夏休み理科 2008.7.7(月)
<3年生>
こぎつねたちの夏休みが近づいてきました。3年生は、いろいろな所へ連れて行ってもらって、フィールドノートに記録を書いてください。探検ノート、発見ノート、実験ノートにしてほしいと思います。
また、あちこち連れて行ってもらえないこぎつねは、自分で研究や観察をして、ファーブルのような、地道な観察記録をしてください。
奈良公園、春日奥山でも多くの自然観察ができます。また、近くの児童公園の植物や昆虫たちでも、本気で見ると、発見がたくさんあります。前回紹介したような、自然関連の観察会や博物館見学を有効に使って、学びを深めてくれることも期待します。
3年生は、行動しながら学ぶのがとても大好きな時期です。ほっておくのはもったいない「学びのお年頃」です。動いて書いて、書いて動いて、そんな学者生活をしてください。
最後に、自然を詳しく見る視点を書いておきましょう。「比較して見る」がキーポイントです。これまで、幼虫の観察、植物の成長観察をしてきましたね。これから、いろいろな虫の生態、そして、草花のつくり、結実の様子など、観察は広がりますね。
<4年生>
きつねTが教えている4年生は、星組です。4年星組の夏の課題は、太陽と月の観察です。休みの間に、太陽の動きの観測を1回と、月の動きの観察を2回します。月は、ちょっと大変ですが、夏休み中ですので、寝る時刻をやりくりして頑張ってみてください。
観察には、太陽・月観測装置を使います。月の位置は、方位と高度で測定して、記録用紙にシールを貼ります。シールは、100円ショップか文具店で購入してください。
記録用紙は、学校から配ります。観測道具の使い方は、事前に子どもたちに指導しておきます。夏休み中に、保護者の方々のお力をお借りして、学習を進めて欲しいと思います。
太陽は、日の出から、日の入りまで、一時間おきに記録して下さい。
月は、月齢の違う月、例えば上弦、満月、下弦、などから二つ選んで観測して記録して欲しいと思います。満月の観測は、夕方6時ごろ東から出て、翌日の朝6時ごろ西に沈みます。ちょっと大変ですね。出来る範囲で結構です。
毎年、お便りに書いていますが、親子で夜通し月の観測をするのは、一生で一回です。まさか、中学生になって親子で観測をするとは、考えられませんし、中学生や高校生が夜半の観測をまじめにするとも考えられません。科学に対して興味を持って取り組める小学校4年生の頃に、親子で取り組むというのが、一番適切な時期だと思います。一生の思い出の一つになると思いますので、頑張ってみてください。
太陽、月の観測以外には、3年生のように、自然観察をして、身近な発見などを、フィールドノートに記録をしておきましょう。4年生のフィールドノートのテーマは、「自然の四季変化」です。ツバメのその後も気になりますし、他の生き物達は、どんな生活をしているのか、観察して欲しいと思います。
<5年生>
フィールドノートでは、メダカの観察を続けてくれていましたね。生命の連続、生命が地球上で連続してつながっていることを、夏休みには、花や他の動物でも学んで欲しいと思います。
いろいろな花のつくりや、花粉観察、実のでき方、種の数など、表やグラフに表わして考察していくと面白いと思います。野菜や果物も観察の対象になります。さらに、生き物同士の関係、食物連鎖なども大切な観察です。環境と関連させながら観察して下さい。単なる本や資料調べではなくて、実際の観察からの考察が大切ですよ。
5年生は、臨海合宿の時に採集した海草(5種類程度)の押し葉と、貝の標本を9月に提出します。9月の最初の学習の時には、自分の標本を使って考察を書きます。頑張って作ってください。
<6年生>
六年生のフィールドノートは、書ける人だけ書いてください。無理をしてはいけません。自分の目の前の学習に集中してください。
白浜合宿の海草と貝の標本だけは、5年生に負けないものを提出してください。 夏の集中した学習を、どう作るかが勝負だよ。
<まほろば通信>
先週お知らせしました「まほろば科学館」と「学年便りまほろば」は、多くの方に購入していただいて有難く思っています。まだ、在庫がありますので、さらに多くの方に読んでいただけると嬉しく思います。
もう一つ連絡があります。 6月30日発行で、培風館より(1400円+税)、
「親もかんたんに理解できる小学校理科 考える力を伸ばす」というような本を、東京大学大学院教授の石浦章一先生と共著で書かせていただきました。内容は、
1章 理科が嫌いになっている日本人
2章 理科好きを育てるための秘訣
3章 小学校の理科教育について
4章 三年生の理科学習
5章 四年生の理科学習
6章 五年生の理科学習
7章 六年生の理科学習
8章 自由研究のまとめ方
9章 科学の考え方
などです。
三年~六年の理科学習は、ほぼ全ての学習単元についての実践を私が書いています。この学校の子ども達との取り組みの全てです。東京大学大学院の先生との共著で、とても嬉しく思っています。我が校の教育が、東京や他の地域で話題になるといいなあと思います。
■ お知らせ ■
<3年>
電気を通すもの、通さないもののまとめをします。金属は電気を通すと分かっていても、通さないジュースの缶がありましたね。なぜ電気を通さなかったのでしょう。
<4年>
ハイブリッドカーとは、皆さんの車では、光電池と乾電池のハイブリッドでしたね。両方、直ぐに配線を作り変えて動かせるようになりましたか。
<5年>
てこの学習、天秤の釣り合いの学習をしています。支点、力点、作用点の話まで進んでいますね。次は、てこを使った道具について学びを深めたいと思います。自学しておいてね。
<6年>
植物の光合成と呼吸、動物の呼吸との関係を探っています。
<科学G>5・6年
臨海合宿の時に発表する生き物の説明について、絵を描いたり、発表練習をしたりします。