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2008-05-25 21:30:55

『波のり舟の 佃島渡波風秘帖』

テーマ:
 『波のり舟の 佃島渡波風秘帖』(出久根達郎)

―あらすじ―
 佃島の渡し守・正太を主人公とし、江戸で起こる日常の事件を描いた小説。


 著者の他の作品と同じく、今回ものんびりとした作品ながら、それでいてページをめくってしまう面白さがありました。サブタイトルの「佃島渡波風秘帖」は「つくだのわたしいざこざひかえ」と読むのですが、各話のサブタイトルも江戸っ子らしい落語のような洒落でつけられていました。例えば第1話は、「徒恋初空音佃島」と書いて「たにんのはじまりねっからうそをつくだじま」となっています。他の作品に比べ、各話ごとに個性豊かな女性が登場するのが特徴です。最後には主人公が結婚するのですが、それも恋愛描写があるわけでなく自然とそうなった感じで、江戸時代の大らかさが上手く出ていたように思いました。

波のり舟の―佃島渡波風秘帖 (文春文庫)/文藝春秋

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2008-05-19 23:45:32

『物書同心居眠り紋蔵』

テーマ:
 『物書同心居眠り紋蔵』(佐藤雅美)

―あらすじ―
 お江戸の南町奉行所に、物書同心(現代でいう書記官)として30年勤務している藤木紋蔵。勤務中でも寝てしまう奇病を持つ彼だが、人の心理にはめっぽう敏感で…連作短編小説。


 ナルコレプシーのような、昼間から寝てしまう奇病を持ち合わせている冴えない主人公・紋蔵が、様々な事件に巻き込まれるというのが特徴です。読んでいて『御書物同心日記』と近しい印象を受けました。のんびり読める良作です。気になったのは、主人公の奇病に必要性が感じられない部分です。まあシリーズが数冊出ているようので、続刊以降では重要になるのかもしれませんが。そのうち続きを買っていこうかと思います。

物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)/講談社

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2008-05-18 16:52:17

『安南の王子』

テーマ:
 『安南の王子』(山川方夫)

―あらすじ―
 なまけものではあるが、若く気品を身に付けたバンドマンの仁。バンド仲間は彼を異国の王子と仕立ててパーティを行うが…


 以前読んだ『夏の葬列』と同じ著者の短編集で、表題作を含め、「若さゆえの死への憧れ」が5編収録されています。どの話も面白いですが、特に「千鶴」という話が珠玉でした。「夏の葬列」にも通ずるような、少年と少女と悲しみが描かれています。最後の、千鶴の母親のシーンが何とも言えない悲しさと虚しさを醸しだしていました。『夏の葬列』よりは、少し上の年齢層向けかと思われます。

安南の王子 (集英社文庫)/集英社

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2008-05-14 11:31:42

『笑う月』

テーマ:
 『笑う月』(安部公房)

―あらすじ―
 著者の見た夢を17編収録。


 夢の話なので支離滅裂といいますか、何ともシュールな作品が多く、読んでいてよく分からない話も幾つかありました。表題作の「笑う月」を始め、面白い話も幾つかあるのですが、中には読んでいて気持ち悪くなるような作品もあり、この本はあまり肌にあいませんでした。

笑う月 (新潮文庫)/新潮社

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2008-05-14 09:20:02

『青い空を、白い雲がかけてった』(上下巻)

テーマ:漫画
 『青い空を、白い雲がかけてった』(あすなひろし)

―あらすじ―
 中学3年生のツトム、幼馴染のヨシベエ(女)、クラスメイトの番長、担任の夏子先生たちとのかけがえの無い日々を描く。


  以前買った『釣れんボーイ』に挟まっていたチラシで偶然知り、何となく気になって買ってみたのですが、なかなかの良作でした。今から30年近く昔の漫画であるため、やはり絵柄やギャグが今風ではありません。しかし詩的で透明で、ノスタルジックで切ない作品です。特に下巻の最初に載っている夏の話は、主人公たちの遠くない別れを予感させるラストであり、個人的にとても好きな話です。前述したように古い作品であるため、受け付けない人もいるかと思いますが、埋もれてしまうにはもったいない作品かと思います。

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2008-05-12 23:14:56

『続 岳物語』

テーマ:
 『続 岳物語』(椎名誠)

―あらすじ―
 椎名誠に長男が誕生した。岳(がく)と名付けられた少年と、父親や周りの人々との交流を描く。


 釣りとケンカ好きは相変わらずの岳君ですが、小学校高学年に差し掛かり、少しずつ自立心が芽生え始めてきました。最後の話では中学校の入学式となり、2人の沈黙から、これまでの岳君との別れが感じられます。成長は喜ばしいことですが、少し悲しくも切なさの残るラストでした。

岳物語 (続) (集英社文庫)/集英社

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2008-05-07 23:13:40

『皇国の守護者』(小説) 2巻

テーマ:
 『皇国の守護者』(佐藤大輔) 2巻

―あらすじ―
 日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦記ファンタジー。味方の撤退までの時間稼ぎとして殿軍となった、新城直衛ら剣虎兵。2日間の死闘が始まる。


 漫画版は諸事情により打ち切られてしまったのですが、今でもとても好きな漫画の1つです。日本によく似た「皇国」と、ロシアによく似た「帝国」の激戦を描く戦争モノですが、龍の存在や剣牙虎、導術(テレパシー)などといったファンタジーの要素を上手く加え、独自の世界観が綺麗に出来上がっています。2006年4月に1巻を買った際に、「先にストーリーを知ってしまうと漫画を読むときの面白味がなくなるので、小説は漫画の進行具合に合わせて買っていくことにします。」と書いたのですが、原作中盤にて漫画が終了してしまったため、1巻を買ったきりになってしまっていました。何度か2巻を買おうかと思っていたのですが、その度に本屋に置いてないことが続き、結局2年越しです。

 2巻でも面白さは変わりません。説明や専門語が多いにも関わらず、飽きずに読ませてくれます。同時に、これだけの情報量を上手く漫画化できたものだと、1巻を読んだときと同じく、漫画を再評価してしまいました。特にユーリアとの対面シーンは非常に上手く見せてあります。最後の部分からが漫画に描かれておらず、ここから先も漫画で読みたかったと悔やまれてなりません。

皇国の守護者〈2〉勝利なき名誉 (C・NOVELSファンタジア)/中央公論社

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2008-05-06 23:25:05

『真説水滸伝 最強の豪傑は誰だ』

テーマ:

 『真説水滸伝 最強の豪傑は誰だ』を読みました。

 水滸伝の登場人物108人+αの人物紹介をメインとした本で、最近よくコンビニで500円程度で売られている種類のムック本です。近所のコンビニでたまたま見つけたのですが、思わず買ってしまいました。三国志の人物事典はよく本屋で目にするのですが、水滸伝はなかなか無く、丁度このような本が欲しいと思っていたところに安価で手に入り、まさに渡りに船でした。正子公也氏のイラストがふんだんに使われているのも嬉しいですね。内容としても、役職別に並べてあったり、パラメーターがついていたり、あだ名の解説がされていたりと、かゆい部分に手が届いています。欲を言えば、五十音順の検索ページが欲しかったのと、童貫や李師師といった敵についても解説が欲しかったですが、これだけでも十分な資料です。

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2008-05-06 23:22:28

『俥宿』

テーマ:
 『俥宿』(出久根達郎)

―あらすじ―
 明治時代初期の日本。女性人力車夫として活躍する夢尾の周囲で、人力夫襲撃事件が発生した。夢尾は仲間と犯人を追うが、謎が謎を呼ぶ展開に。


 明るい女性である主人公、面倒見のいい兄貴分の男性、頼りになるおかみさんなど、『おんな飛脚人』とキャラクター構成がかぶっていることは否めませんが、それでも安定した面白さは変わりません。相違点としては、こちらはストーリーが終始一貫しているので、脇道にそれることなく気を散らさずに読み終えられました。

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2008-05-05 23:50:51

『岳物語』

テーマ:
 『岳物語』(椎名誠)

―あらすじ―
 椎名誠に長男が誕生した。岳(がく)と名付けられた少年と、父親や周りの人々との交流を描く。


 著者と、息子である岳君の成長をほのぼのと描く私小説です。以前読んだ『哀愁の町に霧が降るのだ』もそうでしたが、読みやすい文体が特徴です。釣りとケンカが好きな岳君とのやりとりが微笑ましく、ついつい一気に読んでしまいました。気取らずにサクッと読める良書です。

岳物語 (集英社文庫)/集英社

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