寒くなることで増える病気
こんにちは今回は看護師の岩木が担当します最近朝晩は冷えることが多く、秋を感じることが多くなってきましたね今年の夏も厳しい暑さでワンちゃんネコちゃんは熱中症や皮膚のトラブルが心配な季節でしたこれから涼しくなってその心配はなくなっていきますが涼しい季節の秋や冬にはその季節に発症しやすい病気があるのをご存知でしょうか「何度もトイレに行くけれど、オシッコが出ない」「オシッコに血が混じる」そんな症状が見られたら泌尿器のトラブルかもしれませんここからはワンちゃんとネコちゃんに分けて泌尿器疾患をお話させていただきますワンちゃんの泌尿器疾患尿石症尿石症はオシッコをつくる臓器である腎臓からオシッコが外に出るまでの尿道のいずれかに結石ができてしまう病気です膀胱炎膀胱炎はオシッコの溜まり場である膀胱の粘膜に炎症がおきてしまう病気です雄犬よりも雌犬の方が尿道が短いため、外からの細菌が膀胱に侵入しやすく細菌性の膀胱炎になりやすいですネコちゃんの泌尿器疾患尿石症尿結石は成分によって呼び名が違います一番多いのがストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム)次に多いのがシュウ酸カルシウムですこれらが尿道に詰まってしまい、オシッコが出なくなってしまうことを「尿道閉塞」と言います雌猫より雄猫の方が尿道が細く、さらにカーブしているので尿道閉塞が起こりやすいです膀胱炎ネコちゃんの膀胱炎では特発性膀胱炎というのが多くみられます「特発性」とは、原因が特定できないことを言います肥満や生活の変化、環境のストレスなど、様々な要因から発症すると言われています特に涼しくなってくると水を飲みに行くのを億劫になったり喉が渇きにくくなり飲水量が減りますそれによってオシッコが濃縮され膀胱炎や尿石症、感染症の原因になってしまいます他にも膀胱内のできものや腎臓病による尿数値の異常がみられることがありますこのような病気から頻尿、血尿、排尿困難、排尿痛いつもと違う場所での排尿などの症状がみられます気になる排泄行動や症状があったらまずは診察・尿検査をしてみましょう必要によっては食事の変更、トイレ環境の改善、水飲み場の工夫など泌尿器疾患の予防をするようにしましょう