きっちり仕込みました
今年も筑波技術大学の体育集中授業の季節がやってきた。
この大学は国内唯一の視覚・聴覚障害者を対象とした専門国立大学。 短大から4年制大学移行にともない導入された体育集中授業に視覚部ではフリークライミングが採用され、その初年度から指導を担当させてもらってきた。 3回目、今年は履修する学生も9名と、人数も多い。
初日は午前の座学と午後のクライミングジムでの実習。
よく日はららぽーと柏の葉に場所をうつしロープクライミング、とボルダリング。
中4日空けて最終日は課題のロープクライミング。
この授業は国内では例をみない授業組立が出来ていると自負していて、運動面だけでなく心理面にも働きかけの出来ている物であると思う。
この授業を実践報告するための学会にも出席してきた。
そんな授業、
最終日の9月22日は今年最後の真夏日となった。
前日には3時間半ほどかけて、ホールドとホールドの間をひもでつなぎ視覚障害者でもやかるような課題設定を行う。
前日も暑かった! 壁に張り付いていてあせびっしょりだった
たった3日の学生さんとの接点。
少しでもフリークライミングの魅力伝えられるように仕込みました。
汗の分だけ伝わったかなぁ。
終了後の学生さんのコメントは、、
伝わったはず!
駅そばオールスターズ
昨日はモンキーマジック主催のスクールで、山梨県にある「甲府幕岩」と呼ばれる岩場へ。
以前にも紹介したことのある、中央線竜王駅に午前9時に集合だ。
でも前日までの大学授業が響き、どうしても早起きできず特急で甲府まで行くことに。
この特急で行くと、早くて楽ちんなのだが甲府駅で25分ほどの乗り継ぎ時間ができてしまう。
でも今回は、
普段は朝食を欠かすことのない私が、あまりに朝ばたばたしていて朝食を取り損ねたので、このラッキーな時間を活用して駅そばを目指すことに。
改札で尋ねると、「ここを出てすぐ右にありますから、それだけだったらどうぞ。乗り遅れないようにしてくださいね。」とのこと。
確かにすぐ右におそばやは発見したが、どうも皆同じことを考えているらしく店内は混雑しているようだ。 ひとりで店を切り盛りしているらしいおばちゃんの声がその様子を伝えてくる。
さー、ひとつ困っば。 券売機を利用しないとだめな模様だが、おばちゃんは大変そうだ・・・、とちょっとお店に入ろうか悩むが、意を決して
「すいませーん、ちょっと目が悪くて券売機がよくわからないんですけど、きつねそばが食べたいんですが。」
と、とたんに廻りでおそばを食べていたお客さんたちが手を止めて、
「きつねは340円だよ。」
「お金はここに入れて。」
「お水置いておくからね。」
「おはしはここ、七味唐辛子はここだよ。」
と多くの方に助けていただいた。 それもふつうにさらーっと。
忙しそうにしていたおばちゃんと一緒に、「ありがとうございました。」の連呼。
なんだか、おなかもこころも、温かく満たされた朝の甲府駅でした。
みなさん本当にありがとうございました。
アダプティッド体育?
名古屋の隣、豊田市にある中京大学に行ってきた。
ここは最近あること、いや人かな、で有名。
そうこの大学には立派なアイススケートリンクがあり、浅田真央らフィギュアスケート選手陣が在籍し練習に励む場だ。
この中京大学で、9月8~10日に開催されたのが「第61回日本体育学会」
非常に規模の大きな学会で15近い分科会を持つ。 今回私はNPO法人モンキーマジックとして、この中のひとつ「アダプティッド体育分科会」での発表を行ってきた。
アダプティッド体育?
聞きなれない言葉だけれども、ちょっといいかえると障害者に高齢者や子どもなど、多様な人々を対象とするスポーツ分野のことをさすもの。
今回発表したのは、
「視覚障害のある児童・学生を対象とした教室形式でのフリークライミング、その実践と効果
」夏まで行ってきた久我盲クラブ
の視覚障害のある子供たちを対象としたクライミング教室での取り組みについての報告。
でもなんで学会発表? 大学の先生でもなんでもないのに?
確かに学会ってそういう場所かと私も思っていた。
しかしいろいろな場所でお話をしているうちに、視覚障害者を対象としたフリークライミングの普及のために、その効果や価値を客観的に認めてもらうためには学会などでの発表は欠かせない、ということに気付いた。
難しいし、わからないことばかりだけれども、続ける中で必ずその意味が出てくると信じている。
あ、そういえばこの学会には、
国内に限らず世界のトップクライマーの一人として競技会を転戦する小林由佳さんも来て発表していた。
ひさしぶりに会った彼女は現在筑波大学大学院で特殊教育を学んでいて、「緊張してます~」と言いながら、
「発達障害児におけるフリークライミングへの動機づけ
」というとても素晴らしい発表をされていた。
あー、いい刺激。

