美髯公 | 三国志のお話し

美髯公


美髯公

関羽の髯につきまして『三国志』で、諸葛亮が関羽に宛てた手紙で
馬超のことを評した内容に
 「…なお未だ髯の絶倫逸群なるに及ばざる」羽(関羽)美鬚髯にして、

 故に亮(諸葛亮)これを髯という。
とあります。


『三国志平話』では、関羽の登場シーンで
 生得神眉鳳目虬髯(生まれつきの神眉、鳳目、虬髯)
とある。
虬とは、みづちのことのようです。
みづちは、角のある龍の子供のことで、体がねじれてるそうです。
髯は、頬ひげのことですね、『三国志平話』では、関羽のひげを小龍のような
くるくりした頬ひげと表現したかったんですかね。
それとも〝神のような眉、鳳凰のような目、虬のような髯〟という具合に神格化された

関羽像を表現したかったのか。
日本人にはちょっとわかりにくいですかね。


『三国演義』では、献帝が関羽の髯をほめるくだりがあります。
 操(曹操)紗錦囊を作り、關公(関羽)に髯を護るように與えた。…
 帝曰「真の美髯公也り!」因って、人皆此れを為ねて美髯公と呼ぶ。

紗錦囊とは、薄いニシキ織りの袋のようです。
寒い季節に痛みやすい頬ひげを護るのに、曹操が与えたとあります。


これらの内で『三国志平話』に出てくる、虬髯というのが、一番面白いですね
『三国志平話』では、スラッとした長い髯でなく、クルクルした巻き毛みたいな
感じでを表現してるんでしょうか。
『三国志平話』の作者と、『三国演義』の作者が、それぞれどんなイメージをもって
関羽を書き分けてたか、考えるとちょっと面白いですね。