『謎の豪族 蘇我氏』(再読) | 赤と黒

『謎の豪族 蘇我氏』(再読)

 『謎の豪族 蘇我氏』(水谷千秋)

―あらすじ―
 飛鳥の都に専横を振るった蘇我氏。にわかに朝廷に台頭し、たった4代にして滅んだ彼ら。彼らは一体どこから来たのか。彼らが成そうとしたことは何だったのか。蘇我氏の謎に迫る。


 蘇我氏の「官僚としての貌」を解明することで、いわゆる逆臣とされてきた蘇我氏の本当の姿が明らかになります。物部氏との対立や、推古天皇と厩戸皇子(聖徳太子)との関係、外交への立場など、今まで当たり前に受け止めていた事柄が一変してしまいました。丁寧な解説により、蘇我氏への知識欲を満たしてくれます。ある程度の知識は必要ですが、私のような初心者にも読みやすい良書でした。

謎の豪族 蘇我氏 (文春新書)/文藝春秋

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