高知けいばの「個人協賛競走」 | 高知けいばメモ

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高知けいばの各種情報を、多少の主観を交えつつ手作業でまとめて楽しんでいるブログです。

(初回作成)2015.8.16 (更新)2018年6月の個人協賛を踏まえて更新

 

 ファンが主催者へ協賛金を支払い、好きなレース名を付けられるという「個人協賛競走」。wikipediaによると、企業・団体の宣伝として1999年に高崎競馬場が導入した「企業・団体協賛」を発展させる形で2001年に上山競馬場が導入したのが初とされており、今や地方競馬では帯広、川崎、船橋、金沢、名古屋、笠松、園田、佐賀(サポーターズクラブへの入会が前提)そして高知競馬場と9場で実施できるようになり、さらにボートレース、競輪でも一部の場で導入されるなど、すっかりおなじみのものとなりました。
 高知競馬場でも先に企業協賛を導入した後、2003年1月18日の第9競走「オオギリセイコーファン特別」から個人協賛競走をスタート。以来、多少の仕組みの変遷を経つつ、すっかり定着しています。
 また、近年はインターネット中継の普及で全国無料で中継が見られるという利点を生かし、当初想定されていた「お祝い」とか「来場記念」といったものとはまったく違う、趣味的なネタともアピールともいうような協賛が増加。しかしそれが(中継でアピール対象であるファンの予想を超えるような取り扱いをしてもらえるということもあってか)高知競馬に従前無関心だった層にもその存在をアピールすることとなったという副次的な効果も生み出しています。

 個人協賛競走とひとくくりに言っても各場で内容は異なります。高知競馬場ではどうなのか、作者の実体験も交えつつ(笑)ご紹介いたします。

【協賛金】
 高知競馬の個人協賛競走は協賛負担金が1万円となっています。このうち5千円はそのレースの優勝騎手への奨励金として進呈されることとなっています。高知の賞金体系も改善されてきていますが、それでも5千円のプラスというのは意外に悪くないかもしれません。

【申込の手順】
[1]高知競馬に電話で申込む
[2]申込書を書いて高知競馬へ返送
[3]協賛金の振込み用紙が来るので金融機関で入金する
[4]レース決定
[5]レース開催


というのが流れ。競馬の競走実施までにはいろいろ手順を踏んでいく必要があり、そこに個人協賛競走の実施を挟み込んでいかなければならず、準備には1か月以上かかります。「個人協賛をやろう!」と思ったらまずはいつ行うかをせめて1か月半くらいは余裕を持たせてはっきり決めた上で手続きを進めてください(私はギリギリに申し込もうとして1度失敗しました)。
 手順は高知競馬公式サイトの「番組」>「協賛競走」と進むと「個人協賛レースのご案内」「企業協賛レースのご案内」が掲載されています。なお、高知競馬のケータイサイトにも案内が載っていますが、そちらは申込方法の表記が簡略になっているため、PC版をご覧いただいたほうがいいかと思います。

[1]高知競馬に電話で申込む
 まずは日程の仮押さえとして高知県競馬組合業務課へ電話で個人協賛を何月何日に実施したい旨連絡します。当日は来場するか否か、また協賛の特典である来賓室を使うか(おそらくほかに来客がなければ1日3組までが限度と推定、満室なら特別観覧席ご招待になります)を簡単に打ち合わせた上、その日の申し込み状況も踏まえて、できるできないの回答はその場でしてもらえます。開催可能であれば申込書の送り先を伝え、到着を待ちます。なお、後述しますが申込書の提出が協賛競走開催の30日前までとなっているため、申込書の往復を考えるとさらに10日~半月程度の余裕を持って連絡したほうがいいでしょう。なお、2017年7月に、企業協賛・個人協賛とも申込書の様式が公式サイトの「個人協賛レースのご案内」「企業協賛レースのご案内」からのリンクを通じてインターネットで入手できるようになったので、様式をもらうまでの時間は短縮できるようになりました。

[2]申込書を書いて高知競馬へ返送
 申込書を記入して、協賛競走開催の30日前までに返送します。

 汚い字で恐縮ですが2014年10月12日に実施した当方の最初の個人協賛の申込書の現物(写)でございます(笑)。なお、現在ネット上で公開されている様式はこれと微妙に変わっていますが大まかな部分は同じです。(1)~(7)のポイントを踏まえて記入し、高知県競馬組合業務課へ郵送。問題がなければ後日協賛金の振込用紙が送られてきます。

(1)協賛名・特別(レース)名
 高知競馬の個人協賛競走は『協賛者名は最後に「協賛」を入れて10文字まで、レース名は最後に「特別」を入れて10文字まで』というルールがあり、結局は8文字ずつしか入りません。このルールにさえぎられて字数が足らず、一部を省略して10文字に詰め込み、レース前の橋口アナによる紹介でフォローしてもらうという技に期待するしかないという感じになることも。
 高知競馬ではレース名に関して『スペース、絵文字、「&」、「・」以外の記号は不可』以外特段の制限は書いてありません。他場なら申込み前の注意事項でハネられそうなレース名が通っているので、「ファンなので…」そういうレース名を付けてみたい方は過去の例(そういうものほどネット上に動画投稿されています)も参考にして考えてみるのもいいかと思います。
 余談ですが、序章で書いた初の個人協賛のレース名は10文字を超えているほか、初期の個人協賛では「5.19はやお君ハッピーバースデー特別」(19文字、2003.5.18 11R)とか、「がんばる高知競馬激励農林水産副部長特別」(20文字、2003.6.28 8R)、「白馬の天使みぽりん&陽子ちゃん大好き特別」(20文字、2003.8.17 7R)という長いレース名の協賛もあったのですが、2005年6月あたりからそれがなくなっているので途中から制限がかかった様子。また、協賛者名が出馬表に載るようになったのは2004年3月20日の開催からのようですが、こちらも当初は10文字を超える協賛者名がふつうにありました。長すぎるのも締まりがないですが、もう数文字あれば「第○回」とか付けやすいのになあ…と思わなくもないのも個人的にはまた本音で。(主催者で付けてるレース名の中には10文字オーバーのレース名もあるので、技術的な問題はなさそうですが…)

(2)希望する協賛レース実施時期
 「※希望日の20日前までにお申し込みください。」と書いてあり、なんか矛盾してますがそこは無視で(20日前は協賛金の納付期限です)。電話連絡した際に伝えた希望日を記入し、どのレース、もしくは時間帯で協賛したいかをどちらかで第3希望まで記入します。
 どこでもいいのであればザックリと時間帯で指定すればよし(最後までいない予定ならスケジュールに合わせてこちらを使う方が確実かも)、レース編成の傾向がわかる方、レース番号にこだわるならレース番号で指定すればいいかと思います。なお、レース番号で指定する場合、メインレース、最終レースはもちろん、他場場外発売が行われる時間帯(傾向として夕方の2レース程度、ただし2018年からは設定されなくなっています)は主催者でレース名を付けるため、そこは避けた方がいいでしょう。
 実際のレースまで1か月以上あるため、この段階ではどんなレースが行われるのかはまったくわかりません。高知の騎手や馬の応援協賛というのもたまにありますが、お目当ての馬や騎手がその協賛に出場しないこともあるので(レースの順番は動かせないでしょうが、協賛の位置を調整してくれるのかは不明)、こればっかりは運まかせでしょうか。

(3)協賛理由
 思いのたけを100文字以内でぶつけてください。…思いが募りすぎると100文字では足りませんし、短くまとめようとしてもなかなかまとまらず、自分の時は数時間苦悶しました。なお、映像で流れるときはちゃんと整形して表示されますので詰めて書いてOKです。ちなみに、協賛メッセージもごく初期には100文字以上出せたようです(ネット上をさまよっていると、協賛メッセージが2画面にわたっていたという画像が(驚))。

(4)来場者人数
 1人なら1人、グループで行く場合は人数を記入すると、人数分入場無料となる入場整理券を送ってもらえます。

(5)予想紙のご希望
 20歳以上の入場者1人につき高知競馬新聞組合加盟の予想3紙「中島競馬號」「福ちゃん」「競馬研究」のうちどれか1部がプレゼントされますので、希望数を記入します(最大15部まで)。お好みで。

(6)来場時間
 部屋の準備とかもあるかと思いますので聞かれるんだと思います。現在の様式では何分のところは削られており、何時台に来場するかを書くだけに変わっています。なお、「みほん」で書いた時間帯は実はNG。これだと早すぎとのことでした。15時前にスタートする多くのナイター開催では、13時半以降の来場で対応していただけます。開始時間が特殊な場合で最初から居たい!という方は申込の際に聞かれるとよろしいかと思います。

(7)レース確定後の御連絡
 連絡「要」としておくと、出馬表確定後に協賛レースがどこになったか連絡が入ります。なので、下の連絡先の電話番号は昼間でもつながる携帯電話などの方がいいでしょう。

[3]協賛金の振込用紙が来るので金融機関で入金する
 協賛金は送られてきた振込用紙(納付書)を使って協賛競走開催の20日前までに入金する形となります。振込先は四国銀行桂浜通支店(高知県競馬組合の指定金融機関)となっているため、四国銀行の本支店窓口であれば手数料無料で入金できますが、四国銀行がない地域はおのおのの金融機関の窓口で依頼することとなるため所定の手数料がかかります(高知県競馬組合は「特別地方公共団体」と称される役所の一種なので、それが窓口でわかると、手数料の有無の判断に困るケースがあるため(私は一度体験した)。あらかじめ「手数料はかかる」と伝えておくとスムーズです)。
 これで事前の準備は完了。入金した旨の連絡は不要。入金確認の連絡が来ることもありません。
 なお、四国銀行への振込についてはATMやネットバンキングで納付書に書いてある四国銀行の指定口座番号へ振込むことも可能です。ただ、誰が振り込んだかわからないということがないよう、この場合は申込の際に組合へ連絡しておいた方が無難かなと思われます。おそらくこの方法であれば他行窓口振込みよりも手数料は低く抑えられるパターンもあるかと思われます。

[4]レース決定
 基本的に連続開催初日の3日前の午後(土曜から開催の場合は水曜)にその開催すべての出馬表が発表されますので、決定連絡を依頼していればその日に電話が入りますし、していなくてもNAR公式サイトや高知競馬公式サイト内「レース展望」で協賛レースが入っていることが確認できます。画面上で自分の考えたレース名が出ているというのはうれしいやら、いいのかな…という気も少し。で、当日競馬場へ向かいます。(行かない方は当日中継映像でお楽しみください)

[5]レース開催

 高知競馬場の入口にやってきました。場外発売のみの時間であればこのように最初から全員無料ですが、「高知けいばの開門時刻」を過ぎると画像に見えるコインゲートが作動し、通常は入場料100円が必要になるため、事前に送られている「入場整理券」を入口にいる係の人に見せれば通してもらえます。あとはスタンドの一番奥にある受付へ行き協賛者であることを告げれば来賓室or特観席へ案内してもらえます。あとは1日VIP(?)に競馬を楽しみましょう。

【協賛の特典】
1 入場無料
 協賛者、同伴者とも全員無料です。(入場整理券の提示が必要ですが、急遽同伴者が増えた場合は当日でも対応していただけます)
これが入場整理券。左が旧、右が現行(一部加工)。現在の入場券は名刺サイズでデザインのしっかりしたものになりました。

2 来賓室、特別観覧席へご案内

 高知競馬場では場外発売時に特別観覧席を無料開放しているため入るだけなら簡単です(開催日は預かり金的に400円を払い、高知のレースが始まる前に帰ればお金を返してくれる)。しかし、スタンド5階にある来賓室を一般人が入れるのはこのときか、ときおり開催される「高知けいばの楽しみ方講座」に参加しないと通常は不可能です。
 5階は実況放送室や裁決関係の部屋などが並んでいる中枢的なところ。その奥に来賓室があります。

 

(「来賓控室(3)」)

 来賓室は3つあり、大きい部屋が2つ(来賓控室1と3)、小さい部屋が1つ(来賓控室2)ですが、基本的にはどちらも木目調の壁にじゅうたん敷き、ふかふかの応接セットを配した広いお部屋。小さい部屋でも1人では持て余します(笑)。1人でも大きい部屋に当たることもあります(私w)。大家族レベルのグループ利用も十分可能。なお、暖かいコーヒー、お茶の用意もされており、持込も問題ありません。下の売店で買いこんでここで食べるのも一興。ちなみに、出入りも自由で「来賓」と書かれた首からぶらさげる札をくれますので形式的にはそれをつけていれば受付を通ってフリーに外と行き来できます。ただ、毎レースのようにパドックに出たり本馬場前に出て来賓席と往復するのは時間がかかり、来賓席をもらっている意味がなくなってしまうので私の時は買い出しと目当てのレースに絞って出入りしてました。

 以前は紙製のバッジだった来賓証ですが、現在は首から提げるタイプに。イラストもしっかりしたもの。こちらは記念品代わりに持ち帰れます。

 
 馬券対応もバッチリ。マークカードの準備はもちろん、オッズ表示モニターが用意され最新情報を見ることが可能。また、キャッシュレス投票の端末もあり、キャッシュレス投票のカードを持っていれば部屋から出ずとも投票できます。ただし、キャッシュレス投票のレシートにはレース名が出ないため、記念にはなりませんが…。(チャージ機もないので事前に下の階でチャージが必要)
 そして、高知けいば場内専用Wi-Fiに接続されているタブレットが2台用意されており、全賭式のリアルタイムオッズが見られる「モバイルオッズ」やキャッシュレスへのチャージ額で投票できる「モバイル投票」の利用、またインターネット閲覧も可能となっています。さらに、レース観戦のアイテムとして双眼鏡が2台備え付けられておりました(双眼鏡は前はなかったな・・・)。
 

ちなみに来賓控室は2017年ごろにリニューアルされて現在の姿になっています。それまではこんな感じでした。

 
じゅうたん敷きに応接セット、は変わりませんがさっぱりした感じの内装でした。
 

 自分の付けたレース名の馬券が欲しい場合は5階にも自動発払機が1台設置されており、ここで購入することが可能です。協賛者が多数来ていない限りはゆっくりここで買えます。ただし、この発払機は最終競走締切時点で取扱終了となってしまうため、その後の払い戻しは下でとなります。

 スタンド最上階にある来賓席はほかの階よりも少し前にせり出した構造になっており、高くてスタンドより馬場に近いという特殊な位置にあります。そのため、見晴らしは最高。

(いずれも2015.5.4撮影)
 見下ろす競馬というのもTVゲームみたいで面白いものですし、向正面の様子もより見やすいです。また、季節によっては心地よい風が入ってくるので空調なしでも快適です。真下を見下ろすとファンが小さく見えるので、なんかちょっと優越感があるというか。

3 馬券、出馬表への競走名表示
★馬券

こんな感じでレース番号の下に協賛レース名が表示されます。どの賭式の投票券でも様式は同じです。

★本場配布の出馬表

 本場、パルスで配布の出馬表。協賛メッセージは出馬表の下のスペースに掲載されます。なお、高知の全レース場外発売をやっているところではその発売所の様式で出馬表が配布されますので、おそらく協賛レース名程度はそこでも掲載されるのではと推測されます。

★予想紙
「中島競馬號」
「福ちゃん」

「競馬研究」
 
 高知競馬新聞組合加盟の予想紙3紙については公式サイトの説明では協賛者名とレース名だけという原則のようですが、紙面の制約をクリアしてメッセージまで載せてくれているところもあります。「中島競馬號」は紙面がさほど大きくないためあちこちに散らしながらなんとかスペースを捻出して3つとも載せています(協賛メッセージは馬柱の下)。「福ちゃん」は2017年から2018年にかけてレイアウトを何度か見直しており、2018年時点では協賛メッセージは別途その日の全協賛メッセージをまとめたコーナーが作られ、そこに載っています。ページ数が少ない「競馬研究」はメッセージを載せるスペースがなく協賛者名とレース名の掲載です。

 なお、このほかスポーツ紙にも高知競馬の馬柱が載る場合、レース名が掲載される可能性があります。最近は地方競馬IPATの関係もあってか結構高知のレースが載っている場合もあるので思わぬところで載っているかもしれません。また、公式サイトには「高知新聞にも競走名が出る場合がある」とありますが、こちらはかなりレアな模様。高知新聞には開催日に高知競馬の広告が出ており、そこでメインレースを中心に簡単な出馬表が掲載されますが、紙面に限りがあり個人協賛のレースが載ることはなかなかないようです。

高知新聞に個人協賛競走の出馬表が載ったケース。2017年12月30日付けの高知新聞より。

 

 そして、当然地方競馬の出走表が掲載される競馬関係webサイトにも掲載されます。検索すれば自分のつけたレース名や名前が検索結果にずらずら並びます(笑)。
 

4 レース名のゲート上部LED表示板への表示

 公式サイト上では特典とは宣伝されていない項目ですが、2016年5月に発走ゲートの上にフルカラー対応のLED表示板が設置され、レース種別に関わらずレース名が付いている時はそれが表示されるようになり、当然個人協賛競走もレース名が表示されるようになりました。中継映像では発売締切後の映像でゲートにレース名表示が出ているのが映りますが、本場のゲートは投票券の発売締め切り前まで「協賛者名」→「レース名」→「協賛メッセージのスクロール表示」が繰り返し表示されています。

 当初は特別競走などと同様に単に文字だけのレース名表示でしたが、2016年11月頃から個人協賛レースでもまれにイラストの入ったレース名表示が現れるようになり、2017年春あたりからは個人協賛全レースで何らかのイラストや装飾が入った特製のレース名表示がされるようになりました。テンプレ的なものもありますがそれでもレースごとに何らかの手が加えられているほか、レース名や協賛メッセージからイラストのイメージが湧きやすいものはそれにちなんだデザインが新たに起こされているものも多く、中には相当力の入ったものも。

 ゲートにLED表示板を設置しているのは全国で高知競馬場だけ。ゆえに装飾・イラスト入りレース名表示も後述の協賛メッセージの紹介と共に高知でないとできない協賛特典といえます。(まれにレース名への固定が行われないままスタートしてしまって中継映像ではレース名イラストが映らなかったり、そもそもLED表示板がバグることがあるのでその時はご愁傷様と言うことで…)

 なお、夏~秋には特定日や2歳戦で800m戦が組まれることがありますが、800mのスタート地点は向こう正面になってしまうため、この場合は本場からも中継映像からもレース名表示はかなり見にくくなります(中継ではいちおう映す努力はしてくれますが、小さくしか映らない・・・)。1600m戦は中継映像ではアップで映りますが、本場で見るのはやや遠めになってしまいますので、気になる方はご注意を。本場へ行ってゲートのレース名表示をこの目でと言う方は1300m・1400m戦のレースへの協賛をオススメします…が、800mはある程度避けられますけど、ほかは申込の時点ではわかりませんのでね…。

 

ゲートLED看板設置後に作者が協賛した2018.6.16の10R「高知けいばメモ協賛 一発逆転10周年特別(B-3)」。マイル戦に当たったものの、前のレースが1300m戦だった為、ゲートの移動中に協賛者名表示に変わったのでそれを撮影。このあと協賛メッセージのスクロール表示となります。下のレース名表示はYouTube配信からの拝借。なかなか上品な看板にしていただきました。
 
5 レース前の協賛レース名、協賛メッセージの紹介
 これは当たり前すぎて公式サイト上の特典と宣伝されてはいませんが、協賛レース希望者のうち、特に趣味アピール系の協賛希望の方の大半は、ここに魅力を感じて協賛に応募しているのではないかという気がしないでもありません。

 投票券発売締切のアナウンスのあとに流れるのが上2枚(左:2014年10月、ネット中継より。右:2015年5月、本場大型ビジョンの映像)の協賛メッセージの紹介画像(背景は何パターンかある中からメッセージの内容に近い雰囲気のものを選んでいることが多いです)。これをバックに実況の橋口浩二アナウンサーがメッセージを読んだ後に、ある時は解説、ある時は補足、ある時は激励というように、それぞれのメッセージに対するコメントを時にはユーモアを交えて返してくれます。
 個人協賛の協賛コメントは多くの場で読んでくれますが、読んで「協賛ありがとうございました」で終わりだったり、反応があっても薄いようですがそれが当たり前。別の競技で協賛コメントの内容をアナウンサーが読めなくなるアクシデントが話題になる程度でした。
 しかし、高知ではお祝いの協賛なら祝辞的な、来場記念なら歓迎のコメント、そしてファンによるアピール協賛ならそれが何でどんななのかを一口メモ的に紹介し、その応援対象の発展を祈る的なコメントをもらえるため、特に趣味的なものに対しては「よくそこまで調べた」という期待以上の返事があることに大満足という反応をよく見ます(私のときも調べてここを見てもらったようです…)。事前取材もないので、橋口アナが独自に調べて構成されたワンコーナーに仕上がっており、橋口アナのプロの仕事によって協賛メッセージで協賛者が伝えたい部分を丁寧に扱い、膨らませてもらえるため、その満足度は非常に高いと思います(極端な話、行けなくても思いが伝わるので満足できるかもしれません)。

 協賛メッセージの紹介が終われば、出走馬の直前解説といつものレース前の雰囲気に戻ったのち、最後にファンファーレに合わせてレース名が表示(画像下2枚、時期は上と同じ)。それまでもいろんなところでレース名が公に出ているのは見ていますが、最後にドーンとテロップで出るのが一番「協賛レースをやったぞ」という達成感を感じられました。

【協賛レース終了後】
 協賛レース終了後も来賓室・特別観覧席の使用は最終レース終了後まで可能なため、協賛終了とともに帰るもよし、最後までとどまって高知競馬を楽しむもよしです。

 

 

 そして、終了して数日後に自宅に郵送されてくるのが協賛競走優勝馬のゴール写真。優勝騎手のサイン入りで1枚プレゼントされます(2枚以上は500円/枚が必要)。個人協賛競走の際にはゴール前で写真担当の方が一般のカメラを構えている人々と並んでバズーカ砲のような望遠レンズを装着した一眼レフカメラで写真を撮っています。高知競馬の場合、表彰式は重賞か一部の企業・団体協賛があるとき、あとは壮行式などが中心で、サインがもらえそうな場に登場する騎手が固まる傾向にあるので波乱ならレアな騎手サインをゲット…となるやもしれません。

 これは余談ですが、高知競馬のレースの中継映像を制作している山口シネマ株式会社へ依頼すると実費負担(このときは2,500円)で個人協賛競走のレースDVDを作ってもらうことが可能です。依頼については個人協賛の依頼の際に合わせて競馬組合へ伝えておくと取り次いでもらえます。現在はYouTubeやニコニコ動画のタイフシフト視聴で後から個人協賛を見返すことも可能ですが、記念に手元に置いておきたい方は一考してもいいかもしれません。
 
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 個人協賛競走は、各場とも協賛金での収益アップというより、サービスやファン層の拡大策の一環として行っている面が強く、それゆえ協賛金の金額や特典にはかなり濃淡があります。他場では「オリジナルゼッケンプレゼント」「レース映像DVDのプレゼント」のほか、「優勝騎手や優勝馬との記念撮影」「表彰式のプレゼンター」など本場来場前提ですがかなり踏み込んでやってるところもあり(一部場では有料オプション)、本場で見て特典を享受するという面で見ると、高知とよそを比較すれば、金額や、物理的に実限可能かどうかを考慮したとしてもやや見劣り感を感じる部分もあります。
 しかし、協賛競走という形で伝えたいメッセージを心に残る形で相手に、そして広く本場、ネット観覧の観客に伝えられるという点は他場の協賛には真似できない魅力であり、それが一見ユニークである協賛を多々集め、その珍しさが伝わることでまた高知競馬や高知競馬の個人協賛競走が存在感をもったのではないかと思います(橋口アナウンサーのプロの仕事のおかげという点に帰結してしまいそうだ(笑))。