「いやー、感動した!」
その言葉がぴったりの昨日の試合だった。
自分はボクシングファン。
昨年チャンピオンベルトをロブ・ブラントから奪われた、ボクシングミドル級村田諒太選手。
その同選手とのリベンジ戦が今度は日本で行われた。
ボクシングに興味のない人は知らないかもしれないが、村田選手は元オリンピックボクシング金メダリスト。その後、プロへ転向し、竹原慎二以来となる日本人2人目のミドル級世界王者となった凄い選手なのだ。
夜9時からの試合中継をチェックし、楽しみにしていた。
8時半頃帰宅し、ドラマの録画放送を見ていた家族の意向をガン無視し、チャンネルをボクシング中継に変える。
今回は調子が良いとは聞いていたが、初回からの強烈な打ち合い。
序盤は様子見でゆっくりスタートする試合も多いが、まさに初回から手に汗握る展開。
体重の軽いクラスと違い、ミドル級の打ち合いはやはり迫力が違う。
自分 : 「いけー、そこだ!」
「ボディ。」
自然と大声が出て、1ラウンド終了。
その様子を呆れながら見ていた長女。
自分 : 「ふーーーっ、疲れた。」
長女 : 「戦ってないのに何で疲れるの?(笑)」
そんなやり取りも途中あったが、2ラウンド目からは一方的な展開となった。
攻める村田、守るロブ。
攻める村田、守るロブ。
粘っていたロブが遂にダウン。
立ち上がり、すぐ勝負がつくかと思ったが、それでも粘るロブ。
本当に打ち疲れる位、パンチを放ちまくった末、遂にふらついたロブにレフェリーが割って入り、試合終了。
村田選手が見事なTKO勝利をおさめた。
男と男がひたすら殴り合う。
本当にシンプル。
そこに一切の嘘はない。
”まさに己のプライドを駆け殴り合うだけ”
でも、そこには、所属ジム、家族、友人、ファン・・・・・
皆の期待を一身に背負って、負けは許されないという厳しい現実もある。
よかねーーー、ボクシング。
試合後、村田選手は、
「不安もたくさんあったし、自分はヘタレやし。」
という趣旨の発言をしたという。
真の勇者はやっぱり謙虚。
村田選手は33歳で決して若いとは言えないが、また良い試合を見せて欲しい。