外食の予約チャネルが多様化するなか、うちの焼肉店で実際に使われている「グルメサイト予約比率」をご紹介します。


3大グルメサイト(食べログ・ホットペッパー・ぐるなび)からの予約を100%とした場合の内訳は、以下の通りです:

食べログ:56.5%

ホットペッパーグルメ:36.7%

ぐるなび:6.8%


この数字からも明らかなように、「食べログ」からの予約が過半数を占めており、圧倒的な集客力を誇っています。



■ なぜ「食べログ」予約が圧倒的なのか?


これは全国的な傾向とも一致しています。


実際、Yahoo!ニュース(引用元ITmediaビジネス

ONLiNE)によると、食べログは2025年3月期に過去最高の売上(約335億円)を記録し、月間ユーザー数は1億人を突破。ネット予約数も前年比130〜140%増のペースで伸びているそうです。


この記事でも「都心部では、最もネット予約できる店が多いサービス」とされており、当店のように都市部に近い場所で営業している店舗にとっては、食べログが主要な予約獲得チャネルであるのは当然の流れかもしれません。



■ ホットペッパーは“今すぐ予約したい”層に強い


当店ではホットペッパーグルメからの予約が36.7%と、こちらも大きな比率を占めています。



ポイント還元の強さや、アプリからの直感的な操作性が支持されており、直前予約や「なんとなく外食」のニーズに強い印象です。



■ ぐるなびは存在感薄め。でも可能性はあり?


「ぐるなび」はわずか6.8%と、他の2サイトと比較するとかなり控えめな数字です。



しかし、ぐるなびは接待・会食など「フォーマルな食事」を探すユーザーや、企業アカウント経由の利用が根強く、ビジネスユースの需要を掘り起こす施策を打てば、数字は伸びしろがあるかもしれません。



■ その他のチャネルとの併用も進んでいる


ちなみに、これら3サイト以外にも

Google経由の予約

一休.com、PayPayグルメ

SNSを見て電話予約


といった多チャネル予約の時代に突入しており、予約経路の分散も進んでいます。


記事でも述べられていたように、「SNSで発見 → 食べログで詳細確認・予約」という併用パターンが増えているのは現場でも実感します。


■ 最後に:予約獲得には“使い分け戦略”が必須の時代へ


「予約を増やしたい」と思ったとき、もはや1つのグルメサイトに絞る時代ではありません。


各チャネルにおけるユーザー特性と強みを把握し、うまく“使い分け”ていくことが、これからの飲食店に求められる戦略です。


当店でも、今後は「一休やGoogle経由」の強化にも取り組んでいく予定です。