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2010-01-31 17:22:20

『青銅の魔人』

テーマ:
 『青銅の魔人』(江戸川乱歩)

―あらすじ―
 青銅でできた機械人間が時計店を襲う――この怪事件に、名探偵明智小五郎が、小林少年が、チンピラ別働隊が挑む。果たして青銅の魔人の正体とは。


 シリーズとしては5作目らしいのですが、面白そうだったので先に読んでみました。「鋼鉄」ではなく、どこか古臭さを感じさせる「青銅」といったあたりに懐かしさを感じてしまいます。いかにもな表紙絵もいいですね。そしてストーリーの方も面白く、魔人の正体とトリックが読者を引き込んでくれました。ただ、思ったよりどんでん返しが少なく、あっさり終わったあたりはやや残念で、この魔人の謎をもっと読んでいたいと思わせてくれるような作品でした。

青銅の魔人―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-01-30 17:07:26

『保健室登校』

テーマ:
 『保健室登校』(矢部嵩)

―あらすじ―
 とある中学校に転入した少女。そんな彼女を、間近に迫るクラス旅行に参加させるかさせないかでクラスは2つに分かれてしまう。が、いざ旅行当日の朝、彼女は出発時間に遅れてしまう。そこで彼女が目にしたものとは。他4編を含む連作短編集。


 なんと読みづらい文体であることか。会話文の句点を省くことで、どうにも読みづらい文体になっています。物語の要である部分にだけ使っていれば、独特の味を出すことも出来たでしょうが、全編によってこの調子では、読むのを辛く感じてしまいます。物語自体はまあまあ面白いのですが、作品によってはただのスプラッター作品になってしまっている巻も否めません。

保健室登校 (角川ホラー文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)

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2010-01-28 16:47:13

『双調 平家物語』 1巻

テーマ:
 『双調 平家物語』(橋本治)


―あらすじ―
 平清盛の台頭とともに、栄華を極めた平氏一門。しかしそもそも、その栄華の原型は藤原氏や蘇我氏によって形作られた。更に遡ること、秦の趙高や唐の安禄山。中国の叛臣や逆臣を追うところから物語は始まる。


 全16巻刊行予定で、毎月1巻ずつ、現在10巻までが刊行中のシリーズです。1巻が出た当初は「さすがに16巻もの作品は読むのをやめよう」と思っていたのですが、どうにも気になって手を出してしまいました。

 そしていざページをめくり、いきなり中国の話から始まったことに肩透かしをくらってしまいました。1巻では300ページ近くに渡って中国の話が続き、やっと終わったかと思えば今度は蘇我氏の話が描かれます。平氏はいつ出るんだとも思ってしまいますが、蘇我氏の話が予想以上に面白く、ついつい読みふけってしまいました。著者の力を借りて、蘇我馬子が、物部守屋が、1000年以上もの昔の歴史上の人物たちが、生命を吹き込まれて読み手の前に蘇っています。まだまだ序盤であり、平氏どころか藤原氏の祖・鎌足すら出てきませんが、ここからどのように繋がっていくのかが非常に楽しみです。

双調 平家物語〈1〉序の巻 飛鳥の巻 (中公文庫)/中央公論新社

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2010-01-26 16:24:05

『いちご同盟』(集英社文庫)

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 『いちご同盟』(三田誠広)

―あらすじ―
 音楽高校への進学を悩む中学3年生の良一は、ふとした事から同級生で野球部のエースである徹也と知り合いになる。そして彼を通じ、入院中の少女・直美とも知り合いになり、徹也とともに彼女を力づける日々を送っていた。そんなある日、直美の容態が変化し――。15歳の彼らが織り成す青春小説。


 中学生だった当時、国語の教科書に掲載されていた作品です。が、中学生だった当時は、「いくらなんでも「15歳でいちご同盟」とか、あまりにクサい」と感じたものです。しかし大人になった今になり、やっと読み直すことが出来ました。やや気恥ずかしくもありますが、15歳という年齢を15歳なりに懸命に生きようとする主人公たちの姿に、思わず引き込まれてしまいます。大人になってしまったからこそ読める作品かもしれません。

いちご同盟 (集英社文庫)/集英社

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2010-01-24 13:27:53

『怪人二十面相』

テーマ:
 『怪人二十面相』(江戸川乱歩)

―あらすじ―
 10年以上もの昔に家を飛び出した長男が帰ってくるというニュースに、喜びたつ羽柴家。が、時を同じくして羽柴家には、ちまたで噂の盗賊・怪人二十面相予告状が届いていた。変装の名人である怪人二十面相と名探偵明智小五郎、そして少年探偵団の戦いが始まる。


 ルパンシリーズと同じく、ポプラ社から発行されていた少年探偵団シリーズの復刻作品です。ルパンよりも以前に復刻されており、横目で見ながら「いつかルパンも復刻してくれ」と祈っていました。

 こちらのシリーズは読んだことがなく、これを機にルパンと平行して読んでみることにしました。ルパンと共に小学校の図書室にあったのですが、ハードカバーの背表紙に描かれていた二十面相のマークが不気味(ヴェネツィアの仮面みたいなマーク)で、手に取ることなく終わってしまったのです。

 しかし大人になって読んでみても、十分に面白さが感じられる作品です。二十面相と明智小五郎の、互いが互いの上を行く攻防はもちろん、謎へと挑戦していく少年探偵団の持つ情熱には、読んでいて思わず力が入ってしまいました。

怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-01-22 13:26:58

『玻璃の天』

テーマ:
 『玻璃の天』(北村薫)

―あらすじ―
 昭和7年の東京。花村家の令嬢・英子と女性運転手・ベッキーさんが、様々な事件に出会い、その謎を解いていく。シリーズ第2弾。


 明治や大正の香りがまだまだ残る昭和初期を舞台に、英子とベッキーさんのコンビによる名推理が繰り広げられます。前作である『街の灯』に比べ、面白さが数段アップしています。『街の灯』を読んだ時点では、続きを読んでみたいような気にはなれなかったのですが、これは読んで正解でした。大正モノとして読むもよし、ミステリーモノとして読むもよし、非常にバランスのよい作品です。また、ベッキーさんの過去が徐々に明らかになり始めたこともあり、次の最終巻の文庫化が楽しみです。

玻璃の天 (文春文庫)/文藝春秋

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2010-01-19 16:10:14

生誕125年記念 竹久夢二展

テーマ:観光
 京都市の高島屋で開催中の、「生誕125年記念 竹久夢二展」に行ってきました。

 大正ロマンを代表する文化人の1人・竹久夢二の作品展とあって、昨年のうちから楽しみにしていました。美人画はもちろん、風景画や植物の図案化作品など、私がこれまで知らなかった作品も多く展示されており、行って良かったと思える展覧会でした。

 夢二の美人画は、触れると崩れてしまうような、どこか儚い印象を受けますが、それがまた唯一の魅力にもなっているように思えます。懐かしさと新鮮さという、矛盾した2つを内包している点も、夢二ならではの魅力ですね。

赤と黒-夢二展
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2010-01-15 10:33:51

『古塔の地下牢』

テーマ:
 『古塔の地下牢』(モーリス・ルブラン /訳 南 洋一郎)

―あらすじ―
 部下の手引きから、悪徳代議士ドーブレックの別荘に忍び込んだルパン。しかしルパンの部下のジルベールが、何の変哲もないガラス栓を盗み出そうとして、殺人罪の濡れ衣を着せられてしまう。さらには死刑判決を受けることに。部下を救おうとするルパンの前に立ちはだかる代議士ドーブレック。ガラス栓を奪わんとする警察と謎の美女。果たしてガラス栓にかくされた秘密とはいったい。


 部下を救うために奔走するルパンと、ルパンの敵の中でも最強の部類に属するドーブレック。ガラス栓を巡る熱い戦いが繰り広げられます。ルパンをきりきり舞いさせるほどにずる賢いドーブレック、そして処刑日までというタイムリミットが、否応なしに物語を盛り上げてくれました。ガラス栓の行方を追って、最後の最後まで楽しませてくれる作品です。

古塔の地下牢―怪盗ルパン全集 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-01-13 10:16:57

『8・1・3の謎』

テーマ:
 『8・1・3の謎』(モーリス・ルブラン /訳 南 洋一郎)

―あらすじ―
 ダイヤモンド王・ケスルバッハがホテルで殺される事件が起きた。部屋にはルパンの名刺と謎の数字「813」が。ルパンが殺人を行うわけがない――刑事ルノルマンと名探偵ホームズがルパンを追う。そして正体不明の王子ピエールや、冷酷なる殺人鬼までが登場。そこには、ヨーロッパ中を巻き込む陰謀が隠されていた。


 シリーズの中でも、『奇巌城』と並んで傑作と名高い作品です。「813」に隠された謎はもちろん、2度に渡るどんでん返し、殺人鬼との死闘とその正体など、手に汗を握る展開で物語が動き出します。分厚い作品ながらも一気に読みふけってしまう、シリーズ初心者にもオススメしたい作品の1つです。

8・1・3の謎―怪盗ルパン全集 (ポプラ文庫クラシック)/ポプラ社

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2010-01-11 09:48:02

『奇巌城』

テーマ:
 『奇巌城』(モーリス・ルブラン /訳 南 洋一郎)

―あらすじ―
 とある伯爵の屋敷から、傑作絵画が盗まれた。その事件の裏には、フランス王家ゆかりの秘宝が隠されていた。それを狙うルパンと、ルパンを追う天才高校生探偵・ボートルレ。海に浮かぶ古城、莫大な秘宝、そして訪れる悲しい結末の行方は。


 フランスの貴族たちが残した大秘宝を巡る冒険譚です。物語はイジドールを中心に進み、二転三転しながら古城での対決に繋がっていきます。そしてラストに待ち受ける悲劇が、グッと物語を引き締めていました。また、令嬢との恋愛を通じて、ルパンの素顔がよく表れている作品でもあります。

 「奇巌城」いう、どこか昔くさく、かつロマンを感じさせるタイトルもいいですね。原題は「空洞の針」というタイトルのようですが、これを「奇巌城」と訳すセンスは見事であり、脱帽です。

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