大阪府の漁港めぐりは、これまで堺出島漁港や田尻漁港などの朝市や飲食店を訪れ、その賑わいぶりを体感してきたが

 

 

 
実は、大阪府で最大の水揚げを誇るのは岸和田漁港で、特に近年は漁業の集積を岸和田に寄せてきている(1強状態)という話をよく聞く。そんな岸和田の漁港に併設された食堂が今回(2026/4/25)の目的地。
 
 
例によって大阪出張翌日の土曜日の朝、大阪本町のアパホテルを朝に出てなんばに向かい
 
 
南海特急「サザン」に乗車。このサザン、同じ南海特急でも関空に行く「ラピュート」の個性的なフォルムとエグゼクティブな内観に比べるとあまりにも地味。同じ料金なのに、ちょっと仕様が違いすぎてお出かけ感は薄目。
 
 
ただ一方で、上の写真のようにベンチシートの自由席と、二人掛けの指定席を組み合わせた、全国的にも珍しい編成の特急になっています。
 
 
岸和田港は、南海の岸和田駅からタクシーで10分弱。
 
 
今回の訪問で初めて知ったのが、岸和田漁港の構成はかなり独特な形態で、湾を挟んで違う漁協が管理しているということ。
 
 
上の写真が、岸和田市漁協。
 
 
その対岸に多くの漁船が並んで見えるのが、鰮巾着網漁協。これは「いわしきんちゃく」と読む。
 
二つの漁協の役割りはかなり異なっていて、鰮巾着網漁協は大船団でイワシ類やシラスなどの大群の漁獲を行うまき網を中心とした漁業スタイル。岸和田漁協は沿岸の多種多様な魚介類を、底引きや釣りなどそれぞれに合った漁法で獲るスタイル。
 
例えるなら大企業vs個人事業主の集団と言えるだろうか。
 
 
今回訪れたのは、岸和田漁協側。漁港施設の中の一角にある「漁師家幸」さん。
 
実はこの日の予定を立てるまで、先ほどの漁協の違いを理解しておらず、このお店のメニューになぜしらすが全然ないのか?ずっと悩んでいた。「岸和田漁港でしらす漁が始まって活況」というニュースがあちこちで流れているにもかかわらず。
 
でもその役割の違いを知って、(しらすを出していたほうが観光客人気は高くなるはずなのに)敢えて自分たちの漁協の役割に徹してメニューを構成していることに、とても好感を持った。
 
 
店の入り口のドアを開けると、出迎えてくれたのは生け簀のお魚。しばしの間、何がいるか目で追ってみた。
 
 
店内はこんな感じ。万全を期して開店(11時)の30分前には着いていたので一番乗り。この日は、自分の滞在時間中は他に2組と少し寂しかった。
 
 
主力メニューはこの通り。タコも穴子もふぐも気になったけど
 
 
ネットでは「がっちょ(ネズミゴチ)」を推す声が多く、玄関戸にも「がっちょが復活」といった貼り紙があったので、まずはこちらを最優先に。
 
 
香ばしいし旨味が深くて、お酒のつまみにピッタリ。こういった「磯の地魚に火を通したもの」こそ、漁港食堂の一番の醍醐味に思う。
 
 
次はシャコ。けっこうセレクト悩んだ結果だったけど、これも良かった。東京で普通に食べるシャコと違って身の部分はかなり少なく、殻が付いたまま歯でこそげ取るようにして食べるスタイル。
 
「茹でただけ」ということだけど、醤油を入れてゆで上げているらしく、焼いたのかな?というくらいに香ばしさを感じる。一度にこんなにシャコを食べるのは、人生で最初で最後かもしれない。
 
 
せっかくなので地魚の刺身も食べてみようと、締めは刺身定食で。200円足すとたこ飯になるよとのことで変更。「一度干したたこを使っているので、旨味がずっと強いよ」との説明通り、美味しかった。
 
ただ、、がっちょ、シャコ、タコと旨味が濃いものを食べた後ということもあってか、刺身の味わいはちょっと平板。やっぱり漁港めしらしさを味わうには、火を通したもののほうが好みかな。
 
お店の方がかなり饒舌で「話しかけすぎかな?」と聞かれたけど、こちらとしては大歓迎。いつも聞きたいことたくさんあっても、初見ではそう気安く話しかけるわけにもいかないので、非常に助かりますした。
 
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ちなみに、この岸和田港には以前(2025年11月1日)にも来たことがあって、今回が二回目。
 
 
その時は向かいの鰮巾着漁協のテリトリーのほうに行ってます。上のお店は組合の建物1階にある「きんちゃく家」
 
こちらの中心メニューはやはりしらすで、全体的に観光色強めの構成。
 
 
実は土曜日は鰮巾着漁協では水揚げがなく、当然しらすも朝獲れではないものの
 
 
せっかくなので、生しらすと釜揚げしらすのハーフ丼を注文。税込み1,000円と価格はかなり抑えてました。
 
 
その向かいにはしらす専門の売店もあり、
 
 
お土産と自分用に、釜揚げしらすを購入してきました。
 
 
でもやっぱり産地に来るなら朝獲れも味わいたい。また来阪のタイミングに併せて足を延ばそうと思います。

 

 
ちなみに、こちらの地区で毎週日曜日に開催されている「地蔵浜みなとマルシェ」は、ちょうど今リニューアル中で、2026年の秋に再開するとのことです。