以前から一度歩きたかった大水上山を目指しました。
距離と高低差があるのでなかなか行けなかった場所で、たまたま3連休にできたので、疲れが残っても良い中日に行くことにしました。
懸念材料としては、このちょうど一週間前に大腸ポリープを切除したと言うこと…。
腸の様子に少し違和感が残っていたのでどうかな?と思いましたが、行こうと思った時が行き時なので行っちゃいました。しんどかったら途中でやめれば良いと。
ギブアップ理由は腸ではないです。
「ケガは試合をしながら治す」昭和のレスラーみたいな山歩きで、やっぱり復帰戦にしてはハードなところを選びすぎた。
でも、丹後山までは行くことができ、利根源流の稜線と越後の雄大な山並みを眺めて大満足。ちょっと惜しい部分はあるけど、また来なさいな!と言うことだと思う。
9/25
六日町の三国川(さぐりがわ)ダムが出発地。十字峡トンネル横にある親水公園に車を置いてスタート。
登山センター側は車がいっぱいかと思い、最初からこちらへ置いた。
トンネルを抜けて三国川沿いの林道へ入る。
林道沿いに咲くダイモンジソウ。
岩肌のいたるところから水が滴り落ちて美しい渓谷。
ツリフネソウ。下の毛虫はご愛嬌。
サラシナショウマ。
前にも見た記憶があるが名前はわからない…。
夏の終わりに野菊を見ると、なんだか心が癒される。
しばらくの林道歩きで丹後山の登り口へ。
にしてもこの林道スゴイと!
普通、これだけ深い渓谷沿いの道は崩れたり、サイドから流れ込む小沢で道が壊れるんですけど、しっかりと原型をとどめている。岩盤がしっかりしているのか?施工の質が高いのか?
これは天然の舞茸だろうか?
道はしっかりしているが急登ですぐに疲れてしまう。
大きなブナに寄りかかってちょくちょく休憩。
丹後山まではこの標石が続く。まだ2合目か…と言う感じ。
木々の向こうに見る中ノ岳はガスで顔を隠している。
2合目と3合目間は少しの間息抜きができる。
ネコブ山から桑ノ木山にかけての山並み。
中ノ岳から兎岳への稜線が見え始める。
中ノ岳はまだ少し恥ずかしがっている様子。
5合目手前でブナのアーチを抜ける。
だいぶ疲れてしまって、5合目でやめようか…なんて思ったりもした。
途中でやめたら手前の五十沢温泉入って帰ろうと思ってました。イイお湯らしいので、一度浸かってみたい温泉場。
5合目。
6合目手前で丹後山が見え始める。なのでもう少し頑張ろうと思った。
7合目。奥に見えるのが8合目のシシ岩。
8合目のシシ岩の辺りは早くも紅葉が始まっていた。
振り返ると出発した三国川のダム湖や八海山が見える。
右奥の大きな山が八海山。新潟を代表する日本酒の銘柄にもなっている山。
ちょっと雲行きが怪しくなるも、丹後山、利根川水源碑のある大水上山南峰、兎岳の並び。
手前に見えているのはP1792。奥へ続く越後沢山方面はガスに包まれる。
この稜線が群馬新潟県境の尾根。
向かって左へ落ちる水は利根川水系で太平洋へ。右へ落ちる水は信濃川水系で日本海へ。
この付近の水を集めて、坂東太郎は300km以上かけて銚子河口へ到達する。
うっすらガスの中、丹後山の避難小屋が見えた。
避難小屋を過ぎて、三角点と山頂標石のある頂上。
丹後山は「だんご山」からきているそうです。ウソのようなホントの話みたいです。
小さい頃、地図で東へ落ちる「丹後沢コボラ」を見て、コブラみたいで不気味だと思ったのを思い出しました。
丹後山の山頂でちょっと休んで、ここまで来たら頑張って大水上まで行くぞ!と気持ちが入ったんですが…。
少し進んだあたりから足を攣り始めてしまいました。
いつも太ももを攣ってしまうんです。これは腎摘の病後からです。たいてい大腿四頭筋か内転筋を攣ります。ずっと登ってきて負荷がかかり続けたのと、思った以上に汗が出てしまい、体内のミネラルが不足してイオンバランスが崩れたから。
こうなってしまうとどうにもならないので、素直に諦めました。
せっかく日差しも戻ってきたのになぁ。
まぁ、またそうのち来ましょう…。
ぎこちない歩き方で丹後山の山頂へ戻り、水分とミネラルを大量補給。
塩分入りのウィダーと塩こん部長を食べて麦茶がぶ飲み。
かろうじて越後三山。
左奥が八海山、右の大きな山が中ノ岳、中ノ岳の背後に少しだけ越後駒ケ岳の頭が見えてます。
避難小屋へ戻って、下山への準備をする。
このままだと危ないので、少しの間ゴロゴロ寝っ転がって足のこわばりを取る。
おむすび食べて、スポーツドリンク飲んで。
足を揺らしたりマッサージして筋緊張を下げる。
下山のときは、上るときと使う筋肉の部位が微妙に違うので、再び攣ることはなかったです。ゆっくりのんびり下りました。
お世話になりました;。
下山します。下まで遠いなぁ~。
越後沢山方面のガスが取れてきた。
丹後山を振り返って。だんごに見えるかな?
シシ岩の8合目から。八海山と中ノ岳。
標高のあるところでは紅葉が始まってました。
色付き始めた木々と中ノ岳。
中ノ岳と八海山。
すっかり良い天気で気温が上がってくる。
4合目付近から、ネコブ山~下津川山~本谷山の並びを眺める。
栃の木沢上流部の谷の形成が豪雪地帯らしく荒々しい。
小さな帽子が落ちている!と思ってしまうラブリーなキノコ。
でも、たぶん毒キノコかな。
白化した大木が青空に映える。
頭隠して尻隠さず。ヘビが居ました。
マムシではないです。シマヘビっぽい模様ですが…。
ナギナタタケ?
1合目の鉄砲平。最後の最後まで急な下り。
林道へ下り立ちました。
林道脇の渓谷が美しいので、ここの林道歩きは飽きがこない。
林道を横切る小沢や小滝がいくつも出てくるので、顔を洗ってサッパリして行く。
十字峡へ戻ってきました。トンネルを抜ければ車を置いた親水公園。
大水上山まではなかなか厳しかったです。
単純高低差で1300m以上あるコースなので、自分の身体の生理的機能を考えれば、これが限界値なのかと諦めが付く。何はともあれ、下りは無事に安全にこなせたので良かった。
腹筋背筋フル稼働で歩いたら、翌日以降、違和感の残っていた腸の感覚は良くなり安定しました。いつまでも体を甘やかし過ぎもダメなのかも?!
丹後山側から谷向こうの日向山、中ノ岳側の尾根がずっと見えていて、あちらも歩きたくなってしまった。でも、向こう側はさらに大変なので、今後の限りなく遠い目標と言うことで…。
この日の行先は妙高や火打と迷ったんですが、どうせ妙高も登り切れないと思ってこちらにしました。同じ新潟でも六日町の方がやや近いので、移動距離の時間や負担も考えて。
帰りの高速はすっかり日が暮れてしまい、榛名山麓の夜景がきれいだった。中腹に伊香保の灯りが見え、渋川の街中までなだらかに広がる夜景が目を惹きます。反対側の赤城山麓から前橋の夜景も良いんですけど、渋川側の方がお気に入り。家の方まで帰ってくると、浦和や都心側の夜景も見えるんですけど、都会の夜景は平地に光がありすぎて味気ないです。
今週は台風が来てますが、土曜以降は天気が良さそうなので、毎年のことながら日曜は那須へ紅葉を見に行くつもりです。