俺の空、秋の空 | kobacabana 3.0

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音楽、食、酒、街、男と女・・・・
日々に感じる雑感を
懸命にまとめています。

何度もこの場で書いたことだが、
オンナゴコロが、昔からわからない男だ。


期末テストの前夜に「寝ちゃってぇ、何にもやってないのォ」と騒いでいるひとに限って、満点を取る。

生まれた時に、脳みそに単語や年号がプレ・インストール(予め記憶・記録されている)されているのだろうか?






披露宴で新婦の友達の祝辞が始まる。

なぜ、ぞろぞろと四人も五人も一緒に出てくるのだろうか。新郎側は、だいたい、代表として独り出てくるだけだ。


そして互いにマイクを譲り合いながら歌うので、結果、歌の無い歌謡曲、になってしまう。






どこかで鼻をすする音がする。これが、卒業式での女たちの号泣の号砲である。

扇型に並べたドミノのように、あっという間に全員が泣き出す。

北の体制に近い、統制された世界である。






林間学校の朝飯の時のこと。
ずらりと並ぶ生徒たちの端のテーブルに、味噌汁の寸胴鍋や、大きな炊飯器が置かれている。

育ち盛りだ。

男子生徒は席をたっては炊飯器に並び、お替わりのご飯をよそう。
中には、二度、三度お替わりする大食漢もいる。

僕は少食なのだが、ご飯を大盛りにして席に戻り、

お替わりしたいのにできないでいる女子に、「どう?分けない?」と声をかけると、女子は固唾を飲んで「いいの?」と上目遣いで、箸を伸ばした。

与える男の優越感、というやつである。

ルックスと偏差値で勝てない僕は、

昔っから、こんな姑息な手で、オンナゴコロを掴もうとしていたのである。


しかし、ひとり、女子が遠くの席で立ち上がり、炊飯器の前に立ち、ご飯をお替わり
した。

まるでジムのマダムたちのように、男子生徒が、

コソコソ

コソコソ

とやり出した。




「あ。二組の山村♀、お替わりしてやがる、クククク」


以後、二組の山村さんのあだ名は、

なぜか、ヨネムラ、になっていた。

ご飯
コメムラ
ヨネムラ


となった。

オンナゴコロがわかれば、
こんなヒドイあだ名は付けないはずだ。

まだまだオンナゴコロがわからないで、54歳になってしまった。




東武日光線の車窓から。


都下、名店の、居酒屋W。プルコギ山盛りで、500円。