豪快な飛瀑の斜め後ろへ~高知市・平家の滝~ | 自然、戦跡、ときどき龍馬
2018-09-14 03:22:07

豪快な飛瀑の斜め後ろへ~高知市・平家の滝~

テーマ:素晴らしい景勝地と史跡

[瀑布越しに見る景色]

高知市鏡地区で有名な樽の滝(つつじヶ森山麓の)の陰に隠れて、ややマイナー感のある平家の滝(二段で落差約30m)だが、二段の滝は水量が多く、まるで噴き出すように落下しており、滝の懸かる岩盤がもう少しオーバーハングしていれば、裏見の滝になるほど。実際、上段の滝の斜め後ろに回り込むことができ、飛瀑越しの滝壺や風景を楽しむことができる。

 

下段の滝もすぐ側まで近寄ることができるが、上段の滝の天辺付近にもアプローチすることができ、様々な角度から滝を楽しむことができる。

 

上段・下段の滝共、駐車場(標高290mほど)からは徒歩数分程度で行くことができるが、ハイカーなら標高460mの「みはらしの峰」まで登るといいだろう。但し、見晴らしが良かったのは一昔前までで、現在は「みはらしが微妙な峰」になっている。

 

この滝には高知市の七ツ淵同様、平家落人の女人ら48名が投身自殺した伝説があり、上段の滝壺への下り口にはこの霊を祭る「滝神社(貴船大明神)」が鎮座する。明治期、下流で女人()の持ち物だった鏡が発見されたという。この伝説については「高知県神社明細帳」にも記載されている。

 

その伝説とは次のようなもの。屋島から横矢村の池河内(現、廃村)まで逃れてきて隠棲していた平家の落人だったが、ある秋の日の月夜、武士の一人が厠へ行こうと外に出た際、きび畑に多くの光るモノを見た。それを見て追手の源氏の槍や薙刀と思った男はすぐさま室内に戻り、仲間を叩き起こして協議した。

 

すると一人の姫が殺される位なら自ら命を絶つべきであると主張し、皆、その意見に従い、昔は「池河内の滝」と呼ばれていた平家の滝の上段の滝天辺へ登り、滝壺へ飛び込んだのである。

後にきび畑で光るモノの正体は、きびの葉についた夜露であると判明する。

 

この滝は拙著で解説した旧伊野町最高峰である篝山(点名・社中山931.2m)の南東、及び焼野の森(790m)の東麓に位置する。鏡川水系・的渕川支流に懸かり、周辺の森林は平家の滝森林公園として整備されている。

 

ハイキングコースは複数あるが、滝に一番近い駐車場からまず下段の滝を往復し、それから上段の滝壺を探勝後、その天辺付近へ登って上から瀑布を見下ろしてから、みはらしの峰へと登る。みはらしの峰の山名標柱は山頂ではなく、その手前の岩場に建てられている。

 

帰路は近道を辿り、滝を経由することなく、駐車場のやや南東の道路に下り立つ。

尚、滝風は駐車場の入口まで吹き下ろしており、最初から涼感を得られる。その入口には簡易トイレと案内図板がある。

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