■ 出店の相談を受けると、必ず聞くこと

焼肉屋をやっていると、  
後輩や知り合いから  
「どこに出店したらいいですか?」  
と聞かれることがよくあります。

立地、家賃、人通り、競合店。  
もちろんどれも大事。

でも僕はその前に、  
必ず考えた方がいいことがあると思っています。

それは、  
「自分がどんな性格か」
ということ。


同級生の焼肉屋さんを訪ねて思ったこと

先日、  
同級生がやっている焼肉屋さんに伺いました。

東京の中心部から電車で3駅。  
いわゆる繁華街ではなく、  
落ち着いた住宅街の駅。

そこで15年ほど前にオープンしたお店です。




彼の地元は大阪。  
なのに、なぜ東京?  
しかも、なぜ東京のど真ん中じゃないのか。

素直に気になって、聞いてみました。


なぜ大阪ではなく、なぜ東京だったのか

彼の答えが、すごく印象的でした。

「大阪でやると、  
焼肉屋をやってる先輩とか知り合いに  
どうしても頼ってしまう。  
それで借りを作るのが嫌やった。」

なるほどな、と。

人に頼れるのは悪いことじゃない。  
でも、  
自分の性格を分かった上で  
あえて“頼れない環境”を選んだ。

これは、  
かなり冷静な判断だと思いました。


■ 東京中心部を選ばなかった理由

さらに聞くと、  
東京の中心部ではなく、  
住宅街寄りの駅にした理由もはっきりしていました。

「家賃の問題もあるけど、  
自分はこの街の方が向いてると思った。」

派手さよりも、  
じっくり通ってくれるお客さん。  
流行よりも、  
日常の中にある焼肉屋。

自分がどういうお店を続けたいのかを、  
ちゃんと分かっていたんだと思います。


■ 最初の2年は、正直かなりキツかった

とはいえ、  
最初から順風満帆だったわけではありません。

オープンしてから  
2年くらいは、  
本当にお客さんが来なかったそうです。


「この判断、間違ってたかな…」  
そう思った日も、  
何度もあったと。

それでも、  
場所を変えず、  
やり方も大きく変えず、  
コツコツ続けた。


■ 時間が味方してくれる立地もある

住宅街の焼肉屋は、  
立ち上がりは遅いです。

でも一度ハマると、  
強い。

・家族  
・近所の常連さん  
・紹介のお客さん  

そういう積み重ねで、  
お店の空気ができていく。

今では、  
そのお店に有名人が来ることもあるそうで、  
立派な繁盛店になっています。

正直、最高ですよね。


出店は「自分を理解する作業」

この話を聞いて、  
改めて思いました。

出店って、  
立地選びでもあり、  
自己分析でもある。

・人に頼ってしまう性格か  
・一人でコツコツやれる性格か  
・派手な勝負が好きか  
・地味でも続ける方が向いてるか  

これを分からずに、  
流行りの場所や  
数字だけで決めると、  
後でしんどくなります。


■ 自分に合った場所は、必ずある

東京か大阪か。  
中心部か住宅街か。  
正解は一つじゃありません。

大事なのは、  
自分がその場所で、  
無理せず続けられるかどうか。

同級生の焼肉屋さんを見て、  
改めてそう感じました。

出店は、  
勢いよりも、  
自分の性格を理解した上で。

それができると、  
時間はちゃんと味方してくれます。