ベアテ・シロタ・ゴードンさん、ご逝去 | 軽井沢高原文庫

ベアテ・シロタ・ゴードンさん、ご逝去

現行の日本国憲法の草案作成に関わり、男女平等に関する条項を起案(当時22歳)したベアテ・シロタ・ゴードンさんが昨年12月30日、アメリカでご逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。89歳。ベアテさんとは奇しき因縁があります。ベアテさんの父は東京音楽学校教授の著名ピアニストのレオ・シロタ。ユダヤ人。第二次世界大戦中の一時期、レオ・シロタ一家は軽井沢に疎開、当館に移築復元した有島武郎別荘「浄月庵」におられたようです。ベアテさん自身は戦前、アメリカに留学。……ずっと後年、講演旅行の途次、ベアテさんが当館を立ち寄られ、両親が軽井沢で住んでいた家を長年、探していたが、間違いなくこの建物であると確信したとのこと。その場に私もおりました。じつに感動的でした。なお、その後、「20世紀と軽井沢展」の際、アメリカにいるベアテさんにご連絡、エッセイを書いていただいたこともあります。なお、芹沢光治良『人間の運命』をお読みになると、戦争中の軽井沢の場面で、芹沢さんのお嬢さんたちが旧軽井沢のレオ・シロタのところへピアノを習いに行く場面があります。芹沢光治良『人間の運命』はこのたび、勉誠出版から全巻、刊行が決まりました。こちらは、おめでとうございます。