海軍白木山高角砲台からの真宮島エンジェルロード(周防大島町) | 自然、戦跡、ときどき龍馬
2018-07-12 06:48:49

海軍白木山高角砲台からの真宮島エンジェルロード(周防大島町)

テーマ:大日本帝国の秘密基地

[探照灯台座基礎と砲座の一部]

以前、少し触れた山口県周防大島町の海軍白木山高角砲台跡だが、たまたま白木山頂(374.3m)からの展望画像を見返していると、小豆島のエンジェルロード(天使の散歩道)のような島が写っていることに気づいた。

 

その島は道の駅サザンせととうわの沖に浮かぶ真宮島(しんぐうじま)である。しかし撮影当時は地形図を見ると陸続きになっていたから、てっきり潮の干満に関係ない陸繋島と思っていた。が、実際は干潮時刻の前後3時間ほどだけ陸続きになる島だった。

 

ネットでは「真宮島エンジェルロード」等と書かれることもあるが、四国の小豆島の本家に倣うより、同じ中国地方の岡山県瀬戸内市牛窓沖の島に倣い、「真宮島ヴィーナスロード」(本家は黒島ヴィーナスロード)と呼称する方がいいのではないだろうか。

 

地図を見ると二つの島の総称が「真宮島」であるかのように記されている。地形図では手前の島には建物マークが描かれている。仮にその島を「真宮南島」と呼ぶ。南島は道の駅の東端の施設裏から防波堤で繋がっており、干潮時にはその周囲に砂洲が現れる。もしかすると南島は一周できるかも知れない。

 

その沖の島を仮に「真宮北島」と呼ぶが、干潮時には南島と北島の間に蛇行する砂洲の道が現れる。「真宮島スネークロード」と呼んでもいいかも知れないが、蛇行する砂洲は珍しいものではない。

 

真宮島の北東沖には別の特徴的な無人島もある。浮島の南に浮かぶ乙小島(上の写真)である。島全体が砂の盛土のようになっており、採石等で島の原形を留めていない。

 

白木山山頂への車道(県道白木山線)’00年代に入り、通行止めになった模様で、当方が訪れた’10年時も復旧していなかった。そのことは現地に行って初めて知ったことなので、以前の記事で説明したように、その場で地形図や住宅地図を見て、現存していそうな登山道(上の写真)を地図上で探し、登った。

 

上り口は白木漁港と地家室の港を結ぶ県道108号の最高所の三差路(上の地図)。ここから山中の石引集落へと進む。車道終点から古道になるが、この道は地形図(安下庄)にも記載されている。集落唯一の人家や観音堂(石観音)、稲荷大明神の鳥居を過ぎて東から北へと進んで行く途中の道沿いに、壕跡のようなものがあったように記憶している。

 

古道は石引集落北方の県道白木山線のヘアピンカーブに繋がっている。後は県道を山頂まで登るのみ。この車道沿いの標柱には青色の野鳥がとまっていた。

駐車場からすぐ上の山頂へと遊歩道を登っている途中に海軍の水槽がある。

 

山頂一帯は園地として整備されており、以前も説明したように、砲台施設はこの園地造成時、徹底的に破壊された。それでも現在、三門の砲座跡を確認することができる。地面にいくつか石板のようなものが見えるが、これは砲座壁面の砲弾置場の天辺等である。

 

中には少しだけ、置き場が見えているものや、砲座壁面のカーブが確認できるものもある。掘り起こして地面から飛び出ているコンクリート残骸もある。

昭和16年、12.7cm高角砲4門と150cm探照灯2基が設置された。高角砲の残りの一門は山上の北東部にあったと思われ、跡形もなくなっている。探照灯の1基も同様。

 

山上の南西部のツツジの際には六角形のコンクリート台座があるが、これが残る一基の探照灯の台座基礎である。現在、駐車場になっている箇所にも何らかの施設があったものと思われる。

 

ところで余談だが、山口県と小豆島には他にもエンジェルロード(ヴィーナスロード)が存在する。前者は田布施町の馬島と刎島との間、後者は島の東部、南風台と城ヶ島の間である。因みに高知県東部にも机上では見つけているが、探訪は秋になるかも知れない。

 

この夏に高知県東部のエンジェルロードを探訪して記事を投稿してほしい、という方は次のバナーをプリーズクリック。


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