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2012-06-30 20:04:37

『城塞』(上中下巻)

テーマ:
 『城塞』(司馬遼太郎)

―あらすじ―
 関ヶ原の戦いから数年後。豊臣家を完膚なきまでに潰すため、徳川家康が立ち上がった。小幡勘兵衛を間諜として送り込む等、着々と計画を進める徳川家康に対し、大阪側は混乱の極みに。真田幸村ほか、各地から牢人が大阪へと集結するが…豊臣家の命運や如何に。

 上巻では片桐且元や小幡勘兵衛を中心として開戦までの過程を、中巻では大野治長や淀殿を中心として大阪冬ノ陣を、下巻では塙団右衛門や真田幸村を中心として大坂夏ノ陣が描かれます。

 ついに豊臣家が滅亡してしまいました。乾坤一擲、後世に名を残すために散っていった武士たち。戦国最後の徒花が咲き誇った作品でした。

 『関ヶ原』を読んだときは西軍(石田三成)にも勝ち目はあったように思えますが、今回の大阪城攻防戦は最初から徳川の勝利が見えていました。あれだけ用意周到な徳川家康と、現実が見えていない淀殿では勝負になりません。真田幸村らによる献策も、淀殿の一言で無に帰してしまいます。淀殿がいなければ、大阪側にも勝機があったかと思うのですが。

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2012-06-28 20:07:47

『ジェシカが駆け抜けた七年間について 』

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 『ジェシカが駆け抜けた七年間について 』(歌野晶午)

―あらすじ―
 女子マラソン選手としての選手生命を絶たれたとして、監督を呪うハラダアユミ。失意のまま、アユミはクラブを去っていった。そして新潟での女子マラソン当日、監督が何者かによって殺害された。


 不可能を可能にする時間差トリック…ではありませんでしたが、作中でのミスリードが上手い叙述トリックでした。あまりドロドロした展開にならずあっさりしていたこともあって、パズルのような作品といったイメージでした。ヒントらしきものも散りばめられており、先日も『弥勒の掌』を読んだところなのでラストの前にしっかりと読み返して確認したのですが、真相にはたどり着けず。まあ、やや専門知識がいるということで、気付かないのもやむなしでしょうか。

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2012-06-26 20:09:22

『蒼き狼の血脈』

テーマ:
 『蒼き狼の血脈』(小前亮)

―あらすじ―
 チンギス・カンの長子でありながらも、出生の疑惑ゆえに後継者候補から外されたジュチ。その息子として生まれたバトゥは、父の跡を継いで東欧へと版図を広げる。ジョチ・ウルスを建国し、「賢明なる王(サイン・カン)」と呼ばれた名将であった。


 マイナーではあるものの名将と名高いバトゥを主人公に据えた珍しい小説です。後継者候補から外れているゆえに、冷静に帝国を俯瞰できる主人公の視点からの作品となっていました。チンギス死後の作品の多くは元を中心として書かれた作品がほとんどであり、この作品ではちょうどその隙間の時代を描いています。ハーン位を巡る暗闘はあっさり書かれ、登場人物のキャラクターもしっかりしているためサクサク読むことができました。チンギスハーンの時代が好きな人は是非。

 こういった、「マイナーながらも面白い作品」こそ、私がこのブログで書くべき作品なのでしょう。

 PSの『チンギスハーン・蒼き狼と白き牝鹿IV』にも登場し、戦闘力、政治力ともに有能な人材です。シナリオにもよりますが、比較的若くして登場するため、長く活躍してくれるのもうれしいところです。

蒼き狼の血脈 (文春文庫)/文藝春秋

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2012-06-24 20:29:53

『勝ち続ける意志力』

テーマ:新書
 『勝ち続ける意志力』(梅原大吾)

―あらすじ―
 「世界一長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスブックにも認定されている男――梅原大吾。17歳で格闘ゲームプレイヤーとしての世界の頂点に立ったのち、一時ゲームから遠ざかるも、自分自身が夢中になれるものを再認識し復活。世界一の男が語る、「勝ち続けるために必要なもの」とは。


 「格闘ゲームでプロになった人」として一応名前は知っていましたが、一時期ゲームの世界を離れていたことを始め、意外な一面が幾つも書かれていました。決して才能ではなく、努力によって世界一になった著者ゆえに、含蓄のある言葉が並んでいます。世界一であり続けるために、常に変化を意識する姿勢には頭が下がりました。ゲーム好きでなくともオススメの作品です。

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2012-06-22 20:00:29

『弥勒の掌』

テーマ:
 『弥勒の掌』(我孫子武丸)

―あらすじ―
 失踪した妻の行き先を探るうちに、「救いの御手」なる宗教団体に行き着いた辻。一方、殺された妻の遺品の中から弥勒像を発見し、「救いの御手」なる宗教団体に行き着いた蛯原。互いに協力し、「救いの御手」に近づこうとする2人だが…


 約300ページと短く、ストーリーも引き込まれるため一気に読んでしまいました。衝撃の犯人に関しては、インターネット上での書評を見て初めて叙述トリックに気付かされました。突拍子がない感じもしますが、ラストのオチに繋がる形でまあまあアリかなあと。しかしポットの謎が残るなあ。

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2012-06-18 20:03:05

『封神演義』(藤崎竜)

テーマ:漫画
 『封神演義』(藤崎竜)

―あらすじ―
 殷時代末期の中国。殷の紂王は妲己の怪しい術に惑わされ、民は暴政に喘いでいた。そんな人間界を救うため、仙人界では、革命による新たな王朝を作る計画・「封神計画」が発動。多くの仲間を集め殷を倒さんとする太公望だったが、この封神計画には隠された事実があった。


 15年ほど前に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画です。安能務版封神演義を原作としていますが、作者ならではの新解釈によって、SF要素が見事に盛り込まれています。ジャンプの漫画にしては珍しく、引き伸ばしもなくラストが綺麗にまとまっています。単行本で23巻(完全版18巻)と適度な長さなのも嬉しい。

 2007年には安能封神演義を読みましたが、今回、藤崎封神演義を改めて読み返し、凄さを再確認しました。王天君の活躍や黄天化の最期、楊戩の正体など、ここまで噛み砕けるのかと驚かされます。

 ちなみに好きな登場人物は武成王です。武成王は役職名で本名は黄飛虎ですが、「武成王」という堅苦しい名前の方が好みですね。

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2012-06-16 19:51:26

『となり町戦争』

テーマ:
 『となり町戦争』(三崎亜記)

―あらすじ―
 舞坂町のアパートに一人暮らしをする北原は、ある日、町の広報紙に「となり町との戦争のお知らせ」との一文を発見する。が、特に爆撃があるわけでもなく、町の様子はいつもの通りであった。広報紙に戦死者数が掲載されるほかは。そして北原の元に、町役場から偵察業務の任命書が届く。


 『リアル鬼ごっこ』を読んだ流れで、ネットの書評で酷評されている本作を読んでみました。

 殺し合いのシーンが一切ないため、淡々と話が進み、いつの間にか戦争が集結した印象です。なぜ戦争が起きたのか、戦争以外の解決法は無かったのか等、肝心の背景が語られないこともあり、主人公と同じく、わけがわからないまま読者が放置されてしまいました。主人公の視点だけでなく、背景を明かす視点や戦争反対者の視点による章があれば、多角的に話が面白くなったと思うのですが。

となり町戦争 (集英社文庫)/集英社

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2012-06-14 20:34:09

『ペルソナ3 ポータブル』

テーマ:ゲーム
 『ペルソナ3 ポータブル』(PSP)

―あらすじ―
 2009年4月。私立月光館学園の高等部に編入してきた主人公。が、学生寮に入寮した日の深夜、主人公は「影時間」なるものを体験し、さらにシャドウなる怪物と遭遇する。結果としてペルソナ能力を覚醒することとなった主人公は、シャドウとの戦いに身を投じることとなった。


 Yanさんに借りたゲームですが、132時間に渡るプレイの末、やっとクリアしました。「女神転生」シリーズからの派生作品であり、「葛葉ライドウ」シリーズに出てきた悪魔(こちらではペルソナ)も何体か登場します。

 学園生活とダンジョン探索の2つを両立させていくこととなりますが、この辺は『ガンパレード・マーチ』好きとしては非常に楽しめました。人間関係を構築しないとペルソナが上手く作成できないため、昼夜ともにいい意味で忙しいゲームです。

 戦闘が楽しいのも大きな魅力です。次に覚えるスペルとレベルが表示されることと、数レベル上げることで新しいスペルを覚えるため、ついついレベル上げが後を引いてしまいます。

 そしてシリーズの伝統である合体。如何に自分好みのペルソナを作成するかも悩みどころです。ちなみに私は1周目では全ペルソナを作成することは不可能でした…スキルに不満があるペルソナもチラホラ。

 では2周目に向います。

ペルソナ3ポータブル PSP the Best/アトラス

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2012-06-12 15:14:03

『ディプロトドンティア・マクロプス』

テーマ:
 『ディプロトドンティア・マクロプス』(我孫子武丸)

―あらすじ―
 京都で探偵事務所を開設したばかりの主人公に、立て続けに依頼人が2名やってきた。依頼はそれぞれ、「失踪した父の探索」と「動物園からいなくなったカンガルーの探索」であった。人探しをメインにしながらも一応カンガルーの件も、と捜査を始めた主人公だったが、暴漢に襲われて重傷を追う。この2つの事件を繋ぐ陰謀とは。


 著者の名前は以前から知りつつも、今回初めて作品を読みました。本のあらすじに、「先の読めない我孫子流ハードボイルド」とありましたが、ここまで先が読めないとは…てっきりガチガチの本格ミステリー小説家だと思っていたのですが。

 後半からの展開のせいで、『六枚のとんかつ』に似た読後感になってしまいましたが、たまたまこの小説がこういう作風だったようです。∀kiさんからは同著者の『弥勒の掌』をオススメされたので、そのうち読んでみようかと思います。

ディプロトドンティア・マクロプス (講談社文庫)/講談社

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2012-06-10 20:30:50

『飛鳥の都 シリーズ日本古代史3』

テーマ:新書
 『飛鳥の都 シリーズ日本古代史3』(吉川真司)

―あらすじ―
 飛鳥時代。倭国が「日本」となるためには、幾つもの改革があった。そして中国大陸や朝鮮半島との外交関係。推古天皇の即位から、大宝律令の成立までを描く。


 蘇我氏に関しては数年前に興味が湧き、ある程度知識があったのですが、外交関係や難波宮、細かい律令については知らないことばかりで、読むのが難航しました。瓦の説明など、読むのを適当に飛ばした部分もあります。私の今の知識レベルでは時期尚早でした。他の飛鳥時代の資料にも目を通してから読み直すのが良いのかもしれません。

飛鳥の都〈シリーズ 日本古代史 3〉 (岩波新書)/岩波書店

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