日本一小さい人家の島他、横浪の三島(土佐十景) | 自然、戦跡、ときどき龍馬

日本一小さい人家の島他、横浪の三島(土佐十景)

<立目小島エンジェルロードや横浪の土佐十景碑>

先日、大正期の土佐十景の内、大国山の記事を投稿する旨、記したが、ネットで紹介されていた、大正期に土陽新聞社が発行した「土佐十景写真帖」に掲載されている横浪(須崎市の分)のある風景写真が、インパクトがあることから、土佐十景第一位「横浪三里(よこなみさんり)」のマイナー景勝地を紹介することにした。

その風景とは、浦の内出見の波打際近くの沖合にある「目ノクソ」という名の島。この島は15年ないし20年以上前、全国放送のテレビ番組で「日本一小さい島」として紹介されたことがある。

が、正確には「人家のある日本一小さな島」と言うべきであろう。島の面積=一軒の人家なのだから。そのテレビ番組は途中から見たので、詳細は当時分からなかったが、その時はてっきり、’90年代位に金持ちが道楽で建てたものかと思った。

 

しかしその写真が大正期に発行された「土佐十景写真帖」に「土佐十景・横浪三里」の一つの風景として掲載されていたのである。

調べてみるとこの建物は「蔵珠堂」と言い、明治末ないし大正時代前半、「土佐の真珠王」こと、井上作次郎が別荘として建てたものだった。横浪の浦の内湾でも真珠の養殖が盛んだった。

井上が手放して以降は真珠養殖場の監視小屋として使用されていた。しかし昭和後期或いは平成以降、浦の内湾では鯛の養殖が主流になった。テレビ番組で紹介された時は鯛養殖場の監視小屋として使用されていたのかも知れない。

が、現在、蔵珠堂は廃屋と化している。本土側も「グリーンピア土佐横浪」廃止後、何年か経って山崎技研の私有地となったため、側を通る車道には立ち入れなくなった。

それでも干潮寄りの時間帯なら、波打際を歩くこと20数分で蔵珠堂の向かいに出ることができる。駐車場所は光松トンネル西口手前。西口に山崎技研のゲートがある。尚、探訪は潮位が低くなる4~8月の干潮時が適している。

因みにこれに景観が似た島は広島県尾道市にもある。「尾道のモンサンミッシェル」こと、浦崎島の「沖の観音」である(上の写真)。但し人が常駐している訳ではない。

この仏堂は本土側から望むと天守閣のようにも見える。また、潮位が20センチ或いは10センチ以下の干潮時、「浦崎島エンジェルロード」が出現して陸続きになる。

浦の内湾にもエンジェルロードが最低二ヶ所あることは分かっているが、「立目小島エンジェルロード」は水深が浅いため、年中見ることができる。

 

海岸への降り口は立目小島の西方にあり、そこに広場がある。

余談だが、立目小島向かいの本土側の尾根には、奇妙な形に刈りこまれた木が一本立っている。

 

逆に満潮時以外は陸続きになっている島もある。大嶋海岸の砂浜にある、立目小島の3分の1以下の大きさの「大島」である。なぜ、こんな島とは言えない岩が「大島」と呼ばれているのかは分からない。

ところで、横浪三里の土佐十景碑の場所は去年頃、高知新聞で取り上げられるまで知らなかった、という方も多いはず。

 

場所は土佐市宇佐町竜の明徳義塾竜国際キャンパスの向かいの蟹ヶ池の水が土佐湾に注ぎ込む河口付近。その横には、枕木のない「海に続く線路」もある。

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