青春などという言葉はもはや死語かなと思う。

日本は高齢化社会で、街にいても青春を謳歌してるんだろうななんて何だか思えない。そもそも歳が分かりづらい。25ぐらいだと思ったら33だったとか。(これは自分も言えた義理じゃないけど)

そうは言っても青春映画ってやっぱり好きです。
しかししかし、日本のテレビみたいな素直な青春は正直、ウソくさい。

そんな中、アメリカでまさかの青春ドラマを見た。

「glee」だ。

アメリカでは青春ドラマはお子ちゃま時間の30分モノか、見飽きた問題提起モノが多かった。
ところがこの「glee」はほとんど深夜かよという様なヤバい内容アリ、アメリカらしいブラックなアホらしさアリ、ゲイやイジメや人間関係ぐちゃぐちゃアリ、その癖、最後にはまるっきり素直な
青春ドラマに仕上げてしまう。


話の筋は至ってシンプル。舞台はフットボールの花形とチアリーダーがまるで食物連鎖の頂点に君臨するかの様な低脳な田舎のパブリック スクール
で、おバカで空気読めないウザい女子を筆頭にダメダメ揃いの合唱部が全国制覇を目指すというモノ、しかしその中に前述のブラックな内容がこれでもかと詰め込まれる。

プロデューサーはライアン マーフィー、ヤバい内容過ぎてスタッフが次々逃げ出した「マイアミ整形外科医」でヒットを飛ばした鬼才。

そして、何よりもこのドラマは

ミュージカルなのである。

人生は猥雑でカオス。その現実は高校生だろうと変わらない。いや、寧ろ学生時代こそ不条理にまみれているかもしれない。
いじめ、偏見、10代の妊娠、人種差別、熾烈な競争社会、

劣悪なアメリカ社会スペクトラムを打ち破るのは
 
「歌」の力なのだ。

そして、青春への回帰なのである。

ほとんどホームレスの様な人々を歌ったジャーニーの名曲Don't Stop Believin' をひっさげ
深海魚の様な負け犬達「glee」の闘いが始まった。…続く



Don't Stop Believin' 


Just a small town girl,
livin in a lonely world
孤独な世界で生きていた
小さな町の少女



She took the midnight train goin anywhere
真夜中の列車に乗り  あてもなく旅立った


Just a city boy,
born and raised in South Detroit
サウスデトロイトで
生まれ育った都会の少年

He took the midnight train goin anywhere
真夜中の列車に乗り  あてもなく旅立った




Strangers, waiting, up and down the boulevard
通りのあちこちで  見知らぬ人々が待ってる

Their shadows searching in the nights
夜をさまよう彼らの影

Streetlight, people, living just to find emotion
街灯の下  探してる  心震わす何か

Hiding, somewhere in the night
夜のどこかに  隠された気持ちを


Working hard to get my fill,
食べるため必死で  働きながら

Everybody wants a thrill
皆  スリルを求めてる

Payin' anything to roll the dice Just one more time
もう一度  サイコロを  振るためなら何だってやる



Don't stop believin'
Hold on to that feelin' 
信じることを  やめないで
自分を裏切らないで

Streetlight, people
街灯の下  さまよう人々

Don't stop believin'
Hold on to that feelin'
信じることを  やめないで
自分を裏切らないで

Streetlight, people
街灯の下  さまよう人々

Don't stop
やめないで‼︎