2017-10-27 17:06:57

『鹿の王』(上橋菜穂子) 2巻

テーマ:

 『鹿の王』(上橋菜穂子) 2巻
 
―あらすじ― 
 天才医術師ホッサルは、岩塩鉱の遺体から、病気の正体に気付く。それは今や伝説の疫病でもある“黒狼熱”だった。アカファの民には罹らないとされるこの疫病は、果たして天の呪いなのか。そして、王族の中にも病に倒れる人物が現れてきた。



 2巻では医者であるホッサルが中心となって話が進んでいきます。とは言え、なかなかストーリーは進まず…じっくり丁寧に書かれている分、「溜め」の巻でしょうか。一方でヴァンは獣と相対し、こちらはこちらで動きがありそうな予感を孕んでいます。

 

 

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2017-10-24 16:41:45

『双調 平家物語』 4巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 4巻

―あらすじ―
 藤原四兄弟に対し、長屋王や橘諸兄が真っ向からぶつかり合う。そして群臣の間での権力争いの一方で、県犬養橘三千代が考えをめぐらす――次なる帝は女性。



 以前読んだときは、「今までの面白さが一段落したような巻」と感じましたが、再読してみてその面白さに気が付きました。最初に読むときはどうしても基礎知識が足りないため、なかなかストーリーの面白さにまでたどり着けないことが多々ありますが、本作も同様のようです(宮城谷作品なども)。

 

 権謀と野望が入り乱れる帝位存続戦。母の愛が世を変化させていく。一方でこの聖武天皇の姿は…

 

 

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2017-10-21 00:14:44

『双調 平家物語』 3巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 3巻

―あらすじ―
 蘇我氏亡き後の朝廷。そこに起きたのは、天皇の相続争いだった――天智天皇が崩御し、壬申の乱が始まる。そして藤原不比等が朝廷にと蔓を伸ばし始めた。



 この巻では主に天皇側にスポットが当たり、如何に血筋を伝えていくかがメインとなります。それぞれの思惑が錯綜する壬申の乱を経て、天武天皇や持統天皇が政(まつりごと)に力を注いでいきます。その間を縫うように、じわりじわりと力をつけていく藤原不比等。藤原四兄弟も登場する傍ら、長屋王や橘諸兄も登場し、続刊以降の権力争いの予兆を孕んだ内容となっていました。
 

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2017-10-18 01:34:57

『外様大名40家』

テーマ:新書

 『外様大名40家』(榎本秋)

―あらすじ―
 関ヶ原の戦いに負け、徳川家康に膝を屈した大名たち。彼らは外様大名として、お家の存続を賭けた戦いに身を投じることになった。婚姻、借金、改革…生き残るのは誰か。



 40家が羅列してあるだけ…といった印象が拭えず。ざっくりとした紹介があるだけなので、読み終えてもあまり各家が記憶に残らないのが残念。

 

 

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2017-10-15 01:30:09

『双調 平家物語』 2巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 2巻

―あらすじ―
 飛鳥の朝廷において、稲目、馬子、蝦夷、入鹿と続く蘇我の一族。山背大兄王すら殺害し、権力を欲しいがままにしていく。一方、水面下では反蘇我勢力が動き始めていた…物語は大化の改新へと動きだす。



 蘇我氏の専横と、その最期が描かれています。中盤からは中臣鎌足が登場し、如何に中大兄皇子と接近するか、如何に蘇我の巨木を打ち倒すかにページが割かれます。そして中臣は藤原となり、如何にしてその蔓を伸ばしていったのか、鎌足亡き後の一族の行方がどう永らえたのか、その萌芽が示されていました。この2冊まででも、かなりの読み応えです。

 

 

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2017-10-12 00:00:00

『双調 平家物語』 1巻(再読)

テーマ:再読

 『双調 平家物語』(橋本治) 1巻

 

―あらすじ―
 平清盛の台頭とともに、栄華を極めた平氏一門。しかしそもそも、その栄華の原型は藤原氏や蘇我氏によって形作られた。更に遡ること、秦の趙高や唐の安禄山。中国の叛臣や逆臣を追うところから物語は始まる。



 2010年以来、約7年振りの再読です。…とは言え、再読のような再読でないような状況ではあります。それと言うのも、本書は全16巻の長編でありながら、当時は10巻まで読みながらも引っ越して続刊が買えなくなって中途半端に終わってしまっていました。今回改めて、最後まで読もうと一念発起しました。

 読み直して一言。「安史の乱がこれほどまでに面白かったとは!」

 前回読んだときは全く思わなかったのですが、今回再読して、その面白さを発見しました。安禄山と楊国忠。結果として皇帝に反旗を翻した安禄山は果たして悪なのか。皇帝の下で権力を蓄える楊国忠は果たして正なのか。その関係性には、三国志における劉備と曹操に通ずるものを感じました。そして安禄山の盟友である史思明の最期が、これほどまでにドラマチックであったか。7年前には受け止められなかった"うねり"を、やっと受け止められるまでに私自身が成長してきたのでしょう。

 

 

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2017-10-09 00:00:00

『心がほどける小さな旅』

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 『心がほどける小さな旅』(益田ミリ)
 
―あらすじ―
 遠くに行きたい。春の桜花賞から鹿児島の大声コンテスト、夏の夜の水族館、湿原カヌー体験、雪の秋田での紙風船上げまで。北から南、ゆるゆるから弾丸旅まで。元気が湧く旅エッセイ。



 旅はいいなあ。日常で固まってしまった心をほぐせるのは、やはり旅なのでしょう。本書P.33には、以下のような素晴らしい言葉が書いてありました。

 

 「ひとり旅のいいところは、話し相手がいないことである。」

 

 名言。

 

 

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2017-10-06 00:00:00

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 Ⅳ 運命の前夜』

テーマ:映像

 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN シャア・セイラ編 Ⅳ 運命の前夜』
 
―あらすじ―
 宇宙世紀0077年、ジオン共和国の士官学校候補生の学生たちは連邦軍に対して武装蜂起を行った。結果としてシャアは地球へと赴くことになるが、そこでは運命の出会いが彼を待っていた。



 ドズルの求婚、ララァとシャアの出会い、ミノフスキー博士の亡命、キシリアの暗躍など、見応えの多い巻でした。そしてついにその存在が示唆される「ガンダム」!アムロの機械バカっぷりも描かれ、面白くなってきました。本編に繋がってきた感があります。

 

 

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2017-10-03 00:00:00

『蝶々の纏足・風葬の教室』

テーマ:

 『蝶々の纏足・風葬の教室』(山田詠美)

―あらすじ―
 私を束縛し、常に傍に置いておこうとする親友のえり子。彼女から逃げるため私が考えた策は、男を知ることだった(「蝶々の纏足」)。他2編を収録。



 高校生の時に読んで以来です。当時はよく分からなかった部分もありましたが、大人になってから改めて読んでみると、3作品とも実に残酷で甘美な作品ばかりです。復讐にして希望、成長にして解放。単純に面白い面白くないで片づけるよりも、心に刺さるか刺さらないで判断すべき作品群でしょう。

 

 

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