私自身これまで長きにわたりセレクトショップで扱われるような比較的手に入れやすい価格帯のカジュアルアウターを着用してきました。
例えばナイロンとレザーを合わせたようなコンビモノは各ショップの色が出ますし、扱いやすかったです。無論サイジングも良く考えられています。特にここ数年はムーレーの登場で更なるデザイン性の向上も見ることができました。
しかし昨年からロロピアーナのこのようなアウターを購入し、実際に着用してみて考え方が大きく変わりました。ロロピアーナやエルメネジルドゼニアは当然ですが素材は極上です。しかしそれだけではないのです。縫製はピカ一ですし、機能性も同じくです。ナイロンとレザーを組み合わせたような服は縫製が難しく、他のブランドでは結構いい加減な縫製も見られますが、これらのブランドはそれが皆無です。オールレザーと同じような縫製の秀逸さです。このようなことから一目でただものではないオーラが出るのです。
また今までロロピアーナやエルメネジルドゼニアはどうしてもサイジングが大きいと感じていましたが、ここ数年はクラシコイタリアブランドとそん色ないようなサイジングになってきました。
ロロピアーナはこのブログでも昨年からの爆買いでの購入を記事にしてきましたが、エルメネジルドゼニアのアウターも本当に良いモノです。特に春先に着れるようなスタンドカラーのダブルジップのバイカーズジャケットなんてまさにゼニアの専売特許的な完成されたデザインです。
実は私も春夏モノのレザーとナイロンのコンビの同デザインが気になっています。オールレザーよりも着ることができる期間が長く、イタリアらしさといいますか極上のアウター感が伝わってきますからね。実際に見るとナイロンの範疇を超え、極上シルクのような高密度生地とスエード使い、そして、全縫製がエルメスのようにきれいな菱縫いですから・・・。ナイロンメインのアウターでは薄っぺらさも出がちですが、これらのブランドではそれもないです。メインを張れる存在感です。
完成されたデザインですが、毎年ちょっとずつ変化していくので古臭くなく、店員さんが言うように10年は着ることができるアウターでしょうね。
一流ブランドというとどうしてもカシミヤやレザーに目が行きますが、ナイロン系アウターにこそ注目すべきですね。唯一の難点は価格が高すぎることだけです。