人間の表情は本当に繊細です。
それは革製品にも通じるところがあります。
昨今の社会情勢でのコストが厳しいことで、イタリア製にこだわるあまりに明らかに質が微妙なレザーを使っているブランドが多々あります。
特にわかりやすいのは・・・。
シュリンクレザーのようにシボのある革において妙な艶がある製品です。
これらの特徴は・・・。
薄い革をシュリンク処理してあるので、そもそもの表情がものすごくケミカル感満載で、妙なテカリもあります。
また製品として見ると芯地が革にあっていないので芯地に負けていて、つっぱり感が出ているのです。
これに当てはまると、使用による歪みやつっぱりで長く使えない鞄になります。
同じように見えるカバンでも要所要所の処理や材料等の手間の積み重ねです。
ある種の“やっつけ仕事”で生まれた製品は使い捨ての宿命となり、本当にかわいそうになります。
真のエコとは何かを考えることも大切です。