$KCFのブログ
昨年、24年度の学生生徒発表会に出品する作品の企画会議で「社会人コースに通う山本さんが作っている障害者用の服を出したら」と学園長が発案。

それはおもしろい、ということになり早速、山本さんに相談したところ賛同。しかしながら障害者並びにその家族の方々が華やかな舞台に登場していただけるのだろうか。
障害者の方たちは重度障害をもつ方たちばかりなので、果たして出演していただけるのか全く予測がつかなかった。

車イスの障害者がハレの日に着る服は、既製服ではなかなか見当たらない。着替えやすい服となればざっくりしたものになってしまう。
そこで、十数年前から山本さんは車イスの障害者用の服を作りたい、という熱い思いをもち作り続けておられる。

山本さんが作る服は、着やすさを最優先しているものの、見た目のデザイン性を重要視している。外出する時やハレの日の服としてセンスのいいものばかり。そんなオシャレで着やすい服を障害者にボランティアで提供し続けている。

当日集まった障害者は6名。すべて車イスである。それも重度の障害者ばかり。遠くは富山県から駆けつけていただいた人もいる。現場で見ていると感謝の一言につきる。車に乗る難しさそして移動。車から降りてからの移動。会場での待機、リハーサル、そして本番。めまぐるしく動く中で環境や雰囲気が普通の生活とはまったく異なる中で登場していただいた。

終わって一同の写真を撮った。笑顔にピースサインまでしていただいいる。感激と感謝である。