こんにちは、手芸愛好家・ニットクリエイターの阿部裕子です。
「もう7年」
「まだ7年」
Twitterを見ていると「もう」という人が多く、観ていた特番に出ていた仮設住宅に住んでいる方は「まだ」と言っていました。
「もう」なのか「まだ」なのか、私はどちらでも無い。
この7年の間には、両親の死と向き合ったり、工房を移転することになったり、非日常な事が起きすぎて時間の感覚があまり無いのです。
都合がいいように忘れるようにできているのか、私の中の当時の記憶も少しずつ曖昧になっているような気がします。
でも、あの日のあの時間の記憶だけは、どうしても鮮明に覚えていて、思い出すと苦しくなるのであまり思い出さないようにしています。
後にも先にも、死を覚悟したのはその時だけでした。
当時の事はもう十分ですよね。
ここからはあの時の教訓から心掛けていることを書いておきます。
誰か1人にでも届けば幸いです。
●命にかかわる薬は切らさないように。
(闘病中だった母は薬をもらいに行けなくて大変な思いをしました)
●普段のんでいる薬は常に手の届くところに置いておく。
または普段使うバッグに入れておく。
すぐに持って逃げられるように。
●食料品は人数×1週間分常備。
時々消費期限をチェックし、入れ替え、補充する。
案外消費期限が短いものもあるので注意する。
●ガソリンは半分以下にしない。
これは本当に苦労したので常にチェックするようになった。
●どんな状況でも情報を入手できるようにする。
電気が無い状態を想定想定。
車にテレビを付けたし、スマホはテレビが見られるものを選んだ。
ラジオが聞けるようにもしているし、スマホの充電器(太陽光で充電できるもの)を用意した。
●ガスが無くても簡単な調理ができるように準備。
●水は2箱以上常備。ポリタンクに水常備。
●車を購入して1年になるが、車の中で寝泊まりできるような車種を選んだ。常に毛布や生活雑貨を積んでいる。
●マスクは多めにストックしておく。
●歯磨きができなくなるので、歯磨きシートのような物を準備している。
★我が家はもう必要なくなりましたが、乳児幼児がいる家庭では、オムツを1パック多めに用意しておくとか、ミルクや離乳食なども多めに保管しておくといいですよね。
オムツは入手できず他の物で代用したりしましたから。
★我が家は大丈夫ですが、食べ物アレルギーがある方は食べられる物を多めにストックしておくといいですよね。
当時たくさん食べ物を頂きましたが、パンやお菓子など食べられない方は大変だと思います。
おにぎり等は絶対に配布されるかどうか分かりませんから。
と、思いつくまま書いてみました。
7年経つと、最初は備えていた事もやらなくなってしまったりしますよね。
最近はまた地震も増えてきましたし、噴火も多い。
大雨とか浸水とか、そういうニュースも多くなりました。
どこに住んでいても、想定外の事が起きてしまうことがあると思うので、この日を機会にチェックしてみるのもいいかもしれません。
最後に。
住んでいる宮城県岩沼市は、たぶん1番復興が進んでいる地域で、「復興のトップランナー」と称されているようです。
近くには仙台空港、有名な神社もありますので、もしこちらに来られた際には、ふらりとお寄りいただけたら嬉しいです。
いつも東北や被災地に寄り添っていただき、ありがとうございます。
「布糸遊(ふしゆう)工房こころいろ」では、日本全国から手芸に関するご相談をお受けしています。取引実績1,000件以上。