令和4年2月14日~19日 ひな祭り制作
今年のひな祭り制作は「つるし雛」にしました。
実物のつるし雛は女の子のお祭りらしく、華やかでかわいらしいものです。一つ一つ布で作られ、江戸時代の末期には作られていました。
お飾りにはそれぞれ意味があります。季節の花などの中に「鶴」「亀」などの動物もあります。鶴、亀の意味は「長寿」フクロウは「知力」です。竹の葉は「まっすぐ竹の様に育ってほしい」などの願いが込められています。茶巾袋は「お金にこまらないように」「ぞうり」は健脚、ひし餅やだんごは「食べる事に困らないように」「赤色」を使う事は「厄除け」を意味しますので、今回はウサギに赤い目をいれました。
そんな親心が一杯に詰まったお飾りをたくさんつけた、つるし雛制作の始まりです。
幼児 「壁掛けのつるし雛」
幼児さんのほとんどのパーツは、先生が作っておきました、かなり細かい作業になりますので、カリキュラムの時間に出来上がる事を優先しました。
お内裏様とおひめさまを作りました。
千代紙に書かれた線を切り取ると(はさみを線に従って切る練習)着物の形になり、顔のパーツと一緒にはりあわせました。(デンプンのりを使う事と、必要な分量を指に取る練習)また、見本を見て同じように張り合わせる作業ができるか?(顔と着物をバランスよく貼り合わせる事ができるか?)(人形の全体を想像する事ができるか?)そんな目的もあります。そして扇としゃくを持たせて完成です。小さいパーツでしたので指先にのりを少しだけつけて紙に貼るのは、けっこう難しい作業でした。
おひな様に目と口を書き入れました。(ここでもバランスが求められます)
次にひし餅ちとだんごの塗り分けです。小さい所にはみ出さないように丁寧に塗るように指示を与えました。丁寧すぎると時間がかかり過ぎてしまいますので、そこも考えなければいけません。時間を気にしながら作業するお子様もいました。出来上がったパーツを台紙に貼って完成です。
出来上がった作品は、目とお口の描き方で表情が変わります。それぞれがかわいらしい作品になりました。
放課後デイ 「つるし雛」
こちらも、ほとんどのパーツは先生が作って準備しておきました。千代紙を丸くきったり、ひし餅と団子の色塗り、草履の鼻緒に色塗りや模様書き、ウサギに目を入れるなどの作業をしました。
毛糸の紐には、パーツをつける所に印を書いておきましたので、印の所に正しくパーツを貼っていければ、バランスのとれたつるし雛になる予定です。
パーツの貼り合わせ作業が進んでいくと、一本の紐がだんだん、カラフルで可愛くなっていくのを見ると、嬉しさが感じとれ、みんな夢中になって貼っていました。(おしゃべりもなく作業に没頭していました)
4本の紐にパーツをはり終わると、プラスチックのお椀の裏に4カ所、90度の間隔を開けて紐をつけて、ぶら下げて完成です。
優しく揺れる紐が愛らしく、男の子もにっこりしていました。お迎えにきたお母さんに照れくさそうに見せている子ども達が印象的でした。
作品をみた親御さん達は目を細めて「可愛い」と言って、「上手にできたね」とお子様に声をかけてくれました。
一つ一つの「賞讃」の言葉かけは、とても大切です。賞讃の蓄積が自信につながります。
これからも、褒めることや、褒められることを、たくさん経験できるような支援を行っていきます。
Kodomo鶴見東口児童発達管理責任者





