神戸 芦原温泉 銭湯記

神戸 芦原温泉 銭湯記

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ブログを読んで下さってる皆さんお久しぶりです。最近少しブログからは遠ざかってますが、どうぞ本年もよろしくお願い致します! 実に半年ぶりの記事となります。



しかもかなり前の話を今さらしますが…


2月の頭にある方から電話がかかって来ました。
その方の話では、2月6日の「フロの日」に神戸市の全銭湯で開催される「ボンタン湯」の記事を書きたいという朝日新聞の記者さんがいるので、是非当店で取材を受けてもらえないかということ。

もちろん断わる理由もありませんので、即答で引き受けさせて頂きました。

そして記者さんとの電話で、当店では6日のフロの日の前日の5日から始める予定にしてましたので、5日の開店2時間前に取材に来て頂くことに決まりました。

しかしよくよく考えてみると、誰も入っていない浴槽にただボンタンを浮かべた写真を撮っても味気なく思い、もう一度電話をかけ直し、
「お客さんが入ってる写真の方が良いなら開店してから来て下さい。」と伝えると、

「お客さんが嫌がってもダメなので、番頭さんがボンタンの用意をしてるところを撮らせて下さい」と言われ、私は苦笑いしてしまいました。

そこでそれならと、当店の常連客の若者たちに声をかけてみて誰も来てくれなかった時にはそうしましょうという話にまとまりました。


私は昨年の11月半ばから当店の21才の常連客の提案で開始したInstagramのストーリーズで、
見てくれてる方々に一斉に呼びかけようかとも考えましたが、もし万が一 大勢集まり過ぎても困るので、まずは個別に声をかけることにしました。


誰から声をかけようか?

まず浮かんだのは、当店の宣伝部長やその友人達から成る「あしはらゆの会」のメンバー。

しかしこの日は平日の昼間ということもあり、
30才前後の彼らはさすがに仕事中だろうと思い、
現在20才の大学生である「芦原ボーイズ」のメンバーに声をかけることにしました。

当店には現在、私が勝手に名付けた「芦原ガールズ」なる女性グループが5代目まで存在するのですが、これまで男性グループはいませんでした。

昨年11月頃に「俺達を初代芦原ボーイズに任命してほしい」と自ら名乗りを上げ、結成に至ったのが彼らです。笑




上記、同じ中学出身の10名ほどが「芦原ボーイズ」のメンバーです。


折角なので私が勝手に任命した「芦原ガールズ」もここで紹介しておきます。




初代芦原ガールズ (上記2枚)





2代目芦原ガールズ (上記2枚)





3代目芦原ガールズ (上記2枚)





4代目芦原ガールズ (上記2枚)





5代目芦原ガールズ (上記2枚)





現在コロナ禍ということもあり、浴槽内であまり密になってもいけないので、集まってもらうのは3名に限定しました。


数時間後 彼らから「行きます!」との連絡が入り、無様な私の写真が紙面を飾ることは無くなり安心しました。




そして撮影日当日。


来てくれた3名の「芦原ボーイズ」の彼らに対し、記者さんが撮影前に色々と質問してました。


「何故君達は銭湯に来るのか?」


「常連として芦原温泉に通うのは何故か?」


その質問に対し、「銭湯での会話はとても弾むし、みんなで集まる場所として最高の場所」


「番頭さんが色々と相談に乗ってくれるし、ここが好きなんです」


と答えてました。



何か私が無理矢理言わせた、取ってつけた様な返答ですが、この素晴らしい返答に私は感激しました。(笑)



これに気を良くした私は、記者さんにこれまで私の取り組んで来た「若者写真活動」について説明させてもらいました。




何故若者の写真を撮って、SNSに上げるのか?


またそうするに至った経緯。


今では、彼ら「芦原ボーイズ」だけじゃなく、「芦原ガールズ」や「宣伝部長」、「あしはらゆの会のメンバー」、「芦原応援団長」に「告知担当の少年」もいて、みんなが当店の応援活動をしてくれていること等々。




この話を聞いた記者さんは爆笑。


「めちゃくちゃいいですね! コロナが少し収まって活動出来るようになったら、その記事を書かせて下さい」と言って下さりました。



しかしまん延防止措置が解除になった今も何の連絡もないところを見ると、その言葉はどうやら社交辞令だったようです。(泣)





宣伝部長(左から2番目)とあしはらゆの会のメンバー



応援団長(右から2番目)




告知担当の少年









さて、この後いよいよ撮影に入るのですが、

何故か脱衣場で腕立て伏せを始める彼ら。(笑)


筋肉を膨らませて、逞しく見せたいらしい。


相当な数の神戸市民が彼らの写真を目にする分けですから、その気持ちはよく分かります。









これらの写真は記者さんが写真を撮ってる横で、私が自分の携帯電話で撮ったものですが、やはりプロが撮ったものは違うなぁと感心しました。



撮る角度からして違ってましたね。





ただ私個人からすれば、上記の寛いでる写真よりも、彼らが楽しそうに会話してる写真にしてほしかったのですが、今回は「ボンタン湯」の撮影なのでこちらの方が妥当ですかね。




どちらにしましても、私はこの写真の持つ「意義」はとてつもなく大きいと思ってます!


考えてみてください。


これまで銭湯で撮られた新聞記事の写真に「若者」がモデルだったことがあるでしょうか?



少なくとも私の記憶にはない。


大体が、お年寄りが浴槽に浸かってる写真か、おじいちゃんと孫という図式です。



もちろんそれはそれでいいのですが、これからの銭湯業界のことを考えれば、焦点を「若者」にシフトして行かなければダメだと思うのです。




全国の銭湯が抱える共通の問題。


銭湯世代の高齢のお客様が日々減り続け、経営として厳しい状況になって来ていること。


もはや儲からない商売となった「銭湯業」を継ぐ者はなかなかいないということ。


とにかく「若い世代を増やせなければ明日なき商売」であるということです。



私はこの一枚の写真から、これからの世の中において、「銭湯は若者達が集まる最適な場所」

「現代の若者にこそ銭湯が必要」であるということを訴えたいと思います!








そして当店は現在、コロナ前の水準よりもお客様(若者)が増えているということもご報告しておきます。



それが今世間で起きていると言われている「サウナブーム」に因るものなのか、

私が2018年11月3日から取り組んで来た「若者写真活動」に因るものなのかは定かではありません。



しかし私の活動が実を結びつつあるという手応えを感じているのは事実です。



ならば、自信を持って訴えかけて行こう!



この一枚の写真(上記)から銭湯業界に新たな風を吹かせたい!






「ボンタン湯」撮影後に記者さんも交えて