いつもいつも、深い共感と心からの応援と共に拝読している、うーたんパパのこのお話について、少し書きたい。


その子に適した勉強法ではない、というのは、なるほどうちの娘は、長いことその通り、ご指摘通りであったと思う。

だが。

『適した勉強法』に至るまで、道のりが遠い、なかなか辿り着けない子どもなのだ。

本当に容易ではないのだ。


うちには2人子どもがいて、息子は、うーたんパパの言うところの、ギフテッド凡人的な子だ。


この2人の、『歴史』の取り組み方を一例として挙げてみる。


凡人(息子)

日能研の授業以外でやったこと

◯歴史漫画(全20巻前後)

小5の夏期講習中、毎日1冊読む。

◯メモチェ 

小6  9月 2周くらい

いずれも凡人の独学。

ふだんは日能研の授業と宿題のみ。


50<偏差値<55 

歴史は好きではないそうだ。


凡人じゃない方(娘)

◯歴史漫画(全20巻前後)

12巻くらいで密かに挫折していたことが発覚。

安土桃山時代以降の流れが行方不明に

  • 一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書

https://books.rakuten.co.jp/rb/16006315/

漫画を読む時間がないのでこちらでカバー


グノのテキスト

1人で勉強できないと予測して、独学放棄、伴走

◯一問一答

アットランダムに出題を繰り返す

答えをただ順番通りに覚えてしまっていたため。

毎回答えを書かせてチェック

漢字を毎回色んなパターンで間違える。書けていたものも書けなくなるため毎回チェック。

答えを出題し、説明させる

問に答えられても、逆に答えを説明できないため。

大化の改新を行ったのは誰?→中大兄皇子と中臣鎌足!

(しばらくして)じゃあ、中大兄皇子は何した人?→なんだろ?

理解していないと判明した。


テキストも、関係性を図に書いたり、もちろん一緒に読んだり問題を解いたり。


日能研に転塾した後

◯メモチェ

8月から3周。

やりっぱなしで丸つけしないので、◯つけさせる。

漢字を間違っていてもそのまま◯にする。

全て直して提出させたつもりがさらに間違えていて、先生からご指導いただく。


偏差値50ぴったりくらい。

本人、歴史は好きだそうだ。


答えを順番通りに覚えるのは、自然と覚えてしまうのだそうだ。

『その場』限りで『正答』するには、最短で最小の労力だ。

それはなかなか合理的で、妙に感心してしまった。

もう、勉強するのが面倒で嫌気もさしていたのだろう。

他にも、模試の問題文を早口で読ませてみたり(堅くて長い文章に抵抗感があるため読んで慣れさせる)、合戦などは絵を書いたり、地理などは下田式の歌を歌って覚えたり、社会も色々やったなぁ。

https://item.rakuten.co.jp/eigo/shichida-nihonchiri/

(余談だが、なぜかこれでかなり覚えた。

妙な節回しで覚えにくいと思ったのに、いつのまにか口ずさんでしまう)


確かに、このように、娘に適した勉強法はあるにはあったのだが、1つどころか無数に穴があって、試行錯誤三昧で大変だった。

最後はよくわからない武将のエピソードまで披露してくれるようになったが、そこに至るまでが、長い。


凡人の方は、ご覧の通りで、パッとしない成績だが、労力はもう、何十分の1かで済んだ。というか、親は何もしてない。


適した勉強法を探す旅は、人によっては、このように闇深く、ゴールできるかもわからない、恐ろしいものなのだ。

渦中は、穴の空いたバケツどころか、ザルで水をすくっているような。

絶対ムリですよね?という絶望感でいっぱいになったりもした。

穴が一個のバケツなら、その穴を押さえておけば水をくめるが、ザルだとがんばっても水滴しかすくえない。

その水滴を貯めるような、そんな受験勉強はしんどい。

でも、しんどくても、なかなか辿り着けなくても、少しずつなら、水滴でも溜まる。

無数にあると思った穴も埋まっていく。

どうか絶望せず、たゆまず、進んでいかれますよう。

心から応援しています。


こんなんでも、なんとか?なったよ、というお話でしたウインク