海に眠る人を思う | sgtのブログ

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歌うことが好きです。コロナ禍で一度はしぼみかけた合唱への熱が''22年〜むしろ強まっています。クラシック音楽を遅まきながら学び始める一方、嵐の曲はいまも大好きです。



願わくはできるだけ少ない苦痛で
安らかな眠りに就かれたことを











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沈船は身の内に錆を養うばかり
船艙の暗い一隅にまんまとかくれて
ゆっくり揺れている幸福な死体

(池澤夏樹『環礁』より一部)











束の間のまどろみから覚めると
ここはずいぶん蒼くて静かだ
轟音も振動もいっさい届かない
昼なのか夜なのかもわからない


なんでこんなところに居るのか
俺はどこに往くべきだったか
でもどうやら誰も叱りに来ないし
もう少し油を売っていようか


肺の中に流れ込んでくるのは
透明な海の軽い塩水 そいつが
船の塗装も俺の細胞もふやかして
ゆるゆると潮の流れにほぐしていく


俺はどこから来たのか もう忘れた
いまはひっそりと穏やかな海底で
船をすみかに 俺を餌にしようと
群がる魚たちにまかせるだけ