新聞やテレビで国の借金が、1000兆円を超えたというニュースが流れて、何年か経ったが、この国の借金問題というのは、別に、国民が悲観することではまったくない。

 

 そもそも、マスコミは、このような無責任なニュースを流して、全く、その責任すら取ろうともしない。

 

   この国の借金を、マスコミが、国民一人当たり約800万円の借金をしている計算になるなどと、さぞかし、国民が借金をしていると勘違いするような報道の仕方をすること自体が、マスコミの罪だと言えよう。

 

 この、国の借金であるが、国が債務者であって、その債権者は国民である。

 

    つまり、国が、国民から借りたお金を、国民に対して支払わなければならないのであって、国民が、国から借りたお金を、国に対して支払わなければならないのではないのである。

 

 しかし、現在は、日銀が異次元の金融緩和により、買いオペを行い、国債を市場から買い漁って、市場に、お金をばら撒いているのであるから、国の借金は、全て帳消しになっていると考えてよい。

 

 この、市場にお金をばら撒くことで、金余り状態を作り出し、その分、物価を引き上げようというのが、日銀がやっている異次元の金融緩和策なのである。

 

 もう一つ、日銀は、マイナス金利を導入しているが、マイナス金利の恩恵は、日銀に銀行がお金を預けると、逆に、日銀に利子を取られるため、銀行は、お金を有効に使って、儲けを出す策を考えなければならない。

 

 また、国の政策金利が、マイナスであるため、お金を借りる際の金利が安くなるという恩恵は確かにある。

 

 それが、今は、銀行は、国内では、低金利で、利ざやがほとんど取れないため、投資信託などの投資商品や様々な保険商品を売ることで、儲けを出そうとしているのが現状であろう。

 

 また、高い金利でお金を貸すことができる、個人ローンなど、俗に言うサラ金なども、銀行が主体となって、行い始めたことも、銀行が儲けを出すための策なのである。

 

 このように、銀行は、資金的に余裕のある状態であるのに、お金を、できるだけ、高い金利で貸そうとすることでしか、大きな儲けを出せないのが現状なのである。

 

 そして、国は、国民には、お金を、投資信託などに投資することを勧めて、銀行ができるだけ儲かるように、促しているのだと言えよう。

 

 このように、異次元の金融緩和策と、マイナス金利を使って、日銀は、物価基準を基準年より、2%上昇させようと試みているのである。

 

 物価が上がらなければ、デフレ下に逆戻りしてしまうことも考えられるため、これまで、デフレのために、低賃金で泣かされてきた国民には、痛いほど、デフレの辛さが理解できていると思う。

 

 物が売れなくなると、値段を下げざるを得ないため、お金の価値は上がり、物の価値は下がる。これがデフレの状態である。

 

 逆に、物が、多少高くても、売れ行きが好調であれば、物の価値は上がり、お金の価値は下がる。これがインフレの状態である。

 

 そのため、今よりも、2%ぐらいのインフレが望ましいと、日銀が考えて、物価を誘導しようとしているのである。

 

 しかし、国民の暮らしがいつまで経っても、よくならないのに対し、今度は、消費税を増税しようとするなど、国民に対して、さらに国民の暮らしを苦しめる策を講じようとするなど、本当に、アベノミクスというのは失策であったということを、安倍首相は、自ら言っているようなものではないか?

 

 自分たち富裕層のことしか頭にない、本当に、バカな首相である。

 

 国民の暮らしが上向くことでしか、今のデフレ経済は良くならないというのに、本当にバカげた、アベノミクスとやらの失策の、そのツケは、全て国民に払わせようという魂胆が見え見えではないか?

 

 だから、今、最低賃金を、1500円に引き上げよう!という、試みを行う必要があるというのに、自分の失敗のツケを国民に消費税増税という形で支払わせようとするなど、本当に何を考えているのかさえ、安倍首相は、自分でもわかっていないのかもしれない。

 

 消費税は、福祉目的税にするという公約さえ守らずに、消費税は大企業に全て還付するという卑劣さぶりも、国民は、決して許すべきではない。 

 

   こんなことになるのであれば、最初から、消費税の導入などを、決して許すべきではなかったと言えるであろう。

 

 このような、本当にひど過ぎる、今の政治を変えることこそ、今、国民が、最も必要としていることではないか?

 

 そう、私は、国民一人一人に対して、問いかけたいと思う。

 

 マスコミなど、信用に値しない、無責任な情報しか流さない。

 

 私は、ほとんどテレビを見ない生活を送っているが、それで困ることもほとんどない。

 

 自分に必要な情報だけで生活することも、有意義な人生を送る秘訣ではないだろうか?

 

 そう私は思うのである。

 

 テレビをほとんど見ない生活は、私にとっては好都合である。

 

 今度、8月4日には、エネルギー管理士(熱分野)の国家試験がある。

 

 資格取得のための勉強時間を得るためにも、この今の暮らしをやめるつもりは全くない。

 

 資格に合格するために、必死になって勉強することが、自分の人生において、どれほど有意義なことか、考えてみれば、分かるであろう。

 

 私は、マスコミに踊らされる人生は、決して望まない。

 

 自分の人生は、自分で作るものである。

 

 自分を軸にした生き方を貫く方が、よっぽど、自分が死ぬ直前になって、有意義な人生だったと思えるであろう。

 

 私は、そのような、自分の今の生き方に誇りを持っている。