今回の震災に遭われた方に私達医療者が出来ること。
ほんの少しの事だけど、まず、自分の病院でも給食の確保、
血液、電力、・・・・・その他色んなものが不足します。
中材関係は、数週間は持つと思いますが、それ以降の目途が
たたない状況です。まず、自分の病院での自分の役割を
全うすることが、責務かと思います。
私も海外支援に行った少ない経験のことをお話しします。
ボランティアに参加したい看護師もいると思いますが、
気合いや思い込みで行くのは、止めましょう。
現地の方や現地のスタッフに迷惑がかかります。
現場に入ったら、そこの現場の指示に従って下さい。
相手は、あなたの医療技術や専門度などわからないのですから。
あなた自身が、災害の被災者より立場が上でも下でもありません。
ましてや、来てやったんだからという態度をとるなら
最初から来るなと思われるばかりか、他のボランティアさんに
迷惑がかかりますし、今後の災害時においての
受け入れにも影響します。
さて、そんな中ですが、現地のクリニックで看護師・医師の
ボランティアを募集しています。
東北国際クリニック
詳細は、こちらのホームページで確認してください。
なお、寝泊まりするところは、確保しているそうで、
身ひとつでおいで下さいとのことです。
水など不足しています。感染対策も今後の課題になると思います。
どうぞ、持参できる日用品類は、確保しつつ、
今は、被災地に行かなくて出来るボランティアがあることを
認識したうえで、対応していきましょう。
それともうひとつ、
余談になってしまうのですが、私が今回の原発の事故、
ある意味、人災と言っていたら、気分を害された方がいました。
私がそう言うのには、理由があります。
原発ジプシーという言葉を聞いたことがありますか？
原発で働く方達は、放射線濃度計を身につけています。
（私達が、特に放射線科で技師さんが身につけているアレね）
放射能が一定のレベルに達すると、休業をしなくてはならないのです。
しかし、原発で働く技術を持った方はそう多くはありません。
休むどころか、新たな原発に行き、新しい濃度計のもと
働くことがあるのです。こうやって、原発を渡り歩く方を
原発ジプシーと呼んでいるそうです。
何が、人災かというと、2006年時点で指摘されている
今回事故を起こした原発の脆弱性ももちろんですが、
定期検査をはしょったり、改ざんしたデータを報告して、
何度も住民だけではなく、許認可を与える部署をも騙していた
組織ぐるみの隠ぺい体質についてです。
末端で働く人間もそうですが、企業は、従業員の安全に
少なからず、配慮するのは当然のことだと思っています。
やるべきことをせず、安全の根拠もないまま、原発の誘致を
つのるような企業の体質を批判したのです。
決して、マスコミの報道を鵜のみにしたわけではなく、
一生懸命やってるからしょうがない、とかいう理由で、
人災だとか、外野が言うのは間違いのような
そんなことは、そういうことを言われるのは、私は納得できない。
放射能漏れが起きれば、関東全域に被害が及びます。
自分の子どもを守れないですよ。守りきれないですよ
そんな惨事が一瞬にして起こる可能性があるなら。
従業員にでさえ、想定できる範囲の義務を行っていないのです。
私の田舎の泊原発も同様ですが、近隣の住民の健康被害を
年を追って調査している機関もありますが、
それについても公にされません。
事故がなくても、そういったことの犠牲のもとに電気が供給されて
企業活動が行われていますし、その恩恵にあずかっているのも
事実ではあります。
各地の原発の状況を知っている知人は、泊原発建設の反対運動で
逮捕されてしまいました。
彼女は、電力会社のそういった体質をよく調べ、その活動を
監視していたので、よくよくのことがあっての反対運動だったのかと
私は理解しています。
末端で働く人を私は批判しているのではなく、
企業としてのその体質、あり方に対して、私は批判しているのです。
わかってくれなくてもいいけど、安易に人の主義、主張を批判しないで、
こういった事が起きてること、きちんと聞いてほしかったのです。
しょうがないで、片付けていいことを昨今、鬼の首でもとったかのような
そんな批判をしたり、ブログを炎上させたり、
とどめを刺すまでのごとく、面白半分に個人批判をするような
そんな風潮もあるけれど、企業には、企業責任ってものがあって、
個人の責任とは、また別のものがあるわけなんだ。
がんばったから、頑張ってるから・・・それは、当たり前のことで、
私は、今この企業を見ていると、最前線で働いて一生懸命食いとめたり
している人と、上層部の対応の反比例する状況が、なんだかなぁなのだ。
人を大事にしない企業を私は信用できない。
もう一度言うが、天災でもあり、被害の拡大は人災でもあると思う。
・・・・
「中学校の先生は、エコひいきするもんなの？してもいいの？」
「中学に限らず、ひいきするもんさぁ・・・。」
おめでとう！わたし・・・・。
使用方法で
