2018-04-15 00:07:35

陸軍第11師団の二基目の山砲監的壕(観音寺市)

テーマ:大日本帝国の秘密基地

[まるで巨大トーチカ]

以前、香川県観音寺市の陸軍第11師団の雲辺寺ヶ原山砲監的壕について一瞬だけ触れたが、現地の案内板には他の二箇所にも監的所が図示されている。しかしそれらの周辺は地図に未記載の農道が無数に走っており、地形図上で同定できてはいたものの、これまで探訪しなかった。が、先日、三豊市の横峯山(ミツバツツジは終わりかけ)に登った帰りに寄ってみた。

 

明治29年、善通寺市に開隊した陸軍第11師団は明治34年、雲辺寺山の北西麓の雲辺寺ヶ原に山砲砲撃訓練場を設置した。山砲の発射地点は現在の萩の丘公園の地である。

 

初代師団長である乃木希典将軍もたびたび福田原の兵舎を訪れ、丘の上に上がり、砲撃指導をした。乃木将軍は軍馬で福田原村に来村していたのだが、その際、馬を現在の萩インドアテニススクール(下の写真)の地にあった大木に繋いでおり、かつてそこは「乃木将軍駒繋ぎ跡」と呼ばれていた。

 

福田原の兵舎の一つは戦後の昭和225月に開校した、紀伊萩原五郷村組合立豊南中学校の校舎に転用された。その後市町村合併を繰り返し、昭和38年には大野原中学校豊南教場となったが、昭和40年、閉校した。校舎も後年、取り壊された。

 

その地には現在、中学校跡碑が建立されているが、校舎跡には森孵卵場中央研究所関連施設と思われる木造の建物が建てられている。

 

そこのやや北西、宮前集会所東の広場には11師団関係者が使用していた井戸がかつてあった。アスファルトの色が他の場所とは変わっている場所である。その福田川寄りの地面が円形に窪んでいる(下の写真と更にその下の地図)が、その下に井戸が埋まっている。

 

昭和初期には砲撃訓練場を見渡せる三ヶ所の丘陵にコンクリート造りの監的所()が設けられた。内、二ヶ所のものは掩蔽のトーチカ風の監的壕で、一ヶ所は東屋の骨組みのような「監的台」と呼んでもいいような簡素な監的所だった。

 

今回、その史跡指定されていない方の監的壕を探しに行ったのだが、上り口周辺に二車線道が造成中で、車で登ろうとした農道が消滅していたため、道を間違え、また三豊市の竜王山上のような超狭い農道に入ってしまい、方向転換できなくなった。

 

道が狭すぎるため、バックすると脱輪し、崖から転落してお陀仏。強引に方向転換したところ、やはりバンパーをぶつけてヒビが入ってしまった。

 

ネットでは別のルートも紹介されているが、豊南中学校跡前道路を進むルートに固執した。そのアクセスを解説する。豊南中学校跡を過ぎると民家はなくなり、瀬戸池が現れる。池の南端で池上流の川を渡ると監的台上り口に通じる道路に合流するが、その手前の適当な路肩に駐車する。

 

そして合流してすぐ南に折れるコンクリート農道に入る。農道はすぐ瀬戸池上流の川沿いを進むようになるが、瀬戸池分水工の先の五差路を南西に折れる。一番右の農道に右折するのである。橋の袂に小さな小屋がある箇所である。

 

農道の本道は谷沿いを進み、左カーブ、右カーブを過ぎると一旦砂利道になる。

猪除けの電流柵を過ぎると監的壕はもうすぐ。農道最高所の四差路角に建つ二階建ての小屋手前にコンクリート構造物が農道に面して建っているのが見えると思うが、それが監的壕である(上の地図)。駐車場所からは20分もかからないだろう。

 

この壕は雲辺寺ヶ原史跡公園の監的壕(上の写真と下の地図)より遙かに大きく、住宅地図や森林基本図にも記載されているほど。入口の左側には銃眼のような監的窓がある。外観のわりには内部が狭いが、所有者が農作業用具やドラム缶を所せましと置いているため、足の踏み場はない。

 

この監的壕が史跡指定されないのは、ここに到る農道が狭く、且つ、分かり難く、地権者が農道の複数箇所に電流柵を設置しているからだろう。電流柵には立入禁止表示がないため、探訪については問題ないものと思われる。

 

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