12月10日福岡県北九州市にある、東京九州フェリーの新門司港フェリーターミナルに19時30分に到着し待合室で今夜23時55分出港のフェリーに乗船するために待ちます。21時00分の定刻通りに横須賀フェリーターミナルから新門司港フェリーターミナルにフェリーが到着し、乗船していた乗客が下船した後に乗船手続きを行います。まず検温を済ませて乗船券を発券してもらいます。e乗船券の場合は事前に印刷またはスマホにダウンロードする必要があります。待合室にはショップや軽食コーナーもあります。

 

とっても綺麗な待合室

乗船する東京九州フェリー「それいゆ」

 

23時00分に乗船が始まり、ボーディングブリッジを渡り乗船します。乗船してから長い船内の廊下を歩きエントランスに出ると、開放的な吹き抜けとエレベータなど豪華な船内にテンションが上がります。さすが、新しい新造船はいいですね。

今回乗船するフェリーは、2021年7月に新たに就航した新門司フェリーターミナルと横須賀フェリーターミナルを約21時間で結ぶ新航路です。全長が222.5mと非常に大きなフェリーで関東と九州の物流を担うとともに旅客面にも力を入れており単なる移動手段だけでなく船旅を楽しめる設備も備えています。

 

ボーディングブリッジを渡り乗船

開放感あるエントランスや共有スペース

 

乗船後は自分の船室へと向かいます。今回の船室はツーリストSで完全個室でベッドやデスクにテレビを備える部屋となっています。ベッドメイキングなどを済ませて向かったのは船内のレストランです。乗船後から25時まで夜食の提供があり、お酒やおつまみも本格的なものが食べれます。自分は生ビールと東京九州フェリーオリジナルビーフカレーを食べました。食後すぐに船は新門司港フェリーターミナルを出港し、約21時間の船旅が始まります。出港を見届けたあとは展望大浴場と船ですが露天風呂があり夜風を受けながらお風呂に入れます。入浴後は少し共有スペースでのんびりして自室にもどり疲れていたのかすぐに眠りにつきました。

 

ツーリストS

レストランで夜食

新門司フェリーターミナルを出港

 

翌12月11日は朝6時に起床し身支度を済ませて船のデッキへ出てみると空が少しづつ明るくなってきました。日の出は6時50分ごろで、船は高知県の室戸岬沖で日の出を迎えました。少し雲が多かったのですが雲の切間から朝日が昇ってくる姿はいつ見ても綺麗ですね。朝日を見終わったあとはレストランで朝食を食べることにしました。スタンダードな和食の朝食を食べれるのはいいですね。

 

室戸岬沖の朝日

和風プレートセット

 

海を見ながら朝食を食べたあとは、夜間は閉鎖されていたフォワードサロンへ向かいました。船の前面に設置されたサロンで、前面展望を見ることができゆったりとくつろげるので昼間の大半の時間をここで過ごしました。本州の最南端である潮岬手前で姉妹船の「はまゆう」とすれ違うとのことでデッキに出ると多くの乗客がデッキで撮影していました。どちらも高速な船なのであっという間に距離も離れていきました。デッキで体も冷えたので、展望大浴場と露天風呂で海を見ながら入浴しまだ寒かったけれど日差しを浴びながらの露天風呂は格別でした。入浴後は、昼食の時間となったのでレストランで三崎港まぐろ&湘南釜揚げシラス丼と湘南シラスのシカゴ風ピザを食べました。レストランでは、九州と神奈川の名物が食べれるのでお昼は神奈川のものを食べました。そのほか、船上でBBQも楽しめますが冬だったのでやめておきました。

 

フォワードサロンからの眺め

姉妹船「はまゆう」とのすれ違いと潮岬

三崎港まぐろ&湘南釜揚げシラス丼と湘南シラスのシカゴ風ピザ

 

昼食後は、自室で昼寝をして目が覚めると16時を過ぎていてすっかり夕暮れになっていました。慌ててデッキへ向かうと夕日が沈み始めていました。船旅の醍醐味は、朝日と夕日が海に沈むのを見ることができることにあります。なんて真っ赤な夕日なんだろうと思うくらい綺麗な夕日が太平洋へと沈んでいきました。静岡県御前崎沖で夕日を見てふと陸地のほうに目を向けるとピンク色に染まった富士山が見えました。海上から見る富士山は幻想的で素晴らしかった。

 

御前崎沖の夕日と富士山に感動

 

日没後もデッキで少し景色を眺め、伊豆半島や伊豆大島の見える明かりを眺めながら過ごした後は下船の荷物をまとめていました。そして、この船旅最後の食事となる夕食は生ビールに国産牛佐世保レモンステーキを食べました。酸味のあるレモンとステーキはクセになる美味しさでご飯もすすみました。最初から夕食はレモンステーキを食べようと決めていたので大満足の夕食でした。夕食後にデッキへ出てみると、房総半島と三浦半島の明かりが見えていました。ひときわ明るく見えているのが横浜方面で久里浜の火力発電所も見えました。約21時間の船旅ですがとても短く感じるくらい充実した旅ができました。見慣れた横須賀の街が見えてくるとホッとします。定刻どおりの20時45分に横須賀フェリーターミナルに到着し21時前には下船できました。

 

生ビールと国産牛佐世保レモンステーキ

横須賀フェリーターミナルに到着

横須賀フェリーターミナル

横須賀中央駅

 

横須賀フェリーターミナルで下船し、徒歩で10分ほどで京浜急行の横須賀中央駅に到着できます。フェリーのりばといえば、駅からバスで20分とかタクシーで15分と不便な印象がありますが横須賀は非常にアクセスも良く便利です。首都圏から九州を結ぶ新航路が新設されて、航空機・鉄道・高速バスに加えて船と移動手段が増えることは利用者としては嬉しいですね。今回は往復フェリーで、北九州と下関を観光した旅でしたが滞在時間は短かったのですが内容の濃い旅ができました。