生殖医療研究最前線:マイクロ・フルイド・デバイスを用いた卵子選別 | クイズで学ぶ不妊診療最前線~愛/AIなんだ

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これまで着床不全やPGT-A(胚染色体解析)の問題を取り上げてきました。時代は流れ、今や人工知能が診療に取り入れられるようになってきました。この大きな変革の中で、生殖医療専門医の立場から不妊症・生殖医療全般にわたって自身悩み考えながら学習していく記録です。

出典:Iwasaki W et al., Simple separation of good quality bovine oocytes using a microfluidic device. Sci Rep. 2018 Sep 24;8(1):14273.

 

マイクロ・フルイド・デバイスを用いた良好精子選別の研究を先日紹介したが、

今回卵子選別に関する鳥栖市などの研究グループからの報告があった。

 

700µm、高さ1mm、長さ10mmのマイクロ・フルイド・デバイスを利用。蔗糖緩衝液を流しながら、ウシの卵子を沈降速度の違い用いて選別・回収した。沈降した卵子ほどそのあとのARTによる胚盤胞到達率が良かったそうだ(36.0% vs. 14.1%).

 

ヒトでも使えるか?注目していきたい。

 

今日の一曲:Level 42 / Micro-kid 英国の4人組。EWFのラリー団とヴァーディン白がプロデュースのナイス・ライト・ファンク。