3月迄入山禁止だった志和滝(四万十町) | 自然、戦跡、ときどき龍馬

3月迄入山禁止だった志和滝(四万十町)

《三つの滝が秘境的山中に》

今年3月、高知県四万十町の六川山から志和滝(轟の滝、女滝、男滝の総称)の男滝天辺付近まで行った探訪記を投稿したが、その時、男滝(おだき)だと思っていた滝は、本当の男滝より上流にある無名滝だったことが今回分かった。

 

3月上旬、役場に滝のことを照会した時は前回説明したように、地権者が特に許可を出した団体でないと入山を認めないとのことだったが、先週、町の公式サイトを再確認すると、3月19日に観光ページが更新されており、志和滝が掲載されていた。

サイトに掲載された、ということは、入山が自由になったのではないかと思い、先日探訪してみると、特に柵等もなく、入山できた。実際に探訪してみると、地権者が個人に対して入山を許可しなかった理由が分かった。

 

ルートには一応、所々コースサイン・テープが付けられているものの、肝心な大規模な土砂崩れ跡等のテープは消失しており、足元が悪い崖道もあり、未整備の山を登ったことがない者は遭難や谷へ転落する危険がある。

 

但し、マイナー峰登山や沢登り経験者からすると、大した労苦もなく、探訪できる。ただ、後半は急登続きになるので、ある程度体力は消耗されるが。登山口(上の地図)と三番目の滝との高度差は200mほどだが、ネットで他者が記述していたように、2時間ほどかかると思っていた方が良い。

 

登山口は分かり易い。志和地区の志和川沿いの公道の車道終点手前の歩道のコンクリート橋が登山口。尚、公道終点は三差路になっており、右に上がる車道は空き家の民家への私道。直進の未舗装歩道は別の空き家を経て志和川の源流へと向かっている。

猪除け柵の扉を開けて橋を渡り、ヤブ化した野良道のような道を辿るとすぐ轟谷川左岸(西岸)の平坦な道に出る。が、5~7分ほど歩くと、道の路盤が崩落しているため、10mほど引き返し、右岸へ一旦渡渉した後、すぐ渡り直す。増水時は厳しいかも知れない。

 

再び左岸の道を歩くが、路盤や山際が石垣となっており、森林軌道跡(下の石垣は橋台に似ている)のような雰囲気。しかし進むに連れ、「道」は「踏み跡」へと変貌していく。それ故、高度100m弱ほどでルートを誤ってしまった。

往路は一本道だと思っていたが、そこはY字路で、前方右上のコースサインテープを見逃してしまったのである。直進してしまい、二つ目か三つ目の砂防ダムに出てしまったように記憶している。それでも獣道のようなものを辿り、北東に張り出した痩せ尾根を登り、鞍部の分岐で正規ルートに合流することができた。

 

高度計高度175m地点のY字路で左の踏み跡沿いの木に白いコースサインテープがあったが、下ると大規模な土砂崩れを起こした沢に出て、踏み跡が途絶えてしまった。そこでY字路まで戻り、上の踏み跡を辿ったが、これも同じく土砂崩れ跡に達して踏み跡は消えていた(下の写真)。

そこでやや上の植林帯を迂回気味にトラバースすると、下方に土砂崩れ跡から先に続く踏み跡を捉えることができ、正規ルートに戻った。

 

高度計高度190mになると、前方下方の木の間越しに轟の滝(下の写真)が見えた。直瀑で落差は15~18mほど。轟谷川の本流ではなく、支流に懸かっており、滝壺は本流にある。

三つの滝の内、最も滝壺が広くて深く、神威を感じるがザイルがないと滝壺に降りることができない。志和城主の娘「おまん」が片思いの挙句、大蛇と化し、道行く男を悉く滝壺に引きずり込んでいたという。

 

高度計高度210m地点で前方右下に女滝(めだき)、そして奥に男滝が見えている。女滝(下の写真)は唯一、装備なしで滝壺に降りることができる。

滝壺は二番目に広いが、深さはあまりないように思われ、周囲は明るく気持ちいい。

飛瀑の落差は10mほどで、凸凹の岩盤に弾かれるように落下している。

 

女滝の天辺のやや上から男滝の全容(下の写真)を捉えることができる。迫力は志和滝随一で、轟音を轟かせ、滝風が吹き付けている。高知新聞では落差が30m以上となっていたが、それは「二段の滝」と見た場合の落差ではないだろうか。

当方からすると、「二段目」は滝ではなく、ただの激流で、一段目の落差は20m弱位のように思える。但し、この周辺の谷幅は狭く、且つ深く切り立っているため、実際より規模が大きく見える。

こちらもザイルがないと滝壺に降りられないが、滝壺自体は小さい(下の写真)。しかし長雨時等は男滝とその下の激流部、女滝が一つとなり、落差50mほどの巨瀑になるという。

現在、本当に入山が自由になっているか否か確認していないが、探訪に不安を感じる場合は自治体にガイドを紹介して貰うといいだろう。

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