四国地下霊場遺産3 | 次世代に遺したい自然や史跡

四国地下霊場遺産3

<巨岩割れ目から半人工洞窟まで>

前回のPART2の記事から約7年ぶりだが、今回は規模の大きな洞窟ではなく、岩屋的なものや、巨岩の割れ目の上に石を積み、洞窟にしたもの等、四国四県の地下霊場を紹介したい。

 

(1)如意輪寺・不動洞[仮称](徳島市)

以前、四国の生き木仏を紹介した記事で触れた高所の寺院、四国霊場の番外霊場、中津峯山如意輪寺だが、上方の第2駐車場の南東、ミニ西国霊場33番の仏堂奥に、古墳の羨道のような石積みの地下道があり、突き当りに不動石仏が祭られている。

地下道はここで直角に左に折れ、奥に続いているが、最初の方は壁面も天井も石を組んで造っている。が、出口が近づくと両側は自然の岩になる。つまり、岩の裂け目の上に天井石を連ねているのである。

出口から外に出て、振り返ると、まるで自然の洞窟のような景観。側面の方に回って見ても、やはり岩に横穴を掘ったかのように映る。珍しい造りの地下霊場である。

 

(2)不動岩の大師修行窟(高知県室戸市)

室戸の金剛頂寺が女人禁制だった明治初期まで、女性が参っていた、波切不動尊を祭る行当岬の番外霊場、不動堂の裏には、高さ40mに及ぶ不動岩がある。

不動岩を海側に回ると洞穴がある。弘法大師の修行窟である。神聖な雰囲気で、身が引き締まる。

近くには断崖から突き出た平たい石があるが、大師はここに座し、虚空蔵求聞持法を修したとされる。→公式サイト

(3)八坂寺・万体仏(愛媛県松山市)

四国八十八ヶ所第47番札所・熊野山妙見院八坂寺は大宝元年(701)、大堂山に八ヶ所の坂道を切り抜いたことから、「八坂寺」と称した。

この本堂の地下には万体仏があり、黄金に輝く無数の小さな阿弥陀仏座像が祭られている。入口から地下室の壁面に隙間なく安置されており、圧巻。

また、境内の閻魔堂の側には、「極楽の途」と「地獄の途」という二つのミニトンネル型施設がある。→公式サイト

(4)岩屋寺(香川県坂出市)

弘仁6年(815)、嵯峨天皇の勅命により、弘法大師が建立した、四国霊場の番外霊場、遍照院の奥の院になる岩屋寺は、同年、大師が遍照院に於いて、厄除け供養を行っていた頃、しばしば五夜嶽中腹の岩山に登り、岩窟を掘り、後夜念踊を修した霊跡。

 

ここに宝永年間(1704~1711)、弘法大師、阿弥陀仏、毘沙門天、不動尊の石仏が祭られた。その後、祭られる石仏は増えて行った。

平成11年7月17日午前4時頃、大音響と共にこの岩窟の前半分と仏堂が崩れ去ったが、2年後、再建された。

仏堂の奥に岩窟があるが、仏堂に到る参道は二本あり、一本は巨岩の割れ目を通り、仏堂の側面のドアに出る。→公式サイト

尚、100mほど手前に猪柵が設置されて以降、駐車場には、四輪車は軽四しか乗り入れられないようになった。

運転が苦手な者は、猪柵の扉でサイドミラーを擦るかも知れず、また、対向車が来ると難儀するので、麓の集落から徒歩で登った方がいいかも知れない。

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