広島発 雨漏りと向き合い 日々考察する職人 -38ページ目
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現場監督 トーチ工法その1

新築 大●建託 100平米もつれの現場の報告


小ボケせんむのお気楽日誌-下地清掃完了


まずは下地を清掃

きっちりと小石を残さないように清掃しています。








小ボケせんむのお気楽日誌-プライマー塗布完了


プライマー 塗布の状況


アスファルトを液状にしたもの。

これを塗っておいて、防水材を張ると強固に接着します。








小ボケせんむのお気楽日誌-縦ドレン廻り捨て張り





小ボケせんむのお気楽日誌-横ドレン廻り捨て張り



この現場は、排水口(ドレン)は2種類 縦と横がありました。


それぞれのドレンのつばに下張り専用のルーフィングを張ります。







小ボケせんむのお気楽日誌-立上りコーナー捨て張り



立上りと床のコーナー部分に下張り専用ルーフィングを張っております。










これで本シート(ルーフィング)を張る段取りが完了ですにひひ






作業している職人はなかなかのイケメンです 笑


お見せできないのが残念な限りですニコニコ


結構うちに出入りする職人はイケメン率が高いのですわ(あくまで男目線なので女性がみて納得できるか?の保証は出来ませんけどね 笑)





次回は本シートの貼り付け編です  (*σ゚I゚)σYO!!

雨漏り事例6/28

今日の問い合わせは パイプの詰まりを取る類の取引先よりお客様物件



約1ヶ月前に見に行って少々唖然とした記憶が残っている。

広島市の中心部にある、某TV局に程近いマンション。

その1Fと2Fが広くなっていて、3Fの廊下前に2Fの屋上が有るケースだ。


防水屋的観点だと、市内中心部≒低層階屋上はエアコンだらけ≒仕事の難易度高し

という図式が概ねあてはまる 笑


現場の防水履歴を言うと


1アスファルト防水 保護コンクリート仕様(新築時)


2ウレタン防水密着工法 (伸縮目地の処理が微妙。。。)



ざっとこんな感じなのだが


問題は2Fに入ったテナントの店子さん。

串焼きか何かのお店で店に入る時に厨房の排気ダクトを設ける際、屋上にコア抜きして屋外に排気を出す仕組みにしている事。

店舗改修の業者さんもいろいろ工夫して、コア抜き周辺をブロック3段積んで囲い在来のウレタン防水に塗り重ねて、ダクトはブロックの中段に横引きで抜き、天端を板金で蓋を作って雨仕舞いをしていた。



現在厨房のダクトを天井に抜いた部分からだだ漏りあせるあせる



こんな状況なので考えられる水の入り口は2つ


注意店子さんが入られた時にしたブロック周辺からの漏水


注意ウレタン防水のどこかが破断してウレタン防水の下のあるアスファルト防水をつたってコア抜きした部分に廻ってきている故の漏水



私は状況から後者の可能性が非常に高いと踏んでいる。


よって、責任施工の観点(責任施工に関しては後日改めて書きます)から屋上全面の改修を提案させていただきました。



この話はもう既にどなたかが対応済みなのだと思っておりましたが、つい先ほどその取引先から電話があって未対応の事実と、オーナーに対して店子が訴える訴えないの騒ぎに発展している事を知りました。。。。




いや~汗そりゃあマズイでしょう  苦笑
オーナーさんとにかくお金を出したくない模様です。んな事言っても漏水の原因は上記の2パターン以外は考えにくいんですよ。それに在来防水を貫通させる工事を簡単に許可しすぎですって!!!((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル


オーナーさんの意見として、コア抜きしてダクトを通した部分にシーリングをしてくれ!

そう言われました。正直言ってやったけど止まらないじゃないか!って言われるのがオチなので
やりたくないんですよねwww  ダクトは熱を持つからシーリングもシリコンしか使えない
シリコンシーリングの特徴として、一度打ってしまったら他の防水がまったく着かなくなるというリスクも抱えるからです。

店舗改装の業者さんもアカンのですわ。

在来防水であるウレタン防水(密着)を信用しすぎている点です。
表面には保護コンクリートの目地があった部分がはっきり分かる程度の塗り厚なうえ、目地部分の上に該当する所にクラックが多数発見できたんです。これがどういう事になるかというと

『表向きにはウレタン防水がなされているが、目地廻りのクラックよりアスファルト防水に至る範囲まで大量の水が既に廻っている』

という事なんです。

防水に造詣が深い方がこの店舗改修に参加なさっていたら、絶対に屋上に向けて排気設備を出す計画にはならなかっただろうなと思います。まだ外壁にコア抜きして雨仕舞いしたほうが随分と漏水対策は
楽だったろうと思います。



なんか専門用語の羅列日記になってしまった OTZ


後日なんだかんだで必ず1日は現地に行く事になるだろうと思いますので、続編をお楽しみにw





でわでわ(●゚ω゚)ノジャ、マタ!!


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