八幡浜大島最高峰・三能山と貝付小島エンジェルロード | 自然、戦跡、ときどき龍馬
2019-05-10 15:13:07

八幡浜大島最高峰・三能山と貝付小島エンジェルロード

テーマ:登山関係

昭和20年代迄四国最大のエンジェルロードだった

愛媛県八幡浜市の八幡浜港の南西沖約12kmの地点に、粟ノ小島、大島(本島)、三王島、地大島(じのおおしま)貝付小島からなる大島(総称)がある。

 

近年、本島と三王島を結ぶ橋、及び三王島と地大島を結ぶ橋が、自転車で通ると「まるで海面を走っているよう」と、インスタ映えする等で話題になり、観光客が増加している。

 

この二輪車等しか通行できない橋は昭和30年頃架橋されたらしいが、架橋される以前は干潮時、本島、三王島、地大島、貝付小島がトンボロ現象で陸続きになり、四国最大のエンジェルロード(海割れ道)が出現していた。現在では貝付小島エンジェルロードしか見ることができない。

 

大島の最高峰は島民の殆どが在住している本島の三能山(美濃山・166.6m・下の地図)。ネットでは山頂一帯はヤブだという、登山の素人による誤った情報が流されているが、そのヤブというのは、山頂のみかん畑の南側のことで、三角点の位置とは違う。

 

また、どの島民に訪ねても中腹以上のみかん農家は皆、廃業しているため、登山道は通れなくなっている可能性が高い旨の回答があるが、実際、大半の尾根道はきれいな状態で残っており、迷い道もない。

 

今回、三能山と三王島の山を回遊した後、地大島の尾根道を伝って島の最高峰に登った後、竜王池と貝付小島に寄り、海岸沿い道路を帰る予定だったが、この日(一泊二日の二日目)、数日前からひいていた風邪をこじらせ、また肺炎を発症し、発熱、悪寒、関節痛、止まらない咳等があり、地大島については、海岸沿い道路を貝付小島の向かいまで行って、引き返すことしかできなかった。

 

よって、三能山と三王島の山の回遊コースを簡単に説明するだけに留めたい。因みに現在も肺炎は完治しておらず、家の中では冬の衣服を着用し、一日何回かは止まらない咳にえずいている。

 

大島行の定期船は一日3便(2便時あり)。本土側の乗り場は道の駅「みなっと」の端にある。往復切符等は乗船時、船内で購入するようになっている。

 

大島の本島に着くとまず三能山を目指す。桟橋から島に上陸すると北西に進み、すぐのY字路では集落の中の路地道へ入る。

左手にJAや中井商店(看板はなかったかも)を過ぎると、奥に階段が見えるコンクリート小径が現れるのでこれに折れる。この道は集落を抜けると高島様という祠に繋がっているはずだが、分からなかったため、適当に北西に上がる道を進んだ。

 

墓地を抜けるとみかん農家の作業歩道やモノラック道がいくつも分岐するようになるが、極力急勾配の道は避け、適当に進む。それでも最後はモノラック道を進み、稜線に達する手前で尾根の東下を進む道に折れたように思う。

 

その内稜線に出たが、ここにもモノラックレールが走っている。この尾根道はモノラック廃線跡道でもある。

高度計高度が160mに達した後、尾根はヤブ化した。山頂っぽい箇所もない。

 

ヤブを抜けるとみかん畑が広がっていた。ここに三角点があるに違いないと、畑の西側の小径を歩くとすぐ、道寄りの畑の中に三等三角点があった。だだっ広い畑の一角であり、特にピークらしくもなっていない。展望も無名峰だけにない。

中腹から上のみかん畑が皆、放棄されたのは島の高齢化が理由だろう。

 

復路は明瞭な尾根道を下るだけだが、勾配が急な箇所が多く、それだけに周辺の海や地大島の展望が広がる箇所が複数ある。

登山道は大島小中学校(現在は民間の施設に)西に下りてきて、集落の道に繋がる。

 

道は集落内の路地道と海岸の堤防沿いの道とに分かれるが、後者を辿った方が展望は良い。が、関節痛や咳、油汗等で景色を楽しむ精神的余裕はない。

大島唯一の宿「民宿きむら」を過ぎるとほどなくして三王島に架かる橋が現れる。が、橋を渡る前に右折し、日本最大規模の「地震の化石」こと、シュードタキライトを見ておきたい。

 

が、大規模に広がるシュードタキライトは船上から見ないと実感できない。それでも、この道沿いの海面は美しく、透き通って海底が見通せるから、この海を見るだけでも価値がある。

 

三王島(上の写真)は古来、「神の島」と呼ばれ、草木や小石に至るまで採取は禁止されていた。その神は道路沿いに建つ山王(三王)神社で、元々は島の頂上(21m)に祭られていた。故に社殿の北側の登山道から頂上を目指す。

 

頂上自体はヤブに覆われ、神社跡の痕跡もないが、そのすぐ下にあるウバメガシ(上の写真)は、目通り周囲3.5m、樹高10.5m巨木神木。流石にここまで来ると体調が限界になり、倒れ込んでしまった。

 

休止後は反対側の道を下り、社殿の南側に出るが、ここにもウバメガシの大木がある。

神社前ではバーベキューが行われていたが、「神の島」でこのような「不届き」が現在では許されているのだろうか。

 

橋で地大島に渡り、貝付小島を目指すが、肺炎のせいか、この道程がとてつもなく遠く感じられた。途中で後ろを振り返ると、三王島と地大島を結ぶ橋が、まるでエンジェルロードのように見えている(上の写真)。

 

貝付小島は地形図(伊予大島)では陸続きになって描かれているほど、島周囲の水深は浅い。故に大潮時でなくても、毎日の干潮時でも陸続きになる。しかし最早島に渡る体力はなくなっていた。

 

弁当を食べると早々に引き返し、13:30発の定期船で帰ったのだった。

八幡浜港から自宅までは車で3時間半以上かかるが、何度も休憩を取りながら、無事帰宅することができた。

尚、この前日に探訪した本土側の二ヶ所のエンジェルロードと複数の海食洞はまた機会があれば投稿したい。

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