実家に3泊4日すると……

妹と母の暮らしに
ほとんど他人のネリコという存在が加わり…

昔のことを思い出しました。



妹は発達障害なので
定型発達の人とは出来ることが違います。


でも、彼女は彼女なりに大人になっていて
できることは増えてきました。


たとえばお皿を洗ったり、
お茶を入れたり……
シャンプーを詰め替えたり、
犬のトイレを掃除したり

こういうようなことです。



「ずいずん成長したなぁ」と思いました。
指示を出さなくても、

汚れたお皿があれば洗い、
決まった時刻に犬にご飯をあげられるし、

なんならお金を持って好きな漫画を
買うこともできるようになりました。


小学6年生~中学生くらいのときは、
500円より1000円が大きいと分からなかったので、お金を持たせてもレジの人を困らせるだけでした。


いまは、どちらの方が数字として大きいのか分かるのでお金が使えるようになりました。

お釣りをちゃんと渡してくれる日本の安全さがあってこそですが、生活できるようになってきています。


当たり前にできることが、
実は尊いことなのだと妹をみていると
実感がわきます。


できないことよりも
できることを数える方が
人の自信になると思うんです。


ところが、
とにかくできないことを
重箱の隅をつつくように
口にする母の姿をみてウンザリしてしまう自分がいました。


それをわざわざネリコに言うんですね。

「この子ったら、シャンプーもまともに詰められなくて‼絞ったら100円分くらい残ってるわよ。もったいない!こんなんだったら自分でやる!」



あっそう。
と思って放っておきました。



ほかにも、気になることが。

妹は必ず4時くらいに
「納豆ごはんを食べる」という……
もはや儀式のような習慣があります。


ネリコがいる最終日は
お寿司を食べに行くことにしました。


妹のお腹のすく時間に合わせて
早めの夕食にしようということになり
4時にお店へ。

その甲斐あって
妹も空きっ腹にお寿司をたらふく詰め込めたようです。


「この子ったら、今日はたくさん食べてよかった‼外食すると納豆ごはんのせいで全く食べれないから、いつもホントに不愉快なのよね。でも今日もどうせ8時くらいに納豆ごはん食べるに決まってるのよ。やんなっちゃう」


……?




ネリコの前で一緒に住んでいる身内を下げて
何がしたいんでしょうか?



小さい頃、
ネリコもこんな扱いを受けていたような気がする。


「できない、できない」って
念仏のように唱えられていたような。


ま、ただネリコは妹とは違って
良くも悪くもフツーの子どもだったのでね。


反骨心で出来るようになりました。


それでもとにかくできない所を探してくる感じはありました。

なんか、ミスすることや
失敗することがすごく怖かった思春期があり…
対人恐怖症に近いころもあったような…


いまも、ちょっと残っているかもしれない。
人の目を気にしすぎているところ、あります。


誰でも多少はあるものだけど、
思春期のころはどう考えても程度がおかしかったですね。


夜寝る前になると
その日にあったことが頭を駆け巡って
「○○すべきだった‼」みたいな
脅迫めいた気持ちでドキドキして
叫び出したくなるんです。


不安症だったのかなぁ…
いまも疲れすぎると
似たような気持ちを思い出すんですが
落ち着け方がわかりました。


自分が自分の味方になってあげること。
好きな言葉があればこころが落ち着くまで
繰り返し思い出したり…

アファメーションってやつですね。

気持ちが落ち着いている時に、
アファメーションを作っておくといいです。


突然、無い湧き上がってくる不安を
スピリチュアルな知識で和らげられると思います。


また、過去の自分の整理のためにブログや日記をつける事も前へすすむのを助けてくれます。

日記は昔からつけていました。
書いてると落ち着くし、
「また同じようなこと悩んでるな」って
気がつくことが増えるんですよね。


悩みって時間が経つとなくなるけど、
新しい悩みが出てきたように見えて
過去のパターンと全く同じところを1周してたりする。

こういうのに気がつくと、ループから抜けられます。


心理学的にも気持ちを言語化するって
自分を振り返るのにとてもいい訓練になるらしいし、セラピー効果があるらしいですよ。


同じ思考をグルグルして苦しむ人ほど
抜け出すきっかけ作りに日記やブログいいんだって。



さて、大人になったネリコへはどう接してくるかって?

異様さを感じてしまいました。


急に媚び出すというか
「スマホの○○がいつまでたっても覚えられなくて…家にいる間に教えて‼」


ネリコじゃなくても
Google先生に聞くだけです。


「筆王の年賀状でわからないことが……ネリコがいるうちに」


去年ぜんぶ自分でやったじゃん。
もう一度、調べればいいだけ。
やりたくなければ年賀状を買うだけ。
もう片手の数しか出さないらしいのに。



できないアピールが過剰なんです。
やってもらいたがる、というか。
苦労をみせたがる…?



そして、ネリコが離席している間に
妹にコソコソ何か言ってる。


「…あ、もしかして聞こえた?ネリコってね~」と
妹から相槌を引き出そうとする。




………?


なんなんだ??




このシュチュエーション
昔からあったわ!


弟はネリコと同じ定型発達の
フツーの人なので
そんな母にも便乗できました。

しかしその点、妹は天使です。


発達障害にもいろいろあるかと思いますが
妹の場合は、好き嫌いはあっても、
人を悪く思えるような能力がない感じ。


そんな妹の母への相槌は
話しかけられた事への笑顔‼


滑稽すぎる……。


弟とネリコはライバルだったころがありました。
仲悪くはないですけどね。
やられたらやり返す、そんな関係だったかもしれない。


弟の口癖は「お前はいいよな‼」でした。



もうネリコは実家を出てしまって
シマくんとのんびり2人。

だから「なんなんこの人?」という
疑問符しか頭に浮かばず……
ノーダメージでしたが…


もしこの家が居場所だったら
不安だし、悲しくなりますね。


「こういうとこ、嫌だよねー‼」って
聞こえるか聞こえないかのタイミングで
言われたりする。


それをやられるのが怖いから先手をうって
弟が離席してるときに同じことをしたような…


ま、向こうもやってくるんで
50/50だったのは……まだましかな?


なんか……
ネチネチした女のドラマみたいだね。


こうやって、いじめって広がるんですね。
いじめたいなんて思ってないし、
イジメの自覚なんて当人にはないですよ。

自分を守ることに必死で
相手のことなんてかまっていられない。



自分の中にあった
闇です。


もう繰り返さないようにしたいな。


ネリコは子どもが欲しくないし
好きじゃないです。


自己否定感が強い人って
自分の子どもを嫌がる傾向があるらしいです。


あてはまるね…
いないけどね!
欲しくないって理由は、自分に似てたら嫌だからだと思うんだよ。


なんとなくだけど、
いま子どもなんてできたら
自分の生まれ育った家庭環境を
シマくんと再現してしまうんじゃないかって
怖いんですよね。



やっぱこのままの生活の方がいいなぁ。

自分のなかにあるものしか、
良くも悪くも目の前にでてこない。


ネリコは、いつもどこか不安だった。
ほっとできなかった。


自分の身を守ろうと頑なだったなぁ。
そうやって、人を攻撃してたんだなぁ。


過去の話……だと思いたいけれど。


ま、こんな風に母のことを
悪く書いている時点で
まだまだ燻っているともいえますね。



気がついたのだから母親とは
距離をとっていこう、


新しいパターンを自分の中に
意識的に作り出していこう。


でもどこかで見捨てるような罪悪感が
心の中にしこりのようにあって
こうやって書き起こしてる。



苦労を背負い込んだ、
かわいそうな、
できることの少ない
歳をとった
独り身の母親……

と思い込まされてるわたし。


これを終わらせたいですね。