「明るい表通りで」(On The Sunny Side Of The Street)がちょっとした流行りとなっています。
連続テレビ小説「Come,Come,Everybody」の中で、ジョーのテーマと言わんばかりに流れまくっております。
ジャズが好きな人なら「あ、サッチモね♪」とすぐに了解する名曲です。
サッチモことルイ・アームストロングはニューオリンズ・ジャズを代表するトランペッター&シンガーです。
かつて、ウイントン・マルサリス(だった気がする)が、「色んなトランペッターの真似をできるが、ルイ・アームストロングだけは真似できない」と語っているインタビューを見たことがあります。
トランペット/コルネットの演奏も素敵ですし、ダミ声による歌がまた良い。
ダミ声だけど上手いんですよね。
1 ルイ・アームストロング
良いですねえ、特に歌が良いと思います。
これはディスクも所有しています。
ただ、実はアームストロングのものよりも聴く機会が多いのが次の演奏。
ディジー・ガレスピーの「SONNY SIDE UP」というアルバムに収録されています。
ガレスピーがリーダーのアルバムですが、ソニー・スティットとソニー・ロリンズが加わった3管編成となっています。
2人のソニー(Sonny)がいることから、“目玉焼き”を意味する「sunny-side up」をもじってつけたアルバム名です。
そしてその1曲目が「On The Sunny Side Of The Street」と、これまたサニー(sunny)の入った曲。
しゃれた構成ですね。
2 ディジー・ガレスピー
良いセッションですよね~!
テナーサックス → トランペット → テナーサックス → ヴォーカル とソロがつながっていきます。
トランペットとヴォーカルはガレスピー。
困ったのはテナーサックス。笑
スティットもロリンズもテナーを吹いているじゃないか!
ソニー・スティットはこのアルバム以外で聴いたことがないため、個性が分からず。
音色も似ているので、どっちがスティットでどっちがロリンズ? を自信を持って判定しがたい。
ジャケットの解説にも書かれていないし、インターネットで検索しても見つからない。
となると、ソニー・ロリンズならそれなりに聴いてきた自分の耳で判断するしかない
おそらく最初のソロがソニー・スティット、後のソロがソニー・ロリンズかと思います。
後のアドリブのアイディアの方がロリンズっぽい気がするので。
まあ、僕の耳は腐っているので間違っているかもしれません。笑
だいたいさあ、ソニー・スティットってアルト・サックスも吹くんでしょ?
だったら、アルトにしてくれていたら良かったのに
〓 追記 〓 2023.10.10
そういえば、この『明るい表通りで』にお気に入りの演奏が増えていたのでした。
すっかり忘れていて、過去のブログを遡っているうちに思い出しました。
それは昨年末のこと、横浜で活動するアマチュアのビッグバンド"The Redshoes"のコンサートにエキストラで出演させていただいたのですが、そこでテッド・ヒースという人のバンドが演奏する『明るい表通りで』を知りました。
これが非常に気の利いたアレンジで、サックスのアンサンブルがかっこ良くて、すっかりお気に入りになったのでした。
3 テッド・ヒース
サックスのアンサンブルも良いですが、シンプルなハーモニーが美しいトロンボーンのアンサンブルも素敵な演奏です。
テッド・ヒースはイギリス人で、彼の率いるビッグバンドは主にイギリスで活躍したようです。