを考えてみたいのであるが、今の日本において、アベノミクスの功績と呼べるものは何もない。

 逆に、アベノミクスでは、この日本に、様々な弊害をもたらすことになった。

 まず、アベノミクスにより、日本経済のグローバル化を推し進めた結果は、それこそ散々なものであるが、日本の巨大企業が、現在、どのようになっているかを見れば、それは、一目瞭然であろう。

 世界中から、この今の日本は馬鹿にされているというのが実情だろう。

 また、日本国民の賃金の伸びも、過去20年間で、先進国の中で唯一マイナスになった国は、この日本だけであるという、散々なまでの結果をもたらした。

 この責任は、全て、今の国の主導者達の全て責任であるが、自分の名前をもじった、この経済政策は、散々なまでの失敗に終ったと断言できる。

 そして、様々な弊害をもたらしただけの日本経済における散々なまでの失策であったと断言できると思う。

 そして、その弊害の中でも、最も、酷いものは、日本人の経済的格差を助長したことであろう。

 そして、人々の労働は軽視され、人々の労働に対する意欲も半減することになった。

 まともに一生懸命、汗水垂らして労働に励んできた人々が経済的弱者となり、逆に株式投資等で、まともに働こうとしない人々が、経済的強者になるという、いわば、逆転現象が起こるようになったことは言うまでもない。

 このような、今の日本が、現在、労働力不足に陥っている背景には、このような、汗水垂らして一生懸命に働いたとしても、貰える給料は雀の涙ほどにしかならないために、まともに働くことを軽視する風潮が、完全に出来あがっていることにあると少なくとも私は思っている。

 これは、今の日本において、このような風潮を作り上げてしまった現政権の非常に大きな責任問題である。

 楽をしてお金を稼ぐ方法が、最も沢山のお金が稼げる方法になってしまっているから、今の日本の労働人口や労働力が減ってしまっている第一の要因なのである。

 これが、アベノミクスという経済失策で、今の日本が大きく失ってしまった最大の日本の損失であると私は考えるのである。