2012-03-27 22:51:30

『ブンナよ、木からおりてこい』

テーマ:
 『ブンナよ、木からおりてこい』(水上勉)

―あらすじ―
 お寺にある池に住むカエルのブンナ。他のカエル仲間に比べ、跳躍と木登りが得意なブンナは、ある日、誰も登ったことのない高い椎の木に挑戦する。何とか一番上まで登ったブンナだったが、そこには鳶の餌として様々な生物がいたのだった――。映画化もされた児童文学。


 『一休』や『五番町夕霧楼』など、多くの名作を残した著者だけに、やはり今作も素晴らしい作品でした。カエル、雀、鼠、ヘビといった動物が、自分たちの生死について考える内容です。子供向けに書かれてはいるものの、舞台を戦争時代などにして大人向けの内容にしたとしても、伝えようとするメッセージに何ら違いはありません。約200ページと短いながらも読み応えのある作品でした。

ブンナよ、木からおりてこい (新潮文庫)/新潮社

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2012-03-25 22:06:12

『龍元のウェルネス』

テーマ:
 『龍元のウェルネス』(中村龍元)

―あらすじ―
 熊本にて筋肉施術・スポーツ教室を営む著者が送る、健康指南書。「不治の病など存在しない」との言葉が熱い。


 会社の倉庫を整理していたら発掘されたので、取り敢えず読んでみました。他人の身体の悪いところが見えるという著者が、実際に治した患者の事例を記載した本です。1990年発行とのことで、帯には「NHK、フォーカスでも話題沸騰!!」との文字が…時代を感じさせます(かつて存在した写真週刊誌・「FOCUS」のこと)。若花田(後の若乃花、現・花田虎上)や貴花田(貴乃花、現・貴乃花光司)、曙(現・曙太郎)といった角界の有名人を始め、数多くの人々の事例が書かれています。

 著者によれば、あらゆる怪我や病気の原因は「筋肉のヨジレ」とのことです。筋肉がヨジレてしまうことで、怪我や病気になってしまうらしく、逆に筋肉を正常に戻すことで、すぐに身体が元にもどるのだとか。事例によれば、ガンや脳梗塞、骨折も治っています。また、ご飯(穀物)をしっかり食べ、過度な水分の摂取を控えるだけでも体内バランスを取り戻せるのだとか。

 なお、どうやら自費出版らしく、インターネットの検索にほとんど引っかかりません。と言うか、著者の名前や教室の名前を打ち込んでも、ほとんど検索されませんが…教室は現在も存在するのだろうか?

 Amazonにリンクするものがないなあ。
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2012-03-23 20:12:35

『ドグラ・マグラ』(上下)

テーマ:再読
 『ドグラ・マグラ』(夢野久作)

―あらすじ―
 胎児よ 胎児よ 何故踊る 母親の心がわかって 恐ろしいのか――「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と銘打たれた作品。三大奇書としても名高い。


 約6年半振りの再読となりましたが、以前よりもアッサリと読みきってしまいました。呉青秀のくだりなどは、かなり読むのがキツかった記憶がありましたが…何のことはありませんでした。

 が、ならば内容は把握できたのかというと、これがまたよく分かりません。明確な結末が描かれておらず、人によって解釈の仕様が違う(自由に解釈できる)のが厄介です。読むと発狂するのではなく、答えを探す中で発狂するわけですね。やはり全ては胎児の夢、なんだろうか。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)/角川書店

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ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)/角川書店

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2012-03-20 20:03:00

『楊令伝』 10巻

テーマ:
 『楊令伝』(北方謙三) 10巻

―あらすじ―
 金により、ついに、宋の都・開封府が陥落した。傀儡政権を置き、旧宋国を支配しようとする金。南に逃れ、再興を考える宋。そして、交易によって国を富ませようとする梁山泊。新たなる国作りが始まろうとしていた。


 戦いが一旦落ち着いたせいか、今までとは多少毛色が違った印象を受けました。果たして国作りの終着点がどこに向かうのか分かりません。戦死者も数多く、水滸伝のオリジナルメンバーも大半が作中から姿を消していきました。2世メンバーが主となってきたこともあり、うら寂しく思えてしまいます。これ以上の戦死者は見たくないなあ。

 全15巻ということで、全体の三分の二が終了したことになります。残り5巻とは早いものです。

楊令伝 10 坡陀の章 (集英社文庫)/集英社

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2012-03-15 20:25:12

『六枚のとんかつ』(再読)

テーマ:再読
 『六枚のとんかつ』(蘇部健一)

―あらすじ―
 メフィスト賞第3回受賞作としてきらめく、ミステリーの傑作!なのか?


 久しぶりに読み返しましたが、やはりいい意味で脱力して読める作品でした。ミステリーファンには噴飯、憤慨ものかもしてませんが、通常あまりミステリーを読まない私としては、ミステリーをメタ的に解釈したような、なかなか面白い作品でした。後半では結構真面目にトリック崩しが行われていますし、前半のようなちょっと阿保らしいトリックがもっとあっても良かったかなあと。

 続編である『六とん2』までは文庫化されたので読みました。『3』、『4』も文庫化をお願いします。

六枚のとんかつ (講談社文庫)/講談社

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2012-03-13 21:21:50

『おかん』

テーマ:漫画
 『おかん』(もりやまつる)

―あらすじ―
 博打打ちの夫と別れ、女手一つで息子を育てる強き母、おかん。貧しくとも幸せな、心温まる物語。


 必死になって息子を守ろうとする母親。そして、そんな母親に苦労をかけまいと頑張る息子。お互いがお互いを思いやる姿に目頭が熱くなってしまいました。親孝行をしなければいけませんね。惜しむらくは、全1巻のため、ストーリー展開がやや性急なように感じてしまいました。『親父』のように3巻くらいでじっくり描いてほしかった作品です。

おかん (ビッグコミックス)/小学館

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2012-03-08 21:23:49

『保科肥後守お耳帖』

テーマ:
 『保科肥後守お耳帖』(中村彰彦)を読みました。

―あらすじ―
 三代将軍徳川家光の異母兄弟として誕生した幸松。信州高遠の保科家を継いだ彼は、やがて家光に引き立てられ、将軍家への忠誠を誓う。慈愛に満ちた5話を収録した連作小説集。


 以前読んだ、『保科肥後守お袖帖』の姉妹作品になります。こちらの作品のほうが先に刊行されたようですが、ストーリーが繋がっているわけではないので、順番としてはどちらから読んでも問題ありません。『保科肥後守お袖帖』に比べると、保科正之自身からの視点は少なく、あくまでも最後に正しい判断を下してくれる名君、といった趣が強い作品でした。

保科肥後守お耳帖 (角川文庫)/角川書店

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2012-03-06 21:04:12

『蘭学事始』

テーマ:
 『蘭学事始』(杉田玄白 訳/緒方富雄)

―あらすじ―
 江戸中期、解体新書を刊行した人物の1人・杉田玄白による蘭学の回想記。蘭学との出会い、刊行への苦労、刊行後の蘭学界の動向、前野良沢ら蘭学者たちの姿勢がここに。現代語訳・原文、詳細な解説を付した、文庫オリジナル版全訳注。


 歴史大河ギャグ漫画・『風雲児たち』で興味を持ち、前野良沢を主人公にした小説・『冬の鷹』を経て、この度『蘭学事始』を読んでみました。

 『風雲児たち』、『冬の鷹』で大まかなストーリーを知っているから読みやすいこともありましたが、蘭学に立ち向かう人々の姿がつぶさに描かれ、非常に面白い作品でした。辞書はおろか、アルファベットを知っている人すらいない状況の中、4年間で解体新書が上梓されたのかと思うと、筆舌に耐え難い苦悩が感じられます。また、蘭学や医学に限らず、今我々が暮らしている現代は先人たち先駆者の努力の上にあるのだという、ややもすれば忘れてしまいそうな大切なことを思い出させてくれます。

 そして意外なことに『蘭学事始』の中に、「福知山侯」との言葉が。どうやら福知山藩の第8代藩主・朽木昌綱公のことのようです。蘭学研究に取り組み、前野良沢に弟子入りし、『蘭学階梯』の序文も書いているのだとか。知らなかったなあ。この人についてもその内調べていきたい。

蘭学事始 (岩波文庫 青 20-1)/岩波書店

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2012-03-04 20:13:14

『SF三国志』

テーマ:
 『SF三国志』(石川英輔)

―あらすじ―
 舞台は遥か未来。G星、W星、S星の3惑星は、反乱軍であるイエロー・キャップに苦しめられていた。劉備、関羽、張飛の3人は義兄弟の誓いを行い、世に平和をもたらそうと立ち上がった。小型宇宙船に乗り込み、果てしない戦いが幕を開ける。


 タイトルの通り、スペースファンタジーとして描かれた三国志ですが、要は戦いの場が宇宙空間に変わっただけです。馬が宇宙船になったくらいですね。貂蝉が蜀で活躍したり呂布が技術者として描かれるのは珍しいですが。ストーリーとしては、多少の変更はあるものの、原作でいう赤壁の戦いまでとなります。表紙から漂う脱力感。一目でイロモノと思わせるセンス。

SF三国志 (講談社文庫)/講談社

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2012-03-01 20:56:45

『真田幸村』(上下巻)

テーマ:
 『真田幸村』(海音寺潮五郎)

―あらすじ―
 長篠の戦いをきっかけとして、武田氏は滅亡への道を歩むこととなった。同時に、武田氏の家臣である真田家の、生き残りを賭けた戦いが始まる。さらには織田信長すら本能寺に倒れ、世はますます混迷を極める。若き勇将・真田幸村は、如何にこの戦国に立ち向かうのか。


 てっきり大坂ノ陣がメインになると思いきや、そこまでいかずに終わってしまいました。さらに、幸村というよりも、父・昌幸や部下の赤吉の方が活躍しています。ラストも唐突で、話の焦点が絞りきれていない印象を受けてしまいます。続編で大坂ノ陣編が欲しいところですね。兄・信幸の人物像を直情型にすることで、真田家が2つに分かれた理由を作っているあたりは面白い解釈です。

真田幸村〈上〉 (人物文庫)/学陽書房

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真田幸村〈下〉 (人物文庫)/学陽書房

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