まごちゃんは私の母と遊んだ記憶が残っている
でも、まごくんとちいまごちゃんはコロナ自粛期間に赤ちゃんだったからこの三年間はまったく会えていない
孫達は、シワだらけの顔で背中が丸くなった白髪のおばあさんを見て
どんな反応をするのだろうと心配していた
ちいまごちゃんは恥ずかしくてなかなかそばに行けない
でも慣れてきたら何も言われないのに本人も何も言わずにサッと母のひざに座った
まごくんは遊ぼうと何回も声をかけて誘ってくれた
母に自分の声が聞こえても聞こえていなくてもふだんと同じようにに遊んでいる
まごちゃんは、聞こえるようにそばへ行って話しかけたり
黙っていても遊べるように
さりげなく工夫したり
そして帰り際に、私にそっと聞いてきた
おばあちゃんは前みたいには聞こえないの?どうして?
年をとると耳も目とかも弱くなるんだよ
と答えるといつもならどうして?の攻撃が始まるのに
何も言わなかった
三人とも母と会話が交わせなくても何も気にせずに接していて
泣くことや怖がることもまして無視することもなかった
感心したり私自身を反省したり
そしてまごちゃんが相手のことを考えるようになってきたことに感慨深いものがこみ上げてきた