攻略詐欺
昔からあるんだが、今だに減る様子もない。
「本物ネタ売ります」
「本当に勝ちたいひとはチャンスを掴める」
普通はこんなのに引っ掛かるわけもないが、極一部で信じて疑わない人、せっぱつまって冷静な判断ができなくなったひと。そういうひとは容易く引っかかるのだろうか。
こういうサイトで共通しているのは、とにかく無駄に長い文があること。それも攻略ネタについてではなく(当然だが)、チャンスをつかんだ人だけが勝ち組になる、できるひとは購入して勝つことを選べる人、などなど、どうでもいい精神論まで語りだす。
中には、レシートを載せたり、車を載せたりして、いかにも信憑性が高いと思わせるところもある。自分からいわせれば、レシートは写真で載せる程度なら偽造できるし、車だってそのへんの高級車を撮ったら問題ない。どのみちナンバープレートなどの個人情報の部分は出さないのだからなんとでもいえる。
じゃあ、本物ネタはないのかっていわれると、否定はできない。かつてフラグコピー打法とかいうもので、一島閉鎖されているところなどは見たことがある。とすると、絶対ないわけではないというしかない。
買って試すしかネタの信憑性はわからないというのが、本当のところだが、まあだからといって試すなんて愚かすぎる。
そもそもこういうキズネタは特許があるわけじゃない。情報を売ってしまうということは、売った相手も同じ情報を抱えることになる。その売った相手が商売しないという保証なんてできないだろう。あるいは、不特定多数に触れまわる、あげくには店やメーカーに売り渡す危険だってある。
隠匿性というのは、自分以外に情報が漏れた場合、たとえ家族だろうと信頼できる親友だろうと保障の限りではない。自分だけなら自分が口を閉ざせば漏れることは100%無い。
ましてや、不特定多数に情報を売り、秘密保持が保たれると考える方がおかしい。中には個人情報を請求するところもあるようだ。秘密保持の大義名分の意味もあるのだろうが、それも裏切りがあったって誰が裏切ったかまでわかるはずもない。
と、考えていくと、行きつくところはひとつ。嘘を売るのだからなんのリスクもない。こういう情報を買おうとするくらいなのだから常軌を逸しているひとが多いのだろう。その点ではある種の隠匿性はあるのかもしれないが・・。
そもそも勝つためにはどうするかを考えることができるなら、こんなことに引っ掛かるはずもなく。それでも楽をして儲けようと考えているなら、安くない授業料を払うことになるだろう。
勝ち負け以前の問題。
ただ、そういう情報に心が揺らぐ人にこの言葉がどこまで届くのかは甚だ疑問ではあるが。
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