危機管理の第一人者佐々淳行氏を追悼する | Captain’s Eye ~小林宏之 コラム~
October 10, 2018

危機管理の第一人者佐々淳行氏を追悼する

テーマ:コラム

危機管理の第一人者佐々淳行氏を追悼する

日本の危機管理の第一人者で、「危機管理」という言葉を、日本に定着した佐々淳行氏が老衰のため本日(10月10日)死去された。87歳であった。佐々氏は浅間山荘事件では現場の指揮を執ったのをはじめ、中曽根内閣の時、後藤田官房長官の下で、初代内閣安全保障室長を務めるなどをした後、日本の危機管理の第一人者として長年活躍されてきた。

私は本来の業務である航空機の安全運航だけでなく、1980年代中頃から、イランイラク戦争、そして湾岸戦争直前の湾岸危機でイラクに人質になった日本人の救出等に関わって来たことや、様々な国際紛争等にも間接的ではあるが、肌で感じる経験から、主に欧米の危機管理を勉強してきました。そうした中でも、日本人の危機管理の専門家として、佐々氏から最も多くのことを学ぶことができました。会社の部長クラスの研修にも、佐々氏にお願いして講演をして貰うことができました。

佐々氏の危機管理は、その経歴からして国家・自治体の危機管理が主な対象であるが、我々民間人にもその考え方、ノウハウは十分に参考になります。特に「危機管理は重要度の選択が大切である」「悲観的に準備して楽観的に対応」「危機管理には嫌な情報、耳に痛い情報を大切に」「嫌われる情報ほど早く上にあげること」「嫌われる決断」など、現在の私の「危機管理」考え方の基本部分になっているものが多くあります。

今、私が「トップの危機管理」「リーダーシップと危機管理」といったテーマで、経営団体や経営層などを対象とした講演を、依頼される機会が多くあるのも、佐々淳行氏から多くを学び、また私自身、危機的な状況下において、氏から学んだことを活かす経験を積み重ねることができたからだと思っている。

ご冥福をお祈り申し上げますとともに、危機管理の師への深謝を申し上げます。

 

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